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コナミ、オリジナルアニメ“アムドライバー”をテレビ東京系で放映開始――“アニメコンプレックス”を展開

2004年02月26日 18時47分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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“Get Ride! アムドライバー”のポスターより“Get Ride! アムドライバー”のポスターより

コナミ(株)は26日、東京・赤坂のホテルで記者説明会を開催し、4月5日からテレビ東京系全国26局でオリジナルアニメーション“Get Ride! アムドライバー”を放送開始すると発表した。毎週月曜日放送(テレビ東京では18時30分から)の30分番組で、全52回を予定。同社ではアニメーションの放映に合わせて、アクションフィギュアの販売や男児向け漫画雑誌の連載(4月開始予定)、ゲームボーイアドバンス向けゲームソフトの開発・販売(今夏予定)などのメディアミックス&プロダクトミックスによる“アニメコンプレックス(アニメーションを核にした複合メディアの提供)を展開するとしている。

執行役員専務 トイ&ホビー事業統括の永田昭彦氏 テレビ東京の編成制作本部編成局アニメ制作部長の岩田圭介氏 日本アドシステムズの取締役 チーフプロデューサーの松下洋子氏
執行役員専務 トイ&ホビー事業統括の永田昭彦氏テレビ東京の編成制作本部編成局アニメ制作部長の岩田圭介氏日本アドシステムズの取締役 チーフプロデューサーの松下洋子氏。「コナミとの協業でアニメーション制作にあたるのは、“遊戯王”“テニスの王子様”以来で、今回もブームを起こしたい」と抱負を語った

会場には執行役員専務 トイ&ホビー事業統括の永田昭彦氏、トイ&ホビー事業本部事業推進室室長の花元眞一氏、(株)テレビ東京の編成制作本部編成局アニメ制作部長の岩田圭介氏、アニメーション制作を担当する(株)日本アドシステムズの取締役 チーフプロデューサーの松下洋子氏が列席し、開発の背景やコナミとしての取り組みについて説明した。また、主人公らの声を担当する声優陣から、鯨井康介氏(ジェナス・ディラ役)、松風雅也氏(ラグナ・ラウレリア役)、水野理紗さん(セラ・メイ役)、遊佐浩二氏(シーン・ピアース役)の4名が出席して意気込みを語った。

会場にあつまった4人の声優陣
会場にあつまった4人の声優陣と永田氏。右端が主人公の声を担当する鯨井康介さん(ジェナス・ディラ役)、その隣が松風雅也さん(ラグナ・ラウレリア役)、左端が紅一点の水野理紗さん(セラ・メイ役)、手前でしゃがんでいるのが遊佐浩二さん(シーン・ピアース役)

最初に挨拶に立った永田氏は、「コナミは従来のゲームを主眼に置いたエンターテインメントから、新たな主軸として玩具(ホビー)事業の積極的な展開を図るべく、一昨年夏に“トイ&ホビー事業部”を立ち上げ、男児カテゴリーにターゲットを絞って昨年10月には実写の特撮ヒーローものとして“グランセイザー”(テレビ東京系で放送中)を展開している。“ゲームのコナミ”と言われてきたが、今回の発表で“トイ&ホビーのコナミ”が完成する」と新プロジェクトへの自信を見せた。

アムドライバーとは、バグシーンという未知の敵の襲来に対抗するため組織されたヒーローたちで、人間である主人公が武具となる人工強化スーツ“アムジャケット”や特殊装甲を装着して戦う。主人公のジェナス・ディラは14歳という設定になっている。

組み立て済み、塗装済みのアクションフィギュア“アムジャケットシリーズ” いずれもサーフボードのような、シールドのようなパーツを持っている よく見ると人の柔らかい曲線がむき出しの部分と、武装で固められた直線的な部分で構成されているのがわかる
組み立て済み、塗装済みのアクションフィギュア“アムジャケットシリーズ”。4月27日発売予定で価格は1260円(税込み)いずれもサーフボードのような、シールドのようなパーツ“バイザー”を持っているよく見ると人の柔らかい曲線がむき出しの部分と、武装で固められた直線的な部分で構成されているのがわかる
主人公は、人工強化スーツ“アムジャケット”と各種装甲“アムドライバー・ギア”によって武装を固めている バイザーは変形して登場メカにもなるという より小型で集めやすい“コレクションフィギュア”
主人公は、人工強化スーツ“アムジャケット”と各種装甲“アムドライバー・ギア”によって武装を固めているバイザーは変形して登場メカにもなるというより小型で集めやすい“コレクションフィギュア”は4月29日発売予定で、価格は315円(税込み)

アムドライバーの事業展開に関しては、花元氏が玩具市場の状況と同社が狙う新たなセグメントへの訴求について、「玩具市場は2001年に3400億円、2002年に3300億円、2003年度予測も3300億円とほぼ横ばいで成熟しきったとみられている。しかし、内訳を見ると、男児玩具やホビー・フィギュア、カプセル玩具や玩具菓子など、伸びているセグメントもある。一方、年代別に見ると6歳までの未就学児にはヒーロー/戦隊モノの玩具カテゴリーが強く、10歳以上の小学校高学年以上にはプラモデルやトレーディングカードなどのホビー性の強い玩具が売れているが、その中間はニッチマーケットとされてきた。コナミとしてはこの世代を“本格ホビーへの入り口”と捉え、アムドライバーによって、この7~9歳を巻き込んだアニメとホビーを複合する新市場を創出したいと考えている。雑誌やコミックのタイアップによる“メディアミックス”と、コナミグループの複数事業(フィギュアやゲームソフト、音楽や映像ソフトなど)を横断する“プロダクトミックス”を展開していく」と将来の展望を語った。

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