エスケイサイバーパス(株)は26日、インターネットを利用した個人向けのオンラインストレージサービス“はこ箱.com”を3月1日に開始すると発表した。
同サービスは、HDDの低価格化が進み、パソコンに大容量HDDを追加できるようになっているが、まだデータのやりとりにはFDやCD-R、DVD-Rが利用されている点に着目。オンラインのデータ流通に需要があると考えてサービスを開始するという。サービスは韓国のオンラインストレージ最大手というグレテック(Gretech)社と技術提携して提供するとしている。
サービスを利用するには、会員登録(無料)が必要で、“はこ箱.com”で登録が行なえる。登録すると、オンラインストレージとして、容量が10GBのファイルスペース“ハコ箱フォルダ”と、1GBのフォト(写真専用)スペースが無料で割り当てられる。保管期間は30日。アップロードしたファイルは、メールで送信できるほか、ユーザー同士ならフォルダーを無料で共有可能(最大8100人)。会員以外とファイルの受け渡しを行なうための“ゲストフォルダ機能”も用意されている。対応OSはWindows 98/Me/2000/XPで、ウェブブラウザーとしてInternet Explorer 5.5以上が必要。
料金は、ダウンロードやメールによる転送の場合に課金され、パケット単位となる。ダウンロードには“各駅モード”と“特急モード”が用意されており、“各駅モード”は無料でダウンロードできる。“特急モード”では、100Mbpsの光ファイバー回線の場合、最大70Mbpsでダウンロードが可能で、1MBのダウンロードが1パケットとなる。料金は、1500パケットで500円、3000パケットで1000円、6000パケットで2000円、9000パケットで3000円となる。
同社では、写真/動画/音楽データの共有や、印刷会社とクリエイター間でデザイン画像などを共有するといった利用方法を想定しており、初年度で1億6000万円の売り上げ、39万人の会員獲得を見込んでいる。
