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ニフティ、“@nifty”会員および“@niftyID”登録ユーザー向けに国産ネットワーク3Dアクションゲームを提供

2004年02月24日 22時15分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ニフティ(株)は23日、東京・大森のニフティ本社で記者説明会を開催し、同社の運営するインターネット総合サービス“@nifty(アットニフティ)”、および@niftyで提供するコンテンツをほかのISP経由で利用するための会員制サービス“@niftyID(アットニフティアイディ)”のユーザー向けに、(株)セガ/(株)カプコン/(株)ネクステックの3社が共同開発したネットワーク対応3Dアクションゲーム『スティール・ファング』のβ版を3月1日に提供開始し、3月5日からβ版による試験サービスを運用開始すると発表した。@niftyIDへの登録、およびβ版の入手、β版による試験サービスは無料で、5月から有料(月額980円)の正式サービス開始を予定している。

木皿信也氏 株田 実氏
ニフティ(株)のコンテンツ部部長の木皿信也氏(株)セガのPC・アジアビジネス部部長の株田 実氏

説明会には、ニフティ(株)のコンテンツ部部長の木皿信也(きさらのぶや)氏、(株)セガのPC・アジアビジネス部部長の株田 実(かぶたみのる)氏、(株)カプコンのPCパブリッシング室 室長の久永智之(ひさながともゆき)氏、(株)ネクステックの第3開発部部長の寺岡大介氏が出席し、4社協業の背景などを説明した。

久永智之氏 寺岡大介氏
(株)カプコンのPCパブリッシング室 室長の久永智之氏(株)ネクステックの第3開発部部長の寺岡大介氏

まず、ニフティの木皿氏が「@niftyでは76万世帯がブロードバンド会員になっており、(家族で回線を共有するなどして)実際に使っているのは100万人を超えると推測される。ニフティではブロードバンドコンテンツに力を入れており、特にオンラインゲームは人気が高い」と同ゲームに大いに期待するコメントを述べた。

ゲームの内容について、久永氏は「敷居の低いネットワークゲームを狙った。(正式サービス開始後は)月々980円で遊び放題。面白くなければ1ヵ月でやめてもOKだし、半年ほど遊んでももらえれば一般的なゲームソフトのパッケージ価格と同じくらい(3920円)になる」と述べ、新たなビジネスモデルに自信を見せた。また、「MMORPG(多人数同時参加型ロールプレイングゲーム)では、初期から遊んでいる上級者と新たに参加した初心者で、レベルやゲーム性に乖離があり、初心者には厳しい一面もあった。その点を踏まえて、スティールファングでは前回までのプレイ内容を参照・評価して、プレーヤーのランクを星印で表示し、初心者が集まって上級者を集中攻撃するなど、遊び方に幅が出るような仕組みを導入した」「日本のゲーマーはキャラクターに感情移入したがる傾向にあるので、自分自身の後姿が見える三人称視点(カメラがプレーヤーキャラクターを背後から映し出す表示方式)を選択した」などと、独自の工夫を取り入れていることを語った。

スクリーンショット1 スクリーンショット2
ゲーム画面は開発中のもの (C)CAPCOM CO.,LTD., SEGA CORPORATION, NEXTECH CORPORATION 2004 ALL RIGHT RESERVED.

スティールファングは、サイボーグのプレーヤーキャラクター“CCMS(サイ・クローン・ミュータント・ソルジャー)”とパートナーロボット“ガーディアン”がペアを組み、高低差のある立体的なマップの中を“チームバトル”(3対3)もしくは参加者全員が敵の“デスマッチ”(最大6人参加)で戦う3Dアクションゲーム。2~6人が同時参加するオンライン対戦モードのほか、練習用にスタンドアロン(1人)でもプレイ可能。ゲームのルールは、ガーディアンが生存している限りCCMSは何回倒されても復活可能で、ガーディアンを倒されると負けとなる。プレーヤーはガーディアンを安全な場所に隠しておいて(プレーヤーのいる場所に瞬時に移動させることが可能)相手のガーディアンを探し回るか、自分のガーディアンの強い火力を利用して一気に攻め込むか、という駆け引きが楽しめるという。

チームバトルでのコミュニケーション用に、あらかじめ用意されたメッセージをコマンド選択方式で表示する“ラジオ”と、ヘッドセットを利用することで音声コミュニケーションを行なう“ボイスチャット”の2種類ツールが用意される。

スクリーンショット3 スクリーンショット4
ワイヤーアクションの映画を見るような、派手なアクションが楽しめるという『スティール・ファング』。(C)CAPCOM CO.,LTD., SEGA CORPORATION, NEXTECH CORPORATION 2004 ALL RIGHT RESERVED.

なお、スティール・ファングの世界観設定は、SFビジュアルデザインのクリエイター集団として知られる“スタジオぬえ”の宮武一貴氏が担当。タイトルは“スティール=鉄”が人類の文明を、“ファング=牙”が野生や攻撃性を象徴し、人類が生み出した兵器が自我を持って攻撃してきた、というゲームの世界観を示しているという。

動作環境は、対応OSがWindows 98/98 SE/Me/2000/XP。CPUはPentium III-1GHz以上(Pentium 4以上を推奨)、メモリー128MB以上(256MB以上を推奨)、HDD 700MB以上(インストール時には1.2GBの空き容量が必要)、ビデオカードはDirectX 8.1以上対応のAGP接続3Dグラフィックスアクセラレーター。ネットワーク対戦では、通信環境としてADSL以上のブロードバンド回線が必要となる。

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