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PIX-MPTV/P4W

PIX-MPTV/P4W

2004年02月24日 08時46分更新

文● 那須 涼介

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PIX-MPTV/P4W

ピクセラ

2万円台半ば(実売価格)

MPEG-2エンコード専用のチップを搭載するぶん、若干高価なイメージがあるハードエンコ型カード。MTVシリーズがその代表格だが、このピクセラ製カードもなかなか魅力的な製品だ。

2万円台半ばのお買い得カード
PIX-MPTV/P4W

PIX-MPTV/P4W
富士通製MPEG-2エンコードチップに、ゴーストリデューサも搭載しながら、2万円台半ばと非常にお買い得。ボードサイズも小さく、小型PCに内蔵しやすい。

 カード上にMPEG-2エンコード専用のチップを搭載し、CPUに負荷をかけることなく、しかも高画質のMPEG-2キャプチャが可能なハードエンコ型カード。その中でも、価格面で注目される製品が、このピクセラ「PIX-MPTV/P4W」だ。ゴーストリデューサ付きで2万円台半ばという、この価格は他の追随を許さないレベルだ。

 ただ、PIX-MPTV/P4Wの場合、MTV3000Wとは異なり、AVIキャプチャは不可能で、常にキャプチャした映像はMPEGファイルとなる。例えば、最終形式をDivXとする場合はMPEG-2→DivXという再エンコードをするが、その際、MPEG2化とDivX化の双方で二重の劣化が起こる。また、MPEG-2ファイルはフレーム間圧縮という仕組み上、映像の編集が、基本的にGOP単位となる。

ゴーストリデューサにはNEC製チップを採用
ゴーストリデューサにはNEC製チップを採用。電波状態がよくないエリアに住んでいても、高画質でTVを録画できる。

 付属ソフトはTV視聴&録画用の「PixeStationTV」のみとシンプルな構成で、タイムシフト再生やiEPGを用いた録画予約も可能だ。ただ、ビットレートの設定は3~15Mbpsの間で1Mbps刻みと若干大ざっぱ。また、9Mbps以下の設定で作ったMPEG-2ファイルでは、Ulead「DVD MovieWriter」において、再エンコなしで素材として利用できたが、ほかのオーサリングソフトとの組み合わせでは若干不安も残る。

 MTVほどのブランド力はないためちょっと悩ましい部分もあるが、必要な機能は一通りあり、価格面からも十分魅力的な製品と言える。

PixeStationTVでMPEG-2録画

●シンプルなインターフェイス

TV操作に関する機能をシンプルにまとめたソフト
タイムシフト再生のオン/オフ、録画ボタンなど、TV操作に関する機能をシンプルにまとめたソフトだ。チャンネルの変更も、ハードエンコ型にしては比較的速く、1~2秒で切り替わる。

●解像度、ビットレートの変更

設定項目は比較的少なめ
設定項目も比較的少なめ。解像度は720×480/352×480ドットに加え、480×480ドットの設定もある。ビットレートは1Mbps刻みで、3~15Mbpsまで。

●iEPG&毎週録画にも対応

iEPG経由の録画予約
iEPG経由の録画予約ももちろん可能。便利なのは「毎週録画」で、連ドラなどに用いると、ビデオデッキ感覚で毎週同じ時間の番組をキャプチャしてくれる。

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