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ついにDDR2規格のメモリモジュールが登場!Corsair製の512MB!

2004年02月14日 23時16分更新

文● 増田

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「CM2X512-4300」
DDR2規格のメモリモジュールCorsair製の「CM2X512-4300」

 ついにDDR2規格のメモリモジュールが登場した。製品はCorsair製の「CM2X512-4300」という型番で、容量は512MB。現在展示中のUSER'S SIDE本店では予約も受け付けており、興味のあるユーザは同店スタッフまで問い合わせてほしいとのことだ。



お初
今回のように完全なメモリモジュールとして登場するのは、もちろん初めてのことだ

 DDR2メモリは、JEDECが策定したDDR SDRAMの後継規格。現在主流となっているDDRの動作電圧2.5Vから0.7V低い1.8Vに下げることで省電力化したほか、読み書きなどのパフォーマンスの向上(約30%ともいわれている)をはかっている。スピードはDDRの最高400MHzを上回る667MHzまでサポート。メモリ帯域も3.2GB/sから4.3GB/s(今回展示されているCorsair製はPC4300と思われる)となる。今までに、ビデオカードに搭載される例はいくつか確認されたものの、今回のように完全なメモリモジュールとして登場するのは、もちろん初めてのことだ。



エンジニアサンプル ヒートスプレッダ 2枚
ヒートスプレッダには型番と共に、512MB/533MHz/CL4などと記載されたシールが貼られているほか、“ES”と大きな文字が入っているヒートスプレッダを装着しているために、肝心の搭載チップは確認できない現状ではこのメモリを動作させる環境はなく、ただの飾り物…

 展示中のCorsair製「CM2X512-4300」は、従来の同社製DDR製品と同じくブリスターパッケージにおさめられたもの。すでにDDR2の量産はElpidaをはじめSamsung、Micron、Infinionなどの有力メーカーでは行っているようだが、この製品はヒートスプレッダを装着しているために、肝心の搭載チップは確認できない。また、そのヒートスプレッダには型番と共に、512MB/533MHz/CL4などと記載されたシールが貼られているほか、“ES”と大きな文字が入っている。やはり、正規の製品ではなくサンプル版という扱いとなるようだ。
 もっとも、現状ではこのメモリを動作させる環境はなく、ただの飾り物にすぎない。2004年上半期の登場が予定されているIntelが開発中の次期チップセット“Grantsdale-P”が、PCI Express x16などとともにデュアルチャネルDDR2-533やDDR2-667をサポートすると言われている。ほかにも複数の新チップセットにDDR2サポートの技術を組み込むことで、Intelは移行を推し進めていくと思われる。その頃になれば、JEDECに準拠したDDR2メモリが多数出回ることになるだろう。さらなる進化の波は、もうすぐそこまで来ていると見てよさそうだ。

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