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高速電脳オリジナルのオーディオ用途に特化したというスチールATXケース「KD-AVC01」 | ベースとなる長尾製作所の「職人筐体」はかんり凝った作り | |
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クロムメッキ塗装が施されているという本体内部 | 5インチベイ×4(内部3)、3.5インチシャドウベイ×4という構成 | |
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シャドウベイの前面パネル側には、メッシュ状の通風孔が取り付けられている | 高価ではあるが、静音パーツがまず必要ないというのは強みだ |
高速電脳オリジナルの、オーディオ用途に特化したというスチールATXケース“KD-AVC01”が登場した。「電磁波によるノイズ軽減を考慮した全導通仕様」というコンセプトがウリの製品で、フロントパネルにあるのは5インチベイ1つと電源ボタン/電源LEDのみというシンプルなデザインが特徴的だ。
“KD-AVC01”の製造元となるのは、同店のフルカスタマイズ可能なPCケース「職人筐体」でお馴染みの長尾製作所。もともと、電磁波によるノイズ対策には厳しい医療機器筐体の製造ノウハウがある同社の技術を、PCケースに利用しようというのが始まりとのこと。当然、ベースとなるのは「職人筐体」となっているが、今回あえて材質にチョイスしたのはスチール。「職人筐体」のシリーズには、ほかにアルミとステンレスのモデルも用意されているが、中でもスチールが一番電磁波を遮蔽するのに適しているためだという。
また、クロムメッキ塗装が施されているという本体内部は、5インチベイ×4(内部3)、3.5インチシャドウベイ×4という構成。シャドウベイの前面パネル側には、メッシュ状の通風孔が取り付けられている。
「オーディオ用途に特化」というコンセプトのもと、前述のようなノイズ対策に配慮したわけだが、結果的には「静音ケース」としても高い仕上がりとなっている。現在デモ中のPCはサイドパネルを開放したものとなっているが、それでもほとんど動作音はしない。同店いわく「ケース自体の作りがしっかりとしているために、このPCケースさえあれば、いわゆる静音化パーツは新たに取り付ける必要はない」という。価格は6万2800円(納期は2カ月)。
なお同店で展示されているデモPCでは、より電磁波の影響を避けるために、ケーブル類はすべてツイスト加工もしくはシールド加工が施されたものが使用されている。ノイズ対策の一例とのことだが、「購入時には、それらの小物パーツも含めてユーザーと相談しながら、構成に関するアドバイスなどをできれば」ということだ。
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オーディオ用電源やケーブルの老舗として有名な小柳出電気商会の電源ケーブル「L/i150 OFC Power cable」。オーディオに縁のない人にとってはかなりの高級ケーブルだが、その効果は抜群だという |
さらに「オーディオ用途に特化」という点においてもうひとつ重要なのが、オーディオ用電源やケーブルの老舗として有名な小柳出電気商会の電源ケーブル「L/i150 OFC Power cable」との併用が推奨されているところ。販売価格が約1万円という、オーディオに縁のない人にとってはかなりの高級ケーブルだが、その効果は抜群だという。他のパーツなどと異なり、多分に白黒の判別が難しい“音”の世界だが、同店の展示機を使用していくらでも試聴してほしいとのこと。ケーブルを交換しての試聴はもちろん、自分のCDを持ち込んで聴いてもらってもかまわないということなので、興味のある人は是非一度試しに行ってはいかがだろうか。
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