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PowerShot G5

PowerShot G5

2004年01月28日 00時00分更新

文● 小林 伸

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PowerShot G5

キヤノン

オープンプライス(実売価格:9万円弱)

『GOOD』
  • 操作性のよさ、撮影画像の上がりのよさでは、まだキヤノンに勝てるものは出ていない。
  • 総合的によくできているモデルだ。
『BAD』
  • 500万画素のCCDを搭載しても、解像感は400万画素の前モデルとそれほど変わっていないような感じを受ける。その1点のみが残念。
前モデルからはボディカラーが変更に/コンバージョンレンズも使用可能
●【前モデルからはボディカラーが変更に】 外観はG3のシルバーから、ブラックに変更された。つや消し塗装なので高級感がある。/●【コンバージョンレンズも使用可能】 このボタンを押せば、コンバージョンレンズ用の溝を保護するリングが外れる。ワイド用とテレ用の2種類が発売されている。
PowerShot A70 IXY DIGITAL 400
小型化で低価格機のイメージを払拭、豊富な機能をじっくりと使い込める 「PowerShot A70」レビュー。写真をクリックするとレビュー記事に移動します。「記憶色」から「再現色」へと写真作りが変化、新デザインには賛否ありそう 「IXY DIGITAL 400」レビュー。

 PowerShotのGシリーズは、G1からG3まで約1年のスパンでモデルチェンジが行われてきた。新しいモデルが発表されるたびに、その成熟度には感心させられる。今回の「PowerShot G5」は前モデルのG3から変更されたポイントは少ない。それだけG3が完成度の高かったモデルとも言える。

 主な変更点はCCDだ。G3の1/1.8型400万画素から1/1.8型500万画素CCDへと、CCD自体のサイズは同じながら、画素数が100万画素ほど増えた。他社からはすでに500万画素CCD搭載機は出ていたが、同社ではS50のみだった。待望の500万画素機なのだが、解像度が増えたぶん高解像な画像かというと、多少疑問が残る。十分光量のある場所では目立たないが、若干アンダーなグレー成分の多いところに色の転びが見られた。特にその傾向は、密集した木の葉の影のなどに現れる。



操作系は扱いやすい
●【操作系は扱いやすい】 各種設定はコマンドダイヤルと設定画面で行う。G3からの変更はなく、初心者でも扱いやすい操作系だ。

 では製品自体が悪いのかというとそうではなく、あくまで以前の400万画素のG3と比べてしまうとそうなってしまうのである。各社横一線に並んだ状態で比べてみれば、「DIGIC」の少々癖はあるものの、こってりハッキリな色みや解像感、大口径F2.0ズームレンズのボケ味を生かすために内蔵されたNDフィルタ、扱いやすくなじみやすい設定画面など、G3の良いところは継承されている。やはり他社のデジカメと比較するといい印象を受ける。ただ、今まで確実に1歩先を行っている感じが、今回は半歩にとどまっているという感じなのだ。

モニタはフリーアングルタイプを採用 大容量の専用リチウムイオンバッテリを採用
●【モニタはフリーアングルタイプを採用】 背面の液晶モニタはフリーアングルで、画面をカメラ正面に向けたり、上へ向けたりして自由なカメラアングルが得られる。地面スレスレでの撮影も簡単だ。●【大容量の専用リチウムイオンバッテリを採用】 電池はG3と同様の専用リチウムイオン充電池。基本セットにはバッテリーチャージャーは同梱されておらず、カメラ本体にパワーアダプターを差し込んで充電する。

 今までキヤノンの下位機種ユーザーで、その色合いになじんでおり、しかも500万画素の最高解像度を手に入れたい人にお勧めの機種と言えよう。

TypeIIのメディアにも対応
●【TypeIIのメディアにも対応】 記録メディアはコンパクトフラッシュTypeIとIIが使用できる。もちろんマイクロドライブも使用可能だ。
PowerShot G5の主なスペック
CCD 1/1.8型総画素数530万画素
レンズ 35mmカメラ換算35~140mm、F2.0~3.0
シャッター 15~1/2000秒
露出モード プログラム、シャッター優先、絞り優先、マニュアル
記録メディア CFカードTypeI/II
バッテリ 専用リチウムイオンバッテリ
サイズ 約121(W)×69.9(D)×73.9(H)mm
重量 約410g(本体のみ)

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