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ソニー、アイワブランドのAV製品12機種を発表――「アイワブランドの強化がソニーにとって最重要課題」

2004年01月14日 19時35分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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ソニー(株)は14日、USBストレージメディア“pavit(パビ)”(※1)を採用したポータブルオーディオプレーヤーやデジタルカメラほか、2004年2月以降に発売する“アイワ”ブランドのAV製品12機種を発表した。今回の製品企画はソニーの一事業部であるアイワビジネスセンター(旧アイワのメンバー)が、製造はソニーの国内外の製造事業所が担当している。

モデルとpavit関連製品 モデルとポータブルHDDプレーヤー
左のモデルが手にしているのはポータブルUSBメモリープレーヤー『AZ-ES256』(ブルー)、右はデジタルカメラ『AZ-C7』。どちらもpavitを記録媒体として使っている左のモデルが手にしているのは『HZ-DS200』、右は『HZ-WS2000』。どちらもポータブルHDDプレーヤー
※1 pavitの名前の由来に付いて:商品のイメージに合い、覚えやすく、語感を重視して命名した。特定の何かを指すものではない(広報部)

東京・青山で開催された記者発表会には、ソニー執行役 副社長兼COOの高篠静雄氏や、アイワビジネスセンター プレジデントの平内 優氏が出席した。記者発表会の冒頭、高篠氏が壇上に立ち、「オーディオ市場は世界全体として衰退している上、中国や韓国の低価格攻勢で安閑としていられないのだが、なんとしてもビジネスを拡大していきたい」とし、「アイワブランドの強化がソニーにとって最重要課題だ」と意気込みを語った。

ソニー執行役 副社長兼COOの高篠静雄氏 アイワビジネスセンター プレジデントの平内 優氏
ソニー執行役 副社長兼COOの高篠静雄氏アイワビジネスセンター プレジデントの平内 優氏

AV製品はソニーブランドでも発売されているが、昨年1月の事業説明会より、ソニーブランドとアイワブランドの棲み分けが注目されていた。今回発表されたアイワブランドの製品は、小型記録メディアとしてソニーが開発したスマートメディアでなくUSBストレージメディアを採用したり、再生に対応するオーディオファイルの圧縮方式がソニー開発のATRAC3ではなくMP3であったり、ソニーブランドの製品と採用する規格が異なっている。これについて平内氏は、「アイワブランドの製品はソニーの要素技術を用いているが、それに100%縛られているわけではない。世間で“スタンダードテクノロジー”とされているもの――例えばUSBだったりMP3だったりする――を採用しているのが、アイワブランドの製品の1つの大きな特徴」と説明した。

プレゼンテーション1 プレゼンテーション2
平内氏のプレゼンテーションより。日本では62%、アメリカでは98%、ヨーロッパでは73%が、パソコンを音楽機器として使用しているというレンタルCDを録音する時、どの記録メディアを使うかという質問を国内で行なったところ、50%がパソコンのHDD、61%がCD-Rと答えたという。MDは66%

今後は、半年ごとにまとまった製品をリリースしていく予定。2004年度(2004年4月~2005年3月)までの売上目標は、今年秋に発売予定のAV製品を含めてワールドワイドで100万台(金額ベースでは非公表)。黒字転換を目指すという。

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