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ニフティ、迷惑メール対策で“学習型フィルター”の提供を開始――ベイズ理論の応用で90%以上を遮断可能に

2004年01月14日 18時10分更新

文● 編集部

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ニフティ(株)は14日、インターネット総合サービス“@nifty(アット・ニフティ)”において、迷惑メールの対策に“ベイズ理論”(※1)を応用した“学習型フィルター”機能の提供を同日付けで開始すると発表した。同理論を応用した対策は日本のISPとして初という。

※1 “ベイズ理論”は、過去に起きた事象の発生頻度(確率)から未来の出来事の発生頻度(確率)を予測するという理論。

これまで同社は、迷惑メールのパターンを解析し、一定の条件を満たしたメールを自動的に専用フォルダーに振り分ける“迷惑メールフォルダー機能”を提供しており、今回発表した“学習型フィルター”機能はオプションサービスとして@nifty会員向けに無料で提供する。

“学習型フィルター”機能は、メールが迷惑メールフォルダーに振り分けられる際にその特徴を学習し、それ以降に送られてくる同様の迷惑メールを迷惑メールフォルダーに自動振り分けするもの。利用者ごとに迷惑メールの特徴を学習してフィルターの精度が向上する特徴を持つことから、メールアドレスを変えて同じ内容の迷惑メールを送ってくる場合などに効果があるという。同社が行なった比較実験では、迷惑メール対策を全く利用していない場合と比べて、初期状態で80%、5回目の学習で迷惑メールの93.67%を遮断できたとしている(サンプル数3414件)。

なお、“学習型フィルター”は、@niftyのメールサーバーに機能を追加するため、ユーザーはソフトのインストールなどは不要という。

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