(株)ニコンは9日、顕微鏡の画像の観察/保存/簡易計測を行なう顕微鏡デジタルカメラ“DS”シリーズの新製品として、蛍光/暗視野の観察に特化したカメラヘッド『DS-5Mc』、コントロールユニット『DS-U1』、アプリケーションソフト『ACT-2U』を発売すると発表した。価格は、『DS-5Mc』が55万円、『DS-U1』が20万円、『ACT-2U』が10万円。販売開始は『DS-5Mc』が2月9日、『DS-U1』と『ACT-2U』が3月1日。
『DS-5Mc』を研究用正立顕微鏡『ECLIPSE 80i』に装着した様子 |
『DS-5Mc』は、ペルチェ素子による冷却機構を搭載したカメラヘッド。CCDをマイナス20度の低温に保つことで、蛍光撮影や暗い標本を撮影する際のバックグラウンドノイズが抑えられ、高コントラストの画像を得られるのが特徴。有効画素数が507万(総画素数524万)の2/3インチ正方画素CCDを搭載し、A/D変換は12bit。記録画素数は2560×1920画素。記録画像形式はBMP/TIFF/JPEG/JPEG2000。電子ズームは最大2400%。レンズマウントはCマウントとなっている。本体サイズは幅91.0×奥行き76.0×高さ41.0mm、重量は約290g。
『DS-U1』は、『DS-5Mc』をパソコンと接続するためのUSB 2.0と、顕微鏡接続用のUSB 1.1のインターフェースを搭載したコントロールユニット。VGA(640×480画素)で毎秒15フレームの画像データをパソコンで表示できる。本体サイズは幅180.5×奥行き68.4×高さ114.5mm、重量は約1000g。
顕微鏡画像をパソコンに取り込むにはアプリケーションソフト『ACT-2U』を利用する。