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【帰ってきた!「買う買う団」】GeForce FX5600→RADEON 9600XTで年末年始のFINAL FANTASY XI暮らしはどう変わったか?

2004年01月09日 21時12分更新

文● ASCII24編集部 内田泰仁

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月アスのベンチを見てビデオカードが欲しくなった年末

私こと内田の自宅のPC環境。いまどきフルタワーケース、いまどきCRT。
ひと頃に比べると、超特大のトピックはないようにも思うが、それでもAkiba2GO!では相変わらずビデオカードの記事が人気のようで、頻繁に人気記事ランキングの上位に食い込んでる。かく言う私はというと、数年前にはウン万円もする最新ビデオカードを即買いし生活を苦しくするようなマネをよくしていたのだが、この2年ぐらいはそこまではなかなかしなくなってしまった。「CPUより高いビデオカードに大枚はたくってどうなんだろう?」と疑問を持つようになったり、パフォーマンスの向上が劇的ではなくなったので面白くなかったり、といったあたりがその理由。自作熱自体が全般に冷めてたというのもあるけど…‘。

そんな私だが、一昨年から「FINAL FANTASY XI(以下FFXI)」をプレイし始めたことで、昨年は久々に「PCのスペックを向上させよう」という機運が高まり、遅ればせながら2GHz越えを夏前に果たし、秋ごろにMSIのGeForce FX5600搭載カード「FX5600-VTDR128」を購入。多少の不満はあるものの、ほぼ快適に動作するFFXIを遊んでいた。自宅のPC環境は以下のとおり。



12月末まで使っていたビデオカード、MSI「FX5600-VTDR128」。
CPU Pentium 4-2.53GHz
チップセット Intel 845PE
メモリ 512MB
HDD 160GB
ビデオカード FX5600-VTDR128(GeForce FX5600、ビデオメモリ128MB)
光ドライブ DVD+RWドライブ、DVD-ROMドライブ
サウンド Sound Blaster Digital Music

しかし、年の瀬も押し迫った12月某日、お隣の編集部である月刊アスキーのベンチスペースにて、最新ビデオカードのテストの模様をなんとなく見物した。この特集、ひと世代前のGeForce FX系、ATI RADEON系のベンチも取ってたりするので、そのあたりの製品をちょうど持っている私などには大変興味深いものだった。

データを見せてもらうと……GeForce FX系では5600以下だと、ATI RADEON 9600以上の製品に比べてだいぶ遜色があるテスト結果じゃないですか。特にFFXIが! 自宅のPCはほぼFFXI専用機と化しているので、そんなPCのビデオカードが実はFFXIではスコアがよくないってのはかなり納得がいかない。そんなわけで、前回の買い替えからそれほど時間がたっていないけど、これはATI RADEONに乗り換えてもいいかなぁ、と考え始めたのだった。

※詳しいベンチマークテストの結果などについては1月17日発売の月刊アスキー1月号を参照のこと。FFXI関連以外にも多数のベンチマーク結果が掲載される。

ベンチマークテストの点数はともかくとして、普段FFXIをプレイしていると、明らかに画像処理関係であろうところで動作に不満を覚えるところがあったりもしていた。特に気になっていたのは、

  • 天候エフェクトをオンにしたままだと動作が非常に重くなる天候がある
  • テレポートポイント周辺で極端に処理速度が落ちる
  • 木が多い森林系マップではなんとなく常時動作が重い

という3点。

プレイしていない人には何のことだかよくわからないと思うので簡単に説明すると、FFXIには、雨、砂嵐、雪、熱波などといった「天候」の概念が組み込まれていて、キャラクターのパラメーターに影響を与え、グラフィック処理も天候の変化が見て取れるようになっている。しかし、見た目が派手で「これはすごい!」と思うような天候――砂嵐や吹雪――は非常に重いのである。マシンパワーが足りない環境では、何をするにもカクカクの処理落ちしまくり、チャットも難しいほどだ。PC版では、プレイ環境に応じて自由にこの天候エフェクトを実際の描画に反映するかしないかを選択できるのだが、見た目に変化があっておもしろいので、できればオンにしたまま遊びたいのが心情だ。

天候エフェクトの有無によるグラフィックの違い。画面左は天候エフェクト“なし”、右は“あり”の状態。空の描写を見ればその違いは歴然。このほか、雨や雪、雷などがアニメーションつきで表現される。 『FINAL FANTASY(R) XI』(C)2002-2003 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

テレポートポイント周辺の様子(画面はGeForce FX5600で撮影したもの)。画面からはよくわからないのだが、動作がかなり重くなっている。 『FINAL FANTASY(R) XI』(C)2002-2003 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
テレポートポイントというのは、魔法使いの魔法によって瞬間移動を行なったときに、プレイヤーのキャラクターが出現する場所のこと。巨大な水晶が絶えずきらめき、ピンク~紫の光を放っているところだが、ここも環境によってはチャットが億劫になるほど重い場合がある。この場所は、ある程度のレベルに到達したプレイヤーであれば、日々頻繁に利用する場所。しかも、特定の職業の人しか瞬間移動魔法は使えないので、「テレポートタクシー」というMMORPGならではのプレイヤーの小遣い稼ぎ的商売が成り立っているため、この場所でチャットとお金のやり取りが行なわれることは多い。そのため、ここが重いというのは、大問題ではないが、細かいストレスにはなるのである。



森林地域のひとつ、ジャグナー森林にて。この画面はGeForce FX5600で撮影したものだが、ほかの地域に比べるといつもなんとなく重い。なお描画設定は、TexturePerformanceがMIDDLE(画質=中品質)、BumpMap非使用、MipMap使用。 『FINAL FANTASY(R) XI』(C)2002-2003 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
またFFXIは、いろいろな気候風土のマップが用意されており、中にはジャングル風とか中世ヨーロッパ風の森林マップなどがある。木の多いグラフィックというのは、木のアニメーションや木々の重なりの処理などが多く発生するので、かなり重い。上記2点に比べれば程度は軽いが、やはり私の環境ではちょっと処理が重く感じる場所である。

公式ベンチマークテストは、実際のエリア、実際のキャラクター、実際のアニメーションを利用してはいるが、実際のプレイ中に出くわすこれらの不満点の評価は難しい。ここについてはベンチマークの結果からある程度期待して、実際の環境で試してみるしかなくなってくる。さてさて、これらのストレスはすかっと解消されるのだろうか?



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