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日立、2004年春モデル“Prius H”シリーズを発表──20インチ液晶TV付属Windows XP Media Center Edition 2004モデルも!!

2004年01月17日 00時00分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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(株)日立製作所は15日、デスクトップパソコン“Prius Deck”“Prius Air”と、ノートパソコン“Prius Note”“Prius Air Note”の新製品として、4機種11モデルを発表した。すべてオープンプライス。編集部による予想実売価格は、DVDマルチプラスドライブを内蔵し、ディスプレーに20インチワイド液晶TVが付属する『Prius Deck 770H20TVH2』が42万円前後、Pentium M-1.60GHz搭載し、DVDマルチドライブが内蔵する『Prius Air Note 200H15XVP3W』が26万円前後。24日から順次販売を開始する。

2004年春モデルの“Prius H”シリーズは、“キレイ”“簡単”“便利”をコンセプトに、全11モデル中10モデルに書き込み型DVDドライブ、そのうち6モデルにハードウェアMPEG-2エンコーダー付きTVチューナーを搭載しTV視聴/録画対応モデルを増やした。録画機能では、視聴/録画中のTV番組をDVD-RAMやDVD+RWに“VR形式”(DVD-RAMはDVD-VR形式、DVD+RWはDVD+VR形式)で直接書き込める“リアルタイム・メディア録画”機能に対応した(DVD+RWは770H17TVH3と770H17WVH3のみ対応)。ソフトウェアでは、TV視聴/録画および画像/DVD管理ソフト『Prius Navistation2』(Prius Deckのみ)、『Prius Air View』(Prius Airのみ)の機能を強化して、TV番組をDVD-RAMに直接録画する機能などを追加し使い勝手を向上させた。全モデルにオフィスソフト『Microsoft Office Personal Edition 2003』、イージーシステムズジャパン(株)と(株)デジオンの共同開発によるDVD-R/RW&CD-R/RWライティングソフト『Drag'n Drop CD+DVD for HITACHI』、(株)シマンテックのウイルス駆除&セキュリティー対策ソフト『Norton Internet Security 2004』をプレインストールする。

高画質ワイド液晶TVやハードウェアMPEG-2エンコーダー付きTVチューナーを搭載した“Prius Deck”

『Prisu Deck 770H20TVH2』
『Prisu Deck 770H20TVH2』

Prius Deckシリーズは、全モデルにワイド液晶ディスプレー、書き込み型DVDドライブ、GeForce FX Go 5200(770H17WVP3は除く)、ハードウェアMPEG-2エンコーダー付きTVチューナーを搭載したハイスペックモデル群。最上位モデルの『Prius Deck 770H20TVH2』には残像感を下げ、中間階調の表示速度上げるLSI“Woooエンジン”と、D4端子を搭載した20インチワイド液晶TVが付属し、OSにWindows XP Media Center Edition 2004をプレインストールするコラボレーションモデル。また、『Prisu Deck 770H17TVH3』は、CPUにハイパー・スレッディング・テクノロジ(以下HTテクノロジ)対応のPentium 4、グラフィックアクセラレーターにGeForce FX Go5200を搭載し、17インチワイド液晶TVが付属するクリエイティブモデル。なお、中下位モデルに付属の17インチ“ワイドスーパーピュアカラー液晶”ディスプレーは、前モデルよりパネルサイズを16.7インチから17.1インチに大きくするのと共に、応答速度を20ms+20ms(立ち上がり+立ち下がり)から10ms+15msに速くすることでよりシャープでめりはりのある映像を表示できるようになったという。

Prius Deckラインナップ

『Prisu Deck 770H20TVH2』(限定生産モデル)
HTテクノロジ対応Pentium 4-3.20GHz、512MB メモリー、250GB HDD、DVDマルチプラスドライブ、20インチワイド液晶TV、Windows XP Media Center Edition 2004
42万円前後/24日発売予定
『Prisu Deck 770H17TVH3』
HTテクノロジ対応Pentium 4-3.0GHz、512MB メモリー、200GB HDD、DVDマルチプラスドライブ、17インチワイド液晶TV、Windows XP Home Edition
33万円前後/24日発売予定
『Prisu Deck 770H17WVH3』
HTテクノロジ対応Pentium 4-2.80CGHz、512MB メモリー、200GB HDD、DVDマルチプラスドライブ搭載、17インチワイド液晶ディスプレー、Windows XP Home Edition
28万円前後/29日発売予定
『Prisu Deck 770H17WVP3』
Pentium 4-2.80BGHz、256MB メモリー、160GB HDD、DVDマルチドライブ搭載、17インチワイド液晶ディスプレー、Windows XP Home Edition
24万円前後/24日発売予定

CPUにHTテクノロジ対応Pentium 4を搭載する上位3モデルの主な仕様は、チップセットにIntel 865PE、メモリーにPC2700準拠DDR SDRAM512MB(256MBモジュール×2のデュアルチャンネル対応、最大2GB)、グラフィックスアクセラレーターに米エヌビディア社GeForce FX Go 5200(ビデオメモリー64MB)を搭載。HDDはUltra ATA/100対応の250GB(770H17TVH3/770H17WVH3は200GB)、光ドライブはDVD-RAMとDVD±R/RW対応のDVDマルチプラスドライブ(DVD-R書き込み4倍速、DVD-RW書き換え2倍速、DVD+R書き込み4倍速、DVD+RW書き換え2.4倍速、DVD-RAM書き換え3倍速、DVD-ROM読み出し12倍速、DVD±R/RW読み出し8倍速、DVD-RAM読み出し3倍速、CD-R書き込み24倍速、CD-RW書き換え16倍速、CD-ROM読み出し32倍速)を内蔵。

Prius Deckシリーズにプレインストールされている、TV視聴/録画および画像/DVD管理ソフト『Prius Navistation2』には、新たに画面2つに分け片側にTVを配置することで、TVを見ながらほかの作業が行える“サイドTV”機能や、TV番組をDVD-RAMに直接書き込む機能を追加した。そのほかTVの消し忘れを防ぐ“スリープタイマー”、深夜の録画時にモニターと音声を消す事が可能な“ナイト録画モード”、録画中のTV番組の音声を消し、同時にDVDやCDの視聴をしても邪魔にならない“サイレント録画”機能や、パソコンの電源がオフの状態からでも予約録画できる機能などを搭載する。

通信機能は10/100BASE-TX対応EthernetとV.90準拠の56kbpsモデム。インターフェースはUSB 2.0×6、IEEE 1394×2、アナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)、デジタル映像出力(DVI-D)、S-VIDEO入出力(コンポジット)、ビデオ入力(コンポジット)、アンテナ入力、音声入力×2(ステレオピンジャック、ステレオミニジャック)、音声出力×2(ステレオミニジャック)、光デジタルオーディオ出力(丸形、ヘッドフォンと兼用)、マイク(モノラルミニジャック)。拡張スロットはPCI×2(空き×1)、PCカード(Type II×2またはType III×1、CardBus対応)、SDメモリーカードスロット、メモリースティックスロットを内蔵する。

従来と同様にTV視聴&録画機能を実現するハードウェアMPEG-2エンコーダー付きTVチューナーカードを標準搭載。TVチューナーカードには色のにじみをなくし、細部の再現性を向上する“3次元Y/C分離”やゴースト障害を低減する“ゴーストリデューサー”などの高画質化機能を内蔵する。“録画時間は高画質モード時(8Mbps)で約45時間、長時間画質モード(2Mbps)では最長約170時間。

本体サイズと重量は、幅105×奥行き364×高さ372mm、約8.6kg。消費電力は約74W、サスペンド時約3.8W(共に770H20TVH2)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。ワイヤレスリモコンが付属する。

TVも見られる初心者向け省スペースデスクトップ“Prius Air”

Prius Airシリーズは全モデルにDVDマルチドライブを、中上位モデルにはTV視聴機能を搭載する、エントリー向けデスクトップパソコン。2004年春モデルでは、主にCPUや液晶ディスプレーなどが変更された。

『Prius Air 670H17WVC3』
『Prius Air 670H17WVC3』

Prius Airラインナップ

『Prius Air 630H17WVC3』
Celeron-2.50GHz、DVDマルチドライブ、TV視聴機能搭載、17インチワイド液晶ディスプレー、Windows XP Home Edition
21万円前後/29日発売予定
『Prius Air 630H17SVC3』
Celeron-2.50GHz、DVDマルチドライブ、TV視聴機能搭載、17インチ液晶ディスプレー、Windows XP Home Edition
19万円前後/24日発売予定
『Prius Air 610H17SVC3』
Celeron-2.40GHz、DVDマルチドライブ搭載、17インチ液晶ディスプレー、Windows XP Home Edition
17万円前後/24日発売予定

主な仕様は、CPUにCeleron-2.50GHz(610H17SVC3はCeleron-2.40GHz)、チップセットにグラフィックスアクセラレーター機能内蔵のIntel 845GVを搭載(ビデオメモリーはメインメモリーのうち最大64MBを共用)、メモリーにPC2700準拠DDR SDRAM256MB(最大1GB)を搭載。HDDは120GB(Ultra ATA/100)。光ドライブは、DVDマルチドライブ(DVD-R書き込み4倍速、DVD-RW書き換え1倍速、DVD-RAM書き換え3倍速、DVD-ROM読み出し12倍速、DVD-R/RW読み出し6倍速、DVD-RAM読み出し3倍速、CD-R書き込み12倍速、CD-RW書き換え8倍速、CD-ROM読み出し32倍速)を内蔵。上位2モデルにはハードウェアMPEG-2エンコーダー付きTVチューナーカード(3次元Y/C分離やゴーストリデューサーなどは非搭載)を搭載し、高画質モード時(8Mpps)で約25時間、長時間画質モード(2Mbps)では約100時間の録画が可能。

放送中のTV番組やホームページのショートカットなどをサムネイルで一覧表示するマルチコンテンツビューアー『PriusAir View(TV視聴/録画機能付き)』は、新たに横スクロールすることでより多くの情報を閲覧できる新しいインターフェースを採用した。また、TV番組のサムネイルをクリックすると全画面表示になる“ワンタッチ大画面”機能を搭載した。TV番組はサムネイルをクリックする事で全画面表示する。TV視聴機能では、『Prius Navistation2』と同様にTV番組をDVD-RAMへ直接録画できるようになった。

通信機能は10/100BASE-TX対応EthernetとV.90準拠の56kbpsモデム、インターフェイスはUSB 2.0×6、USB 1.1×2(付属ディスプレー、630H17WVC3のみ)、IEEE 1394×2、アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)、デジタル映像出力(DVI-D)、S-VIDEO入出力(コンポジット)、ビデオ入力(コンポジット)、アンテナ入力、音声入力×2(ステレオピンジャック、ステレオミニジャック、)、音声出力×2(ステレオミニジャック)、光デジタルオーディオ出力(丸形、ヘッドフォンと兼用)、マイク(モノラルミニジャック)。拡張スロットはPCI×2(空き×1、610H17SVC3は空き×2)、PCカード(Type II×2またはTypeIII×1、CardBus対応)、SDメモリーカードスロット、メモリースティックスロットを内蔵する。

本体サイズと重量は、幅92×奥行き375×高さ333mm、約8.0kg。消費電力は平均約57W、サスペンド時約4.2W(共に630H17WVC3)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。

630H17SVC3/610H17SVC3に付属の17インチ“ピュアカラー”液晶ディスプレーは解像度が最大1280×1024ドット1619万色表示に対応、視野角が上下130度、左右140度、輝度が約300cd/m2、コントラスト比が450:1。630H17WVC3の液晶ディスプレーはPrius Deckシリーズと同等の17インチ“ワイドスーパーピュアカラー”液晶ディスプレーが付属する。

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