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【2004年年頭挨拶ニュースリリース】日本電気(株)代表取締役社長金杉明信氏

2004年01月06日 20時18分更新

文● 編集部

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平成16年 NEC社長 金杉明信 社員向け年頭訓示要旨

当社は昨年、約20年ぶりの公募増資を行い、成長のための資金と、好・不況の変動が激しいIT業界の中で継続的な事業遂行を可能にする財務基盤を獲得した。

それに続く本年は、昨年策定した中期成長戦略「実行の年」である。その為に注力すべき点は以下の三つである。

一点目は、「市場の拡大」である。現在の、IT市場とネットワーク市場の融合、ユビキタス社会の大きな変化はNECにとっての大きなチャンスであり、お客さまもNECからの提案に期待している。是非、積極的に市場を開拓して欲しい。

二点目は、「新たな成長への取り組み」であり、その一つの柱が「IT・NWソリューション事業力の強化」である。日本ではブロードバンドと携帯電話の両方が消費者に行き渡っており、デジタル家電とも連携した新たなサービスの可能性が広がっている。企業側もICタグや位置情報システムなど消費者一人一人と直接コンタクトできる機会が広がり、これまでにない取り組みを可能にしている。このようなユビキタス化のもたらす新たな可能性を実現するのがNECのIT・NW統合ソリューションであり、新しいソリューションやプロダクト、ソフトウェアの創出に向けてR&Dの強化を進めていく。
もう一つの柱が「グローバルな事業拡大」である。アジア・中国を中心として現地法人におけるソリューション事業の推進基盤を強化するとともに、モバイルターミナル事業におけるグローバルなSCMやソフトウェア開発体制を確立する。

三点目は、「新しいDNAへの挑戦」である。NECが成長するためには企業風土を、チャレンジ精神溢れるものに変えていかなければならない。そのためには、一人一人が挑戦するとともに、上司は自分の組織を「燃える集団」にして個人の挑戦を後押しすることが必要である。

また、社会からはこれまで以上に企業のあり方全てを問われており、社会的責任、CSR(Corporate Social Responsibility)の重要性が一層高まる。我々は、自らのサプライチェーンについても社会的に責任を負っているのであり、あらためて強化する必要がある。また、各人においては企業人としての責任を常に念頭におき、基本をおろそかにしないことを肝に銘じ、行動してもらいたい。こういったことが、CS向上の土台となるのである。
本年は、皆が自信を持って、元気に、明るく「実行」に取り組み、NECのターンアラウンドと新たな成長の第一歩を記す一年にしようではないか。

以上

(用字用語は原文のまま)

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