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【2004年年頭挨拶ニュースリリース】日本ユニシス(株)代表取締役社長島田精一氏

2004年01月05日 20時58分更新

文● 編集部

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島田精一社長、年頭所感

新年明けましておめでとうございます。今年は日本ユニシスグループの経営戦略「Re-Enterprising」の最終年度です。新生日本ユニシスグループとしての基盤を確立し、成長軌道に向かうための極めて大切な節目の年と考えています。

日本ユニシスグループは、2001年11月から「Re-Enterprising」の名のもとに経営改革を推進してきましたが、2003年のIT市場は予想以上の投資の冷え込みやハードウェア、ソフトウェア、サービスの競争激化による価格低下など当社をめぐる経営環境は期首に予想したより、はるかに厳しいものとなりました。しかし、「Re-Enterprising2003」で取り組んだ上流工程強化により、上流コンサルティング案件の急速な増加という成果も出始めています。グループ企業の再編強化により、「日本ユニシスグループ」としての成長を確実なものにしていく努力をさらに続けていかなければなりません。2004年度の国内投資に関しては、この2、3年抑制されていたIT投資が勝ち組企業を中心に回復傾向になることが予想されています。新生日本ユニシスグループとして今年こそ、IT投資の成長分野にフォーカスして、来るべき上昇気流をバネに当社業績を成長軌道にのせるべく、さらなる努力をします。

「Re-Enterprising」へのこれまでの取り組みは着実な成果につながってきています。「Re-Enterprising」の5項目の現状について簡単に振り返ります。

  1. 顧客価値創造企業
  2. 「顧客価値創造」という意識が社内にかなり定着し、新規分野へのチャレンジ、新規のお客様獲得など確実な成果をあげています。昨年新しくスタートした「ビジネス開発センター」や「ビジネス・イノベーション・オフィス」も予想通りの成果をあげていますが、本年のさらなる活躍、具体的成果の実現が期待されます。一日も早く、名実ともに「顧客価値創造企業」になるということは、当社が継続して取り組むべき最重要課題と認識しています。

  3. コスト競争力の強化
  4. 特別早期退職、年金制度改革など、数々のコスト削減の具体策を過去2年間グループをあげて実行し、大きな成果をあげています。しかし、景気の低迷、安価なシステム開発などにより競争が激化し、価格競争が熾烈なものとなっているのも現状です。したがって、社員それぞれにコスト削減と生産性向上のための自分なりの具体策見出し、実行していきます。「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」が重要です。

  5. 企業風土の改革
  6. 様々な制度改革に取り組んできましたが、企業文化を”Speed & Challenging” なものに変えていくには、我々経営陣はもちろん社員もそれぞれの現場で、様々な具体的改革を徹底的に実行していくことが重要です。

  7. 個を活かす企業
  8. 社員一人一人が会社にとってなくてはならない存在になる必要があります。多様なプロフェッショナル人材が十分に議論を尽くす中から、今までの殻を突き破る新しい発想が生まれてきます。業界において、 なくてはならない社員の存在があってこそ、初めて当社がお客様にとってなくてはならない企業、つまり真の「顧客価値創造企業」になることが出来るのです。プロフェッショナルな人材になるために、社員全員が自らの新しい目標を立てその実現に向けて本日から勉強に取り組んでいます。

  9. グループ経営の強化
  10. 昨年はグループ企業の機能別再編を行うなど、グループ経営に本格的な取り組みを開始しました。高い専門性と生産性を持った各グループ企業が、さらに真の“One ユニシス” としての総合力を発揮していかなくてはなりません。今年もグループ経営の実現を最重点課題のひとつとして取り組んでいきます。

日本ユニシスグループは、将来に渡って継続的に成長する真の「顧客価値創造企業」となることを目指し、社員一丸で全力をあげて取り組んでいく覚悟です。“前向きに、明るく逃げず”、全社員で「Re-Enterprising」にチャレンジしていけば、私達日本ユニシスグループの目標とする技術力の高い「ITサービスのベストカンパニー」もすぐに実現できると信じています。

以上

(用字用語は原文のまま)

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