新しい価値創造と真のお客様志向企業を目指して
(2004年 新年のご挨拶)
デル株式会社は、お陰様で、PCおよびサーバ市場において、国内でもトップ3に数えられるまでになりました。これまでご愛顧下さった日本のお客様に心より感謝申し上げるとともに、今後より広範なITソリューションの分野において、引き続きご支持いただけるよう、販売・サポート体制強化に邁進する所存です。
弊社の事業内容は、多様なお客様のご要望にお応えする形で、コンピュータ・ハードウェアから、コンピュータを中核としたより幅広く多岐にわたる技術製品やサービスの提供へと拡大してきました。この変化に対応するべく、弊社は昨年12月、「デルコンピュータ」から「デル」に社名を変更致しました。この社名変更は、デルがコンピュータ・ハードウェア企業に留まらず、より幅広いソリューションを提供する企業へと成長したこと、また、今後さらにそれを推し進める方向性を示すものです。2004年、デルは企業として、新たな段階へとさらなる飛躍を目指します。
本年も引き続き、独自のダイレクト・ビジネスモデルを活かし、お客様の満足体験の向上を最重要戦略として注力しながら、標準技術に基づく幅広い製品やサービスをさらに多くのお客様に提供して参ります。また、昨年から本格的に取り組んでいる重点戦略である、グローバル企業のモデルとなる組織作りも引き続き推進します。
米国本社であるDell Inc.は、今年2004年に創立20周年を迎えます。この間デルは、業界標準技術を採用した製品と最適なサービスを、世界各国のお客様にダイレクトにお届けし、お客様のROI(投資効果)向上に貢献することに一貫して注力して参りました。デルは、お客様に多くのメリットをもたらす標準技術を積極的に採用し、コンピューティング環境の標準化を推進することで、あらゆる事業規模の企業から個人までのお客様が、より簡便にコンピューティングを利用できる社会の実現に寄与したいと考えています。
2004年、デルは以下の3つの分野に注力します。
真のお客様志向企業を目指すデルでは、「カスタマー・エクスペリエンス(お客様の満足体験)」の追求のため、これまでも様々な取り組みを行って参りました。今年は、昨年立ち上げた「お客様の声(ボイス・オブ・カスタマー)」というプロジェクトをさらに推進し、本当のお客様の声を聞き、直接ご意見をいただく機会を増やすための具体的な施策を実施し、真のお客様志向企業を目指します。
標準化を推進し、あらゆるお客様により簡便なコンピューティング環境を- ＜「スケーラブル・エンタープライズ・コンピューティング」の推進＞
- ＜「デジタル・ホーム・ソリューション」の実現＞
- ＜魅力的な商品の開発・サービス充実に注力＞
企業のお客様向けには、IA(インテル・アーキテクチャ)サーバやストレージ製品を中心とした汎用性の高い業界標準技術の製品を連携し、システム全体の性能と信頼性向上を図る「スケーラブル・エンタープライズ・コンピューティング」を推進します。お客様のビジネスの成長に応じてシステムを拡張することで、効率のよいIT投資を可能にし、お客様のTCO(システム保有にかかる総コスト：Total Cost of Ownership)削減とROI向上に貢献します。加えて、技術コンサルティングや運用保守サービスも強化し、企業のお客様のコンピューティング環境の構築、運用を支援します。
家庭向けには、PCをお客様のご家庭でのデジタルエンターテインメントの中核として位置付け、PCに様々な周辺機器を接続して家庭内のAVマルチメディア環境を整える「デジタル・ホーム・ソリューション」を提案します。昨年から販売を開始した、デル製の液晶テレビやプロジェクタなど利便性の高い周辺機器をPCと併せて提供し、個人のお客様がより簡単にコンピューティングライフを楽しんでいただけるための環境作りを推進します。
コアのビジネスであるデスクトップ、ノートブック・コンピュータの分野では、標準技術をベースに、より日本のお客様のニーズに合ったデザインを実現した魅力的な商品の開発、販売、および関連サービスの充実を図ります。
ビジネスのグローバル化に伴い、お客様のニーズはますます多様化し、ITパートナーにはグローバル規模のサポート能力が求められています。デルは、グローバル企業の強みを活かし、国境の枠を超え、北アジア地域(日本/中国/韓国)を始めとするアジア太平洋全域、さらにはデル全社間で積極的に人材やリソースの共有化を図り、お客様が簡便にコンピューティングを利用できる環境の実現に向け、グローバル規模でお客様を支援して参ります。
(用字用語は原文のまま)
