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写真1 超小型TVチューナユニットとPhillips製NTSCデコーダ「SAA7173HL」を搭載したGeForceFX 5200ビデオカード「V9520 Home Theater」。実売価格は1万7000円程度。 |
ASUSTeKからTV視聴/録画機能をもったGeForceFX 5200カード「V9520 Home Theater」が発売された。GeForceFXシリーズを搭載したビデオカードでTVチューナを搭載するのはこの製品がはじめてだ。
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写真2 「V9520 Home Theater」には、オーディオ/ビデオの入出力端子を提供する外付けのブレークアウトボックス、リモコン、リモコン受光部(USB接続)が標準で付属する。 |
基板の外観は一般的なGeForceFX5200搭載カードとあまり変わりなく、超小型のTVチューナユニット(実測で約27mm×約32mm)とPhillipsのNTSCデコーダ「SAA7173HL」を搭載しただけのシンプルな構成だ。ハードウェアエンコーダをもたないため、キャプチャ時やタイムシフト時などのエンコードはソフトウェアで行う。画質改善機能をもつチップなども実装していない。TVの視聴/録画ソフトは「InterVideo Home Theater」が付属し、これはDVD、音楽CDの再生など、マルチメディアコンテンツのコントロールを一括して行える多機能なもの。さらに、オーディオ/ビデオの入出力端子を提供する外付けのブレークアウトボックス(ASUS AVアダプタ)のほか、リモコンとリモコン受光部(USB接続)も標準装備する。上記のHome Theaterソフトのほか、5タイトルのゲームやASUS独自ユーティリティなど、バンドルソフトも豊富にとりそろえている。
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写真3 カードのブラケットには、左からTVアンテナ入力、AVアダプタ接続ポート、アナログRGBコネクタが配置されている。 |
Home Theaterのレスポンスは速いとはいえないし、リモコンもボタンがゴムのため使い勝手はいまひとつ。機能的にもTVの視聴/録画をメインで行うには足りないが、実売価格は1万7000円前後とお手頃になっている。GeForceFX 5200搭載で3Dゲームもそこそこ快適にプレイできるし、「少し古めのPCのマルチメディア機能を強化して遊んでみたい」といった用途ならかなり楽しめるのではないだろうか。
V9520 Home Theaterの主なスペック |
製品名 |
V9520 Home Theater |
ビデオチップ |
GeForce FX5200 |
メモリ |
128MB |
NTSCデコーダ |
Phillips SAA7173HL |
コネクタ |
アナログRGB出力、AVアダプタ、TVアンテナ入力 |
AVアダプタ:入力 |
S-VIDEO、RCAコンポジット、RCAステレオピン |
AVアダプタ:出力 |
S-VIDEO、RCAコンポジット、RCAステレオピン |
付属品 |
AVアダプタ、リモコン、リモコン受光部、ソフトウェアCD-ROMなど |
付属ソフト |
InterVideo HomeTheater、PowerDirectorPro 12.5ME、VideoSecurity、GameFace、ゲームソフト(Mrrowind、BlackThornほか5タイトル)など |