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日本HP、デュアルドライブベイ内蔵ハイエンドノート『nw8000』やCentrino搭載タブレットPC『TC1100』などを発表

2003年12月08日 21時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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日本ヒューレット・パッカード(株)は8日、都内ホテルで記者説明会を開催し、“nc620シリーズ”の後継機種でPentium M-1.40GHz&IEEE 802.11a/b/g準拠の無線LAN機能を搭載するA4スリムノートパソコン『HP Compaq Business Notebook nc6000』、左側面にCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブを内蔵し右側面(標準ではウェイトセーバー)にもドライブベイを持つ同社のハイエンドA4ノートパソコン『HP Compaq Mobile Workstation nw8000』、超低電圧版Pentium M-1GHzとIntel 855PMチップセット、IEEE 802.11b準拠の無線LANアダプターIntel PRO/Wireless 2100を搭載するタブレットPC『HP Compaq Tablet PC TC1100』というモバイルパソコンの新製品3機種5モデルを発表した。販売開始時期と価格は、nc6000(Windows XP Professional/Windows 2000 Professional)が12月上旬販売開始予定で23万8000円、nw8000(同)が2004年1月中旬販売開始予定で49万8000円~(B.T.O.対応)、TC1100は12月下旬販売開始予定で23万8000円。

菊地友仁氏と山上正彦氏 挽野 元氏と梅田成二氏
記者説明会の出席者。左がパーソナルシステムズ事業統括モバイルビジネス本部の菊地友仁氏、右がパーソナルシステムズ事業統括モバイルビジネス本部の山上正彦氏同じく左がパーソナルシステムズ事業統括モバイルビジネス本部本部長の挽野 元氏、右はマイクロソフトのWindowsビジネス本部ニューメディア&デジタルデバイスマーケティング部 マーケティングマネージャーの梅田成二氏

発表会には、パーソナルシステムズ事業統括モバイルビジネス本部の山上正彦氏、パーソナルシステムズ事業統括モバイルビジネス本部の菊地友仁氏、パーソナルシステムズ事業統括モバイルビジネス本部本部長の挽野 元(ひきの はじめ)氏、およびマイクロソフト(株)のWindowsビジネス本部ニューメディア&デジタルデバイスマーケティング部 マーケティングマネージャーの梅田成二氏が出席し、各製品の位置づけやタブレットPCの販売戦略などについて説明した。

菊地氏は同社のパソコン全般の位置づけについて、「グローバル企業(主に海外企業)では、IT管理者はプロデューサーの役割を果たし、パソコンの選定は現場で決められている。それに対して国内企業はIT管理者がパソコンの選定まで行なうため、製品性能だけでなく管理面を含めた低コスト性が重視される」と切り出し、nc/nwシリーズにも搭載しているセキュリティー機能の有効性を強調した。

一方、タブレットPCについては、山上氏が「発売当初は企業内個人の受注が多かったが、続いて特定業務(在庫管理、医療など)で広く利用され始めた。現在は第3の波ともいえる個人や企業での一括受注が増え始めている」と述べた。続けて、梅田氏が“Microsoft Office System”の手書きメモや音声、テキストを一括管理するタブレット入力に適したビジネスソフト『OneNote』や、最初からタブレットPC向け機能を搭載する『Microsoft Office Personal Edition 2003』などを例に挙げて、「タブレットPC対応アプリケーションが1年前の24本から47本にほぼ倍増している。また、企業が導入するには15~18ヵ月程度の検討期間を要するという独自の調査結果もある。昨年11月に発表したタブレットPCの本格受注はこれから増えてくるだろう」と自信を覗かせた。

『HP Compaq Business Notebook nc6000』
A4スリムノートパソコン『HP Compaq Business Notebook nc6000』

nc6000は、14.1インチのXGA表示TFT液晶ディスプレーを内蔵するスリムA4ノートパソコン。CPUにPentium M-1.40GHz、チップセットにIntel 855PM、ネットワーク機能として10/100/1000BASE-T対応のGigabit EthernetとIEEE 802.11a/b/g準拠の無線LAN、Bletooth 1.1、V.92準拠の56kbpsファクスモデムを内蔵し、パソコンの利用環境に応じてネットワークへの接続形態を選択できる。

メインメモリーはPC2700対応DDR SDRAM256MB(最大2GB)、HDDは毎分5400回転の40GB、グラフィックスアクセラレーターにはATI MOBILITY RADEON 9600(ビデオメモリー32MB DDR SDRAM)を採用。光ドライブはCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(CD-R書き込み24倍速/CD-RW書き換え10倍速/CD読み出し24倍速/DVD読み出し8倍速)をマルチベイに搭載する。

キーボードはキーピッチ19mm、キーストローク2.5mmで、ポインティングデバイスとしてGHBキーの間に設けられたスティック状の“ポイントスティック”とタッチパッドの2種類を内蔵する。

拡張スロットはPCカード(TypeII×2/TypeIII×1、CardBus対応)とSDメモリーカードスロット(SDIOやMMCには非対応)を搭載。インターフェースはUSB 2.0×2(1つは外部電源供給用コネクター付き)/アナログRGB出力/シリアル/パラレル/ビデオ出力(S-VIDEO)/IrDA/オーディオ入出力/拡張コネクター(ポートリプリケーター接続用)など。

セキュリティー機能として、メモリー容量/種別の変更を検知して起動時に警告メッセージを表示する“メモリーアラート”、HDDを抜き出して別のパソコンで内容を読み出されないようにHDD自体にパスワードを設定する“ドライブロック”、管理者以外がBIOSの設定変更を行なえないようにする“セットアップパスワード”などを搭載。標準で3年間の引き取り修理のメーカー保証が用意されている。

バッテリーはリチウムイオンタイプ(11V、4400mAh)で、駆動時間は約5時間(同社独自調査による実測値)。本体サイズと重量は、幅318×奥行き262×高さ34.1(最薄部32.6)mm/約2.25kg(ウェイトセーバー装着時)。プレインストールアプリケーションはWinDVD/Adobe Readerなど。

『HP Compaq Mobile Workstation nw8000』
ハイエンドA4ノートパソコン『HP Compaq Mobile Workstation nw8000』

wc6000は、CPUにPentium M-1.70GHz、メインメモリーはPC2700対応DDR SDRAM1GB(最大2GB)、グラフィックスアクセラレーターにはATI MOBILITY FireGL T2(128MB DDR SDRAM)を採用するハイエンドノートパソコンで、同社ではモバイルワークステーションと位置づける製品。15インチで1600×1200ドット(UXGA)表示の“ワイドビューカラー”TFT液晶ディスプレーを内蔵し、左右120度(上方45度、下方40度)で色反転のない鮮明な表示が可能だという。

チップセットはIntel 855PM、ネットワーク機能は10/100/1000BASE-T対応のGigabit EthernetとIEEE 802.11a/b/g準拠の無線LAN、Bletooth 1.1、V.92準拠の56kbpsファクスモデムを内蔵。HDDは毎分7200回転の60GB、光ドライブはCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブを左側面のマルチベイに装備し、さらに右側面にもマルチベイを持つ(標準ではウェイトセーバーを内蔵)。

キーボードはキーピッチ19mm、キーストローク2.5mmで、ポインティングデバイスは“ポイントスティック”とタッチパッドの2種類を内蔵する。拡張スロットはPCカード(TypeII×2/TypeIII×1、CardBus対応)とSDメモリーカードスロット(SDIOやMMCは非対応)を搭載。インターフェースはUSB 2.0×2(1つは外部電源供給用コネクター付き)/IEEE 1394×1/アナログRGB出力/シリアル/パラレル/ビデオ出力(S-VIDEO)/IrDA/オーディオ入出力/ポートリプリケーター接続ポートなど。

セキュリティー機能として、“メモリーアラート”“ドライブロック”“セットアップパスワード”などを搭載。標準で3年間の引き取り修理のメーカー保証と海外での運用時の保証を行なう“グローバルワランティ”(保証内容は国・地域によって異なる)が用意されている。

バッテリーはリチウムイオンタイプ(14V、4400mAh)で、駆動時間は約5時間(同社独自調査による実測値)。本体サイズと重量は、幅326×奥行き275×高さ41mm/約2.96kg(ウェイトセーバー装着時)。プレインストールアプリケーションはWinDVD/Easy CD Creator Basic/Adobe Readerなど。

『HP Compaq Tablet PC TC1100』
タブレットPC『HP Compaq Tablet PC TC1100』

TC1100は、CPUに超低電圧版Pentium M-1GHz、チップセットはIntel 855PM、ネットワーク機能にIEEE 802.11b準拠の無線LANアダプター『Intel PRO/Wireless 2100』を搭載する“Centrinoモバイル・テクノロジ”対応のタブレットPC。OSはWindows XP Tablet PC Edition SP1。

メインメモリーはPC2700対応DDR SDRAM512MB(最大2GB)、グラフィックスアクセラレーターにはNVIDIA GeForce 4 Go 420(32MB DDR SDRAM)を採用。液晶ディスプレーは10.4インチXGA表示で(株)ワコム製の電磁誘導式デジタイザー機能を内蔵する(従来の『TC1000』では、ペン側に電池を内蔵する独自開発の“Compaqデジタイザ”を採用)。

ネットワーク機能は無線LAN機能に加えて、10/100BASE-TX対応EthernetとBletooth 1.1、V.92準拠の56kbpsファクスモデムを内蔵。HDDは毎分5400回転の60GB、光ドライブはオプションで、別売の『Tablet PCドッキングステーション』(TC1000用と同一)のマルチベイもしくは外付けマルチベイにノートパソコンと共通の各種ドライブを装着可能。

ノートパソコンスタイルを実現 デスクトップスタイル
オプションのドッキングステーションを利用して、ノートパソコンスタイルを実現したところ同じドッキングステーションを使い、外部キーボードとマウスを接続してデスクトップスタイルを実現したところ

拡張スロットはPCカード(TypeII×2/TypeIII×1、CardBus対応)とSDメモリーカードスロット(SDIOやMMCは非対応)を搭載。インターフェースはUSB 2.0×2(1つは外部電源供給用コネクター付き)/アナログRGB出力/IrDA/オーディオ入出力など。

セキュリティー機能として、起動直後にパスワード入力を求める“パワーオンパスワード”と“ドライブロック”を搭載。標準で3年間の引き取り修理のメーカー保証と“グローバルワランティ”(保証内容は国・地域によって異なる)が用意されている。

バッテリーはリチウムイオンタイプ(11.1V、3600mAh)で、駆動時間は約4.5時間(同社独自調査による実測値)。本体サイズと重量は、幅274×奥行き216×高さ20mm/約1.4kg。プレインストールアプリケーションはTablet PCチュートリアル/Adobe Readerなど。

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