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アドビ、Photoshop CS/Illustrator CS/GoLive CS/InDesign CSを来年1月中旬に発売――生産性向上を図る“Creative Suite”ソリューションを提案

2003年12月04日 23時45分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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Adobe Photoshop CSの新機能

『Adobe Photoshop CS』のパッケージ
『Adobe Photoshop CS』のパッケージ

Adobe Photoshop CSの機能強化点は、インターフェースの改良、エフェクト/フィルター機能の強化、入出力ファイル形式の増加など多岐に渡る。インターフェースでは、ファイルブラウザーで画像に設定した説明テキスト(メタデータ)をキーワードにファイル検索が可能なほか、キーボードショートカットをカスタマイズできるようになり、カスタマイズ結果をファイルに保存/読み込むことで、利用者ごとに使いやすい環境へ切り替えられるようになった。

エフェクト/フィルター機能では、カメラの絞りのような被写界深度の調整(周辺部のぼかし)が可能になったほか、シャドー/ハイライトの自動修正機能が搭載され、露光過多/不足の画像を中間調を保持しながら調整可能。

新たに対応した入出力ファイル形式は、従来オプション(プラグイン)で提供されていたデジタルカメラのRAWデータの入力/カラー補正に標準で対応したほか、付属のウェブ向けグラフィックス加工ソフトImageReady CSでMacromedia Flash(SWF)ファイルの書き出しが可能になった。



Adobe Photoshop CSのメイン画面
Adobe Photoshop CSのメイン画面

対応OSはWindows 2000(SP3以降)/XP、Mac OS X v.10.2.4~10.2.7。動作環境はWindows版がPentium IIIまたはPentium 4、メモリー192MB以上(256MB以上を推奨)、HDD 550MB以上など。Mac OS版はPowerPC G3/G4/G5、メモリー192MB以上(256MB以上を推奨)、HDD 750MB以上など。なお、Adobe Photoshop CSのWindows版のみ、ユーザーのハードウェア環境を認識してライセンス認証を行なう“プロダクトアクティベーション”機能が組み込まれた。インストール後30日以内に認証を行なう必要があり、同一ユーザーの使用に限り2台までのインストール(アクティベーション)に対応する(同時使用は不可)。

Adobe Illustrator CSの新機能

『Adobe Illustrator CS』のパッケージ
『Adobe Illustrator CS』のパッケージ

Adobe Illustrator CSの機能強化は、表現力の向上と作業の効率化に主眼が置かれている。表現力の向上では、“押し出し”や“回転体”ツールを追加し、平面で描いたイメージや文字を立体的な3Dオブジェクトに変換できるほか、3Dオブジェクトの表面にイメージを貼り付ける“テクスチャーマッピング”にも対応。さらに、100種類以上(日本語は16種類)のOpenTypeフォントを標準添付し、テキストの扱いもカーニング(文字間調整)やハイフネーション(長い欧文スペルの途中にハイフンを入れて改行)機能を改良するなど、文書レイアウト機能を強化している。

作業効率の向上では、Adobe Photoshop CSとの連携機能を強化し、レイヤー付きデータの読み込み/書き出しが可能になったほか、Illustrator/EPS/PDF/SVG形式での保存時に説明テキスト(メタデータ)を記載して保存でき、ファイルの読み込み時にこのテキストを基に検索が可能、など。

対応OSはWindows 2000(SP3)/XP、Mac OS X v.10.2.4~10.2.7。動作環境はWindows版がPentium IIIまたはPentium 4以上、メモリー192MB以上(256MB以上を推奨)、HDD 470MB以上など。Mac OS版はPowerPC G3/G4/G5、メモリー192MB以上(256MB以上を推奨)、HDD 470MB以上など。



Adobe GoLive CSの新機能

『Adobe GoLive CS』のパッケージ
『Adobe GoLive CS』のパッケージ

Adobe GoLive CSは、ほかのAdobe製品との連携機能を強化し、ワークフローの効率化を図っている。具体的には、Photoshop/Illustorator/Acrobatで作成したファイルを読み込むと、ウェブページ上での表示解像度やファイル形式に合わせて自動的に変換(圧縮)したファイルを作成する“スマートオブジェクト”機能を搭載。ファイルの編集は作成元のアプリケーションを起動して行なうが、GoLive CS上でバージョン管理が行なわれ、編集前の状態に戻すことも可能。

ユーザーインターフェースはPhotoshop CS/Illustrator CS/InDesign CSなどと共通化され、ツールパレットのグループ化や下/左/右端にタブとして収納が可能。レイアウト機能としてCSS(Cascading Style Sheet) Level2に対応し、視覚効果をつけたウェブページを作成できるようになったほか、XHTML(eXtensible Hyper Text Markup Language)形式での書き出しやHTML形式とXHTML形式の変換機能が搭載された。



Adobe GoLive CSのメイン画面
Adobe GoLive CSのメイン画面

対応OSはWindows 2000(SP3)/XP、Mac OS X v.10.2.4~10.2.7。動作環境はWindows版がPentium IIIまたはPentium 4以上、メモリー128MB以上(192MB以上を推奨)、HDD 200MB以上など。Mac OS版はPowerPC G3/G4/G5、メモリー128MB以上(192MB以上を推奨)、HDD 200MB以上など。

Adobe InDesign CSの新機能

『Adobe InDesign CS』のパッケージ
『Adobe InDesign CS』のパッケージ

Adobe InDesign CSは、作業効率の向上のための機能強化が主となる。テキストの入力/編集を行なう“ストーリーエディタ”を新たに搭載し、文章の編集が効率的に行なえるようになったほか、DTD(Document Type Definition、文書型定義)をサポートし、XML文書の構造を認識してレイアウトを自動化することが可能。

また、印刷向けのレイアウトデータをウェブページ向けに転用するための新機能“GoLiveパッケージ”を搭載し、InDesign CSのオブジェクトをGoLive CSにドラッグ&ドロップでデータの転送が可能。GoLive CSのスマートオブジェクト機能を使って、自動的にウェブサイト向けの解像度/ファイル形式に変換できるほか、InDesignで指定した文字スタイルやレイアウトを再現するためのCSS生成も行なわれる。



Adobe InDesign CSの“ストーリーエディタ”画面
Adobe InDesign CSのメイン画面

対応OSはWindows 2000(SP3)/XP、Mac OS X v.10.2.4~10.2.7。動作環境はWindows版がPentium IIIまたはPentium 4以上、メモリー128MB以上、HDD 250MB以上など。Mac OS版はPowerPC G3/G4/G5、メモリー128MB以上、HDD 185MB以上など。

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