写真1 ホームAVサーバとしての潔さがいい「PK-AX20」。 |
【AVサーバ】高画質化回路を搭載したAVサーバ NEC「PK-AX10」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。 |
ホームサーバとかAVサーバというカテゴリーの製品は、何ができるものなのかが、とにかく分かりにくい。カタログを読んだだけではダメで、マニュアルまで引っ張り出さないと機能が把握できないことが多い。メーカーによっても製品ポジショニングが異なる。
個人的にはインターネットゲートウェイ機能を付け加えてしまうと不都合なことが多いのではないかと思う。ブロードバンドルータがすでにある我が家では、NATやDHCPサーバ機能がダブったらどちらかを殺さねばならないなあ、と思うとかなり気が重い。ネットワーク設定のトラブルは、PCの拡張トラブルより始末が悪くて、pingを打って返ってこなかったらマシン間を30往復ぐらいしないと原因が掴めなかったりする(狭いウチなのに!というイライラも加わる)。
その点AX20は、家庭内LANの中の1サーバですよ、と割り切れるのが潔い。IPアドレスは、固定IPでもDHCPクライアントでもどちらでも選べる。主な機能は地上波TV放送のHDDレコーダで、置き場所は当然TVの真下。番組をガンガン予約録画しておいて、見たら消す。当面は消さなくてもいい。AX20はHDD容量が250GBもあって、HDDレコーダの中では最大級。家族と一緒に見ない(ひとりでニマニマしながら見るような)番組はPCで見る。気に入ったサービスカットがあったらPCに転送して、記録型DVDメディアに保存する。ああ、なんて自由なんだ。
それだけなら今まで使っていたSmartVision Pro2 for USBでもオッケーだったが、画質と、マシンとしての安定度が格段に違う。
図 ●アップデートで音楽サーバ機能が加わった /★印は今回アップデートされた音楽サーバ機能。AX20に保存した音楽は、TV、PC、Net-Tune対応オーディオで再生できるが、WMAを再生できるのはNet-Tune対応オーディオだけ。無線LAN対応オーディオとかあると便利そう。 |
さらにAX20は(AX10も)、この7月22日のアップデートでNet-Tune対応音楽サーバ機能を持つに至った。PCより静穏なこと、ネット機器として出しゃばらないことなどを考え合わせると、私の中の「ホームAVサーバ」というイメージに最も近い製品になった。