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米マイクロソフトCEOスティーブ・バルマーが早稲田大学で講演!

2003年11月17日 22時41分更新

文● 編集部 小板謙次

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講演の最後には、Q&Aの時間が設けられた。今回は事前に210名から質問がよせられたが、そのなかから3名が代表して質問を行なった。以下はその質問とスティーブ・バルマー氏の回答の概要である。

[学生] バルマーさんにとって日本のマーケットの位置付けとご自身の夢について教えてください(理工学研究科の学生)
[バルマー氏] 日本は世界第2位の経済大国で重要なマーケットだ。(マーケットの)サイズだけではなく顧客の要求も厳しくハイテク志向の国であると考えている。実は、私は毎年日本に2回来ている。このペースは12年間続いている。日本で起きている最先端の情報を得るために家族と一緒に住んだこともある。夢は、いろんな情報をいつでもどこでもどんなデバイスを使ってでもシームレスに提供していきたいと考えている。しかも、自分の使える言葉で表わすことができればいい。私は47歳だが、あと10~15年はマイクロソフトで働きたいと思っている。
[学生] 日本ではTRONというOSが情報家電のマーケットで大きなシェアを持っているが、WindowsのライバルとしてTRONをどう思いますか?(T-Engineプラットフォーム上でのWindows CE .NET動作に関する合意)発表の経緯について教えてください(情報ネットワーク専攻の学生)
[バルマー氏] パソコンのOSは、組み込み型の特別な目的をもったデバイス向けのものとはマーケットが基本的に違うと考えなければいけない。今、組み込みデバイスのマーケットにおいて、我々のテクノロジーはきちんと力を発揮し、またその他のテクノロジーはきちんと融合されていき、他の組み込みのOSの関係者と協力関係をもつことが重要だと考えている。長期的には単なる競争的な関係ではなく、何らかのソリューションを求めながらハードウェアのメーカーが実際にトロンの最高の部分、Windows CEの最高の部分を自由に使えるようにする方向性が大切だ。(合意については)古川さんのところで今回の戦略を出し、シアトルの研究開発チームに対してきちんと説得してくれた。


[学生] マイクロソフトが日本に研究専門の施設をつくる計画はあるのでしょうか?もっと長いレンジで見た20年後のコンピューターの役割は?(情報ネットワーク専攻の学生)
[バルマー氏] ソフト開発の施設を日本に持っている。純粋な研究ではないが、R&Dの開発の部分の活動は調布で行なっている。また、数百名のソフトウェアエンジニアが東京に常駐し、その数は時間とともに拡大する。しかし、一般論としてエンジニアを一ヵ所にまとめておきたい。エレクトロニックな情報のやりとりが可能であるとはいうものの、膝を交えながらアイデアを議論することも大切で、東京・シアトル間を動かなくても済むようにしたい。現在、アメリカではシアトルの、ビル・ゲイツのオフィスから歩いて10分くらいのところで開発を行なっている。 20年後に関しては、メディアが大きく変わっているのではないか? 私の子どもは、4歳、9歳、11歳だが、彼らの子どもは多分本というものを見ることがないだろう。本を読みながら育つということはなく、本は全て電子媒体になるだろう。それはレコードと同じようなもので、私が小さいころ、音楽を聴くといったらレコードだった。しかし、私の子どもはレコードといっても全然分からない。昔の電話の仕組みもまったく分かっていない。また、現在、テレビのチャンネルは50くらいあるというのが常識だが、私が子どもだったころは3チャンネルでも多いと思っていたほどだ。20年後は無限のチャンネル、ニュースソース、ビデオフィードを楽しむことができるようになるだろう。これが20年後の姿だ。そのころには人はコンピューターを1日少なくとも16時間使うようになり、もしかしたら眠っている間も、センサーをつけて体調を計測しているかも知れない。また、電話や車や、テレビの横など、20~30台のコンピュータが家庭に入ることになるだろう。


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