(株)エヌ・ティ・ティ エムイーは13日、マンション向けの棟内光ファイバー対応ブロードバンドインターネットサービス“ピアルNT”の提供を12月1日に開始すると発表した。同社がマンション棟内の各住戸までシングルモード光ファイバーを敷設し、100Mbpsの光アクセス回線をマンション内で共用するベストエフォート型のインターネット接続サービス。提供エリアは首都圏。
“ピアルNT”は、インターネット接続や電子メールなどの基本機能を低料金で利用したいというマンションの管理組合からの要望に応えて提供するもので、サービスを基本的なものに絞ることで低価格化を図ったのが特徴。電子メールアドレスは3個、メールサーバーの容量は1アドレスごとに10MB、ホームページサービスは1契約ごとに30MBが割り当てられる。サービス料金は、新築マンションの場合、初期費用(登録料)が3000円で、月額料金が2480円、既設マンションの場合、初期費用(住戸引き込み工事)が2万9800円、月額料金が3280円。メディアコンバーターが別途必要となる(1万9800円)。パソコンのセットアップサービスは1万5000円から。
なお、マンションへの導入にあたっては、総戸数30戸のマンションで全戸数ぶんの共有部光ケーブルを用意する場合、共有部光ケーブル敷設工事ぶんとして、新築マンションで360万円から(マンションオーナーとデベロッパーが負担)、既存マンションで180万円から(管理組合が負担)の費用が必要となる。
同社は併せて、NTT東日本の“Bフレッツマンションタイプ”の利用を希望するマンションを対象に、構内をシングルモード光ファイバーで配線するソリューションの提供も開始する。これは、自由にプロバイダーを選択したい、小規模マンションでも棟内光ファイバーを利用したいという要望に応えて提供するもの。8戸から提供可能で、構築費用は個別見積もりとなる。
