シャープ(株)は13日、携帯電話機やPDA(携帯情報端末)などのモバイル機器の液晶ディスプレー向けに、リアルタイムフォント生成技術“LCフォント生成技術”を開発したと発表した。
これは、文字をドットの集合である“ビットマップフォント”(ビットマップデータ)ではなく線で表現する“ベクトルフォント”(ベクトルデータ)として格納し、文字を表示する際に、表示サイズに応じて、ベクトルデータをリアルタイムにビットマップデータに変換する技術。ベクトルデータは、文字の骨格を構成する線の交点や端点などのポイントを座標データに置き換えたものを利用する。
同技術では、ベクトルデータを解像度の低いビットマップデータに変換する際に、文字の読みやすさを損なわないように、各ポイントの位置を移動するアルゴリズムを独自開発したのが特徴。ベクトルデータを利用するため、1種類のデータでさまざまな文字サイズに対応できるだけでなく、縦長文字や横長文字などの変形にも対応できるとしている。