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マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン、ITガバナンス製品スイート『Mercury IT Governance Center』の国内販売を開始

2003年11月11日 00時00分更新

文● 編集部

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マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン(株)は11日、ITを統治する“ITガバナンス”製品のスイート製品として、業界初という『Mercury IT Governance Center(マーキュリー・ITガバナンス・センター)』の国内販売とマーケティング活動を開始すると発表した。同ソフトは、ITガバナンスに必要な機能を統合したスイート製品で、ITライフサイクル(開発/テスト/運用/評価/改善要求)を標準化し、各プロセスをデジタル化するためのもの。6月に米マーキュリー・インタラクティブ(Mercury Interactive)社が買収した米Kintana社の製品を機能を強化した製品。

『Mercury IT Governance Center』
『Mercury IT Governance Center』のシステム構成

同ソフトは、プロジェクト全体をリアルタイムで把握/管理し、ビジネスの目的にかなったIT投資の優先順位付けやプロジェクトの管理を行ない、IT投資の評価、ITシステムの開発/運用体制やリスク管理体制を整えることで、ITシステムを最適化できるのが特徴。基盤となるソフト『IT Governance Foundation(ITガバナンスファンデーション)』、さまざまな情報をグラフや数値で可視化するダッシュボート『IT Governance Dashboard』と、8種類の管理モジュールで構成される。管理モジュールは、ITの全要求をリアルタイムで一元管理する『Demand Manager』、ITポートフォリオをリアルタイムで管理し意思決定を支援する『Portfolio Manager』、PMO(Project Management Office)プロセスをデジタル化する『Program Manager』、プロジェクトとプロセスをリアルタイムで統合管理する『Project Manager』、リソースのスケジューリングなどを行なう『Resource Manager』、時間/作業を統合管理する『Time Manager』、予算/活動/コストを同時に表示して管理する『Financial Manager』、プラットフォーム/環境を問わずにアプリケーションの変更を一元管理する『Change Manager』などで、必要なモジュールを組み合わせて利用できる。

同日付けで販売を開始し、価格は最小構成の1700万円から(システム構成とクライアント数により異なり、コンサルティング費用は含まない)。管理モジュールの価格は1500万円から2500万円まで。なお、当初は英語版のみの提供となるという。

同社では、既存のパフォーマンステストツール『LoadRunner』、機能テストツール『WinRunner』『QuickTest Professional』、運用管理ツール『Topaz』『SiteScope』、テスト管理ツー『TestDirector』などの製品にダッシュボード機能などを順次追加し、『Mercury IT Governance Center』との連携も予定しており、新しい製品体系“Mercury Optimization Center”として、経営とITを包含するトータルなBTO“BTO(Business Technology Optimization:ビジネス・テクノロジの最適化)”ソリューションを提供するとしている。

併せて、大規模ERPシステムの自動テストソリューションの提供で主要ERPベンダーと協業し、自動テストに関する技術支援を行なう“ERPサポートセンター”を同日付けで開設したことも発表した。協業を開始したのは、SAPジャパン(株)、(株)オービックビジネスコンサルタント、住商情報システム(株)、日本オラクル(株)の4社。

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