DVDからVCD/SVCD/DivXへの変換が簡単な
「DVD Copy」
DVD Copyのメイン画面とカスタムパネル。 |
インタービデオジャパンが7月4日に発売した「DVD Copy」は、名前から分かるようにDVDなどのメディアのデータを他のメディアにコピーするソフトだ。CloneDVDと大きく違うのは、DVDに限らず、VCD(Video-CD)やSVCD(Super Video-CD)で1対1のコピーができたり、DVDからVCD、SVCDといった異なるメディアへのコピーができる点だ。コピーしたい字幕や音声を選択できるのはもちろんのこと、チャプター単位でコピーの指定ができたり(CloneDVDではタイトル単位でのみ可能)、複数ドライブがある場合は、オンザフライで非常に高速にコピーできるといったアドバンテージがある。また、出力フォーマットをDVD-Video、SVCD、VCD、DivXから選択できる。DivXを選択した場合は、DVD-Videoが1枚のCDに収まるよう解像度とビットレートを自動調整してくれる。
画面7 チャプターボタンを押すと、そのタイトルからコピーしたいチャプターを選択できる。 |
実際にコピーに要する時間は、DVDビデオから27分弱の1つのチャプターを選択して、ハードディスクにファイル出力した場合、出力フォーマットがDVD/VCD/DivXでは約24~25分、SVCDでは約40分の時間がかかった。また、DVDレコーダで記録した約1時間のDVD-Video(約2.3GB)をDVD-Rへダイレクトコピー(オンザフライ)した場合は、約30分かかった。このとき使用したのは等倍速DVD-Rメディアなので、ほとんどDVD-Rへの書き込み時間で済んでいる計算になる(実験環境は、CPUがAthlon XP 1900+、ソースドライブは東芝製「SD-M1612」、出力ドライブはSONY 製「DRU-500AX」)。
画面8 DVD Copyのオプション設定画面。CD-Rに分割コピーする際の分割サイズなどが指定できる。 |
なお、DVD Copyは、CloneDVDと同じくCSSが施された市販DVDソフトをコピーすることができず、したがって字幕や音声を選択してDVDソフトを再オーサリングするような使い方は少ないと思われる。だが、民生用DVDレコーダを使って録画したり、PC上でオーサリングしたDVD-Videoを多数持っていて、DivXやVideo-CDなど他の媒体やフォーマットに変換したいというのであれば、DVD Copyはかなりお手軽で使いでのあるソフトだといえる。
DVD CopyはDVDのコピーユーティリティというよりも、DVDの変換ユーティリティと呼ぶべきソフトだろう。
CloneDVD/DVD Copyの主なスペック | ||
製品名 | CloneDVD | DVD Copy |
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動作環境 OS |
Windows 98/Me/2000/XP | Windows 2000/XP |
CPU | Celeron-600MHz以上(PentiumIII-800MHz以上を推奨) | PentiumIII-600MHz以上(Pentinum4-1.8GHzを推奨) |
メモリ | 128MB以上(256MB以上を推奨) | 128MB以上(256MB以上を推奨) |
HDD容量 | インストール時 10MB以上、作業時 10GB以上 | 30MB以上の空き容量(インストール時) |
光ドライブ | CloneDVDに対応した書き込み型DVDドライブ | CD-R/RW、DVD-R/RW、DVD+RW/+R、DVD-RAM(DVD-RAMに書き込まれたDVD-VideoはPC上でのみ再生が可能) |