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日本IBM、中小企業向けDB2 Expressに利用人数無制限の料金体系

2003年11月12日 18時36分更新

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日本アイ・ビー・エム(株)は、都内で“DB2 Day Autumn 2003”を開催し、そのなかで『DB2 Universal Database Express Edition V8.1 for Linux and Windows』に新価格体系を導入することを発表した。

DB2 Expressは“DB2 UDBファミリー”のなかではDB2 Workgroup ServerとDB2 Personal Editionの中間に位置する製品。5月の発表時点では、登録ユーザーあたりいくらという登録ユーザー・ライセンス方式で、サーバー・ライセンスが8万9300円、1ユーザー・ライセンスが1万7800円であった。今回の料金体系は1サーバーにつき2プロッセッサーまでという制限を設け、1プロセッサーにつき69万7000円の定額で1年間のメンテナンス料金を含み、無制限ユーザーライセンスとしたもの。プラットフォームもIA32上のLinuxとWindowsに限定している。製品名は『DB2 Universal Database Express Edition V8.1 for Linux and Windows,Processor Option』となる。

“DB2 UDBファミリー”とDB2 Expressの位置づけ
“DB2 UDBファミリー”とDB2 Expressの位置づけ
DB2 Expressの価格競争力。1CPUのサーバーで使う場合、35の登録ユーザーであれば、今回の価格体系がお得になるとのこと
DB2 Expressの価格競争力。35の登録ユーザーであれば、今回の価格体系がお得になるとのこと
ソフトウエア事業インフォメーションマネージメント事業部長の中川いち朗氏
ソフトウエア事業インフォメーションマネージメント事業部長の中川いち朗氏

ソフトウエア事業部の中川いち朗氏は「69万7000円という価格は戦略的な価格設定だ」とし、5月に発表したユーザーごとの価格と今回発表した無制限ユーザーのCPU単位の価格を比較したグラフなどを示しながら、「1CPUのサーバーで使う場合、35の登録ユーザーであれば、今回の価格体系がお得になり、ここがひとつの境目になる」と説明した。同製品は15日からダウンロード販売を行い、パッケージ版の出荷開始は12月3日からを予定している。

また、氏は「コンテンツマネージメントの市場は成長している。米国では30%を越えるマーケットの成長があるが、日本ではまだこれからと我々は考えている。実は企業の8割から9割はデータベースに格納されていない貴重なデータ。貴重なデータにもかかわらず管理して活用されていないもの。これらを情報統合するのはCM製品だ」とした上でContent Managerの新製品『DB2 Contents Manager Express Edition V8.2』を発表した。同製品は100~500人の中堅・中小規模の企業を対象とした製品で、コンテンツ管理に限定、機能はCM機能のみで分散サーバーのサポートは含まず、プラットフォームもWindows2000に絞っているのが特徴だ。DB2 Content Managerが提供しているDB2 VideoChargerやDB2 Content Manager OnDemandは含まれない。1サーバーあたり134万1000円の『DB2 Contents Manager Express Edition V8.2 Server』、1同時ユーザーあたり15万2100円の『DB2 Contents Manager Express Edition V8.2 User』の2種類。同価格には1年間のメンテナンス料金が含まれる。

IBMのコンテンツ管理製品ポートフォリオ
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