防塵ベアボーンPC「UCM-0822A」 | 両サイドが巨大なヒートシンクになっているなど、完全ファンレスPC「Hush Mini-ITX」を小さくしたような構造だ |
テクノベインズ株式会社の“C3 800MHz”を搭載した防塵ベアボーンPC「UCM-0822A」のサンプル版がアークで展示されている。ケースの両サイドが巨大なヒートシンクになっているというユニークな構造や、完全ファンレス仕様となっているところなど、以前に発売されたHush Technologiesの完全ファンレスPC「Hush Mini-ITX」をさらに小さくしたような製品だ。
同社のウェブサイトによると、筐体はフロントパネル以外はアルミ製で、JIS(日本工業規格)が定める防塵性規格“JIS C0920 IP 5X”クラスの防塵能力があるとのことで、工場や倉庫など厳しい環境下での使用も想定しているという。そのため、光学ドライブやFDDなどは搭載していない。ソフトウェアのインストールなどは、必要に応じてUSB経由でドライブを接続して行うことになる。
ファンは一切搭載しておらず、完全なファンレス仕様で、ケーズ両サイドに設けられたヒートシンクにより内部の熱を放射する構造。マザーボードには独自に加工した「EPIA-V」シリーズを採用しており、256M PC133 DIMMと容量20GBの2.5インチHDDを標準で搭載している(実際の製品版に搭載されるかは不明)。リアパネルのインターフェイスは、シリアル×1/パラレル×1/USB1.1×2/Ethernet×1の他、各種オーディオミニジャック端子、PS2キーボード/マウスという構成だ。なお、写真を見ても分かるように、S-Video/コンポジット出力端子も搭載しているが、同社サイトによれば未サポートとのことだ。電源には内蔵された60WAC電源を使用するので、アダプタが邪魔になることはない。代理店である株式会社アイティーシーによると「具体的な発売時期は不明だが、価格は12万円以上になる」ということ。興味のあるユーザーは、一度寄ってみるとよいだろう。
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