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オープンソースソフトウエア事情とオープンソース(開放調味汁)

2003年10月30日 22時26分更新

文● くろさかはじめ@テンアートニ

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さて、最近のLinux事情ですが、本来語られるべきLinuxの姿についてではなく、企業間の争いとなるようなネタばかりとなってしまい、あまり面白いものではありません。でも、これらの問題は、いつかは解決されるべき問題でしょうし、最終的には雨降って地固まる的な結末になるのかなと個人的には思ってます。

我らが「神田明神に隣接する新神田ビル」に同居するレッドハット株式会社さんでは、将来にわたってオープンソースソフトウェアとオープンソースコミュニティの公正さを保護するための「Open Source Now Fund」という団体の設立を発表しています。こういったところには是非我々も協力していきたいのですが…

もちろん、ハードウエアの世界にも特許、ライセンス…色々有りますが、やはり実物があり、それを目の前に置いた議論ができる、目で見える単純明快なハードウエア的なところがやっぱり私の個人的な性には合うのでしょう。^^

そういえば、ノーザンライツのラックマウントサーバなどのハードウエアの売れ行きはなかなか調子いいんです(特にミラーリング機能搭載のRX-1050)。 当然、ノーザンライツのお客さんですから、OSはLinuxでというお客様が大半です。ですから、SCO社の騒ぎによるLinuxサーバ買い控えというような影響は全く感じていなかったりします。ソフトメーカーさん、SIさんなどは実際どうなのでしょう?

さて、これとは別の流れで、オープンソースソフトウエアとは何ぞや?どのように利用すればいいのでしょう?的な議論も着実にムーブメントとして起こっており、こちらの方は実際に、日本国の経済産業省からも「オープンソースソフトウエアの利用状況調査/導入検討ガイドラインの公表について」という文書が正式にリリースされております。

オープンソースソフトウエアの歴史から始まり、その現在の動向、また、日本でのオープンソースソフトウエアの開発コミュニティの問題や今後について。そして、オープンソースソフトウエアをどのように活用できるか、その活用により、どのようなビジネスモデルを作るかなどに触れており、GPL問題に関してもその法的な分析、GPLソフトウエアを導入するにあたってのガイドラインなども、非常に面白い研究結果であります。

この手の問題にありがちな「いかにも」難解な資料と違って、実在の例を使っての説明など、分かりやすい内容となっており、「おわりに」で述べられている文章表現もシンプル&ストレート、個人的にも非常に好感をもてる文章であります。人それぞれ考えも違い、思うことも異なるでしょうが、やはり何事も単純明快が一番です。

ぜひ、みなさんも是非ご覧になってみてください。 そもそも、オープンソースってなんなのよ?という方は、ぜひ「ソースコードの反逆 ~Linux開発の軌跡とオープンソース革命~」なんて本をオープンソース運動の一つの歴史として読んでみるのも良いかもしれません。

ペンギンラベルの中濃ソース、名付けて「オープンソース」です。(2000年5月のLinuxWorld Expo/Tokyo 2000にて株式会社テンアートニが配布した景品で、現在は入手不能です。あしからず^^)

さて、せっかくオープンソースソフトウエアに関してのお話だったので、テンアートニの誇る幻の逸品 「オープンソ-ス」 もご案内させていただこうかと思います。特製ペンギンラベルのクールでウィットな逸品ですから、本格的な販売を開始すれば売れること間違いなしです。是非、商品化をしてくれる調味料メーカさんを大大大募集です。もちろん私の大事な貯金(あるのか?!)は使えませんので、コストは全てメーカさんもちということで…。ヒット商品になった時点で、ライセンス料よこせと言いに行こうかと考えていますので ^^

では、再見!



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