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住友電工、NEC、NTT-BBなど4社、パケットロス回復技術“FEC”採用のテレビ向け高品位コンテンツ配信の試行サービスを実施

2003年10月27日 00時00分更新

文● 編集部

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住友電気工業(株)、住友電工ネットワークス(株)、日本電気(株)、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドイニシアティブ(株)の4社は27日、テレビ向け高品位コンテンツ配信の試行サービスを共同で12月1日に開始すると発表した。期間は2004年1月31日まで。これに合わせて、同日付けでモニター募集を開始する。

今回の試行サービスは、NTT-BBのバックボーンネットワーク上に、住友電工ネットワークスが開発したFECサーバーとNEC製の配信サーバーを設置し、NTT東日本の地域IP網経由でコンテンツ配信を行なうもので、現在一般に使われているパケット再送方式に代わるパケットロス回復技術として“FEC(Forward Error Correction:順方向誤り訂正)”の有効性を商用ネットワーク環境で検証するのが目的。FECは、配信するデータにあらかじめ冗長なデータを付加して送信することにより、受信側で欠損したデータを修復できるのが特徴。

FEC技術によるコンテンツ配信方式
FEC技術を利用した高品位コンテンツ配信方式

コンテンツ配信を受けるモニターは、住友電工ネットワークスが開発したIPセットトップボックスを利用して、NTT-BBのブロードバンドポータルサービス“BROBA”が提供する映画やアニメーションなどの映像コンテンツ(3Mbps、6Mbps)をテレビで視聴する。

各社の役割は、住友電工が、基盤技術の提供とFEC技術の有効性分析を行ない、住友電工ネットワークスは、米Digital Fountain(デジタルファウンテン)社からFEC技術のひとつ“Raptor”を技術導入してSTBを開発、NECは、STB向けの配信サーバー“StreamPro”を提供する。NTT-BBは、“BROBA”で配信中のコンテンツとプラットフォームを提供する。

募集するモニターは300名(東京エリア限定)で、無償貸与するSTBをテレビに接続し、映像コンテンツを無料で視聴し、アンケートに回答する必要がある。応募条件は、東京都(一部エリアを除く)でNTT東日本の提供する“フレッツ・ADSL(モアII/モア/8Mタイプ)”“Bフレッツ(ベーシック/ニューファミリー/ファミリー/マンション)”を契約しており、実効速度が4Mbps以上であること。NTT-BBのホームページで受け付ける。募集期間は11月15日まで。なお、期間中に実施するアンケートすべてに回答した場合は“無線LAN”または“商品券(5000円相当)”のどちらかを提供するという。

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