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WZ EDITOR 5.0

WZ EDITOR 5.0

2003年10月22日 00時00分更新

文● 宇野 貴教

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WZ EDITOR 5.0

ビレッジセンター

6800円(SE オンライン版)
9800円(パッケージ版)

ベクタープロレジのオンライン決済ページへ
本製品のオンライン版はベクタープロレジによるオンライン決済でライセンスを購入することができます。

ビレッジセンターのテキストエディタ「WZ EDITOR」は、Windows用エディターの老舗ソフトとも呼べる息の長い製品だ。今回紹介する「WZ EDITOR 5.0」は、約5年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。製品は店頭販売のパッケージ版とオンライン販売向けの「WZ EDITOR 5.0 SE オンライン版」の2種類が用意される。今回は「WZ EDITOR 5.0 SE オンライン版」を試用し、その使用感をレビューする。



メーラー機能を省いた廉価版

「WZ EDITOR 5.0」のメイン画面
画面1 アウトライン機能の強化により、本文内での変更がアウトラインウィンドウに即座に反映されるようになった。またツリー構造、見だし、本文の3ペインアウトライン表示も可能になっている。

 「WZ EDITOR 5.0 SE オンライン版」(以下、WZ5.0SE)は、ビレッジセンターのWebサイトから「WZ EDITOR 5.0体験版」(30時間使用可能)をダウンロードし、その後ベクター・プロレジによるオンライン決済を行うことで継続利用が可能となる。パッケージ版とは異なりメーラー機能「WZ MAIL」が省かれているが、エディタ部分はパッケージ版と同等だ。メーラー機能がないため、価格はパッケージ版よりも3000円ほど安い6800円となっている。すでにメーラーを利用していて乗り換えは面倒という方にはお買い得な製品だ。

アウトライン機能の強化で
長文編集がより効率よく

検索アウトラインの実行画面
画面2 検索アウトラインの実行画面。検索語を含む段落がアウトラインウィンドウに一覧表示され、本文側にも検索語が強調表示される。

 WZ EDITORでは、行頭に“.”をつけることでその行を「見だし」に指定でき、見だし部分を本文とは別枠にツリー形式で表示する「アウトライン機能」がある。WZ5.0SEではこのアウトライン機能が大幅に強化されている。

 まず、メニューバーに「アウトライン」項目が追加され、ここにアウトライン関連の機能をまとめているためコマンド選択の操作が初心者にもわかりやすくなった。さらに本文の編集結果が、アウトラインウィンドウの内容にもリアルタイムで更新されるようになった。そのほか「検索アウトライン」「移動アウトライン」の2つのアウトライン処理が追加されている。検索アウトラインは、全文書の中から指定した文字列を検索し、アウトラインウィンドウでその段落をピックアップ表示して、本文でも検索文字列を強調表示するというもの。これにより、検索文字列が文書全体に散らばっていてもすべて把握できる上、どの個所にあってもすばやく呼び出すことができる。

 移動アウトラインは“しおり”を入れた段落、直前の編集個所、文書を開いてから編集を行った段落をアウトラインウィンドウに一覧表示するものだ。変更個所の確認や校正作業時に役に立つ機能である。なお、これら2つのアウトラインでは本文の編集作業を行ってもアウトラインウィンドウが自動更新されないため、編集結果をアウトラインに反映させるには手動で更新作業を行う必要がある。



新規ユーザー向けガイド機能
「WZ NAVI」を搭載

「WZ NAVI」の画面
画面3 「WZ NAVI」でアンダーラインのある部分をクリックすると、WZでそのコマンドが呼び出される。ヘルプを読みながら機能を理解するのに便利だ。

 更新コマンドなどの実行は、当然ながらメニューやツールバー、ショートカットキーから行うわけだが、バージョンアップを重ねてきたソフトだけにメニュー構造が複雑化しており、WZ Editorに慣れていないと使おうとするコマンドがどのメニューにあるのかわかりにくい印象は否めない。

 そこで本バージョンでは、「WZ NAVI」と呼ばれるオンラインヘルプからコマンドを実行できる機能が追加された。WZ5.0SEのヘルプを開き、使いたい機能の解説を表示させると、その機能の呼び出し手順の説明個所にアンダーラインが引かれており、クリックするとその機能が実行される。「この機能を使うと、こんなダイアログが出て選択項目はこう並ぶのか」というようにヘルプを読みながら目的のコマンドを実践体験できる。使い方の学習に便利な機能である。


色分けも強化
画面4 色分けも強化が施されている。指定文字間や正規表現の色分けが自由にできるようになり、設定個数の制限もなくなっている。

 そのほかの変更点は、色分けの強化やTML文書(WZ Editor独自のタグでマークアップした文書)をHTML形式に変換できるなどとなっている。動作は相変わらず軽快で、起動や検索、スクロールは高速で使いやすいエディタと言えるだろう。ただし、機能が増えすぎたためかメニューバーのほとんどの項目に“その他”があり、各メニューの機能を一度の操作で一覧表示できない点はいただけない。もう少しメニュー項目を見直してダイエットしてほしいところだ。この点を除けば、Windows用エディタとして高いレベルに位置する製品に間違いない。

 原稿だけでなくプログラミングやHTML文書作成にも応用できる強化されたアウトライン機能を駆使すれば、作業効率の向上にも繋がるだろう。


WZ EDITOR 5.0 SE オンライン版の主なスペック
製品名 WZ EDITOR 5.0 SE オンライン版
対応OS Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP
HDD 2.5MB以上

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