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【帰ってきた!「買う買う団」】Zalman製の巨大なビデオカード用ヒートシンクで静音生活!?

2003年10月05日 18時56分更新

文● 小板

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秋葉原で扇型のヒートシンクを見つけた時の衝撃は、いまでも忘れられない。その驚きの80%は「なんじゃコリャ!」というものだったが、あれ以来、Zalmanという名前は脳裏にしっかりと焼きついたのだった。実は、偶然にも昨年の7月、秋葉原のショップのひとつである高速電脳の店長から「今、アキバにZalman Techの方が来ている」と連絡を受け、急きょインタビューを行った覚えがある。「Zalmanは韓国のメーカーだが、韓国でも台湾メーカーのクーラーが幅をきかせている。それらと差別化するために高級品を目指している」とSales ManagerのYoungcheol Lee氏は話していたのを記憶している。

『ZM80C-HP』
『ZM80C-HP』
『ZM80C-HP』を装着
『ZM80C-HP』を装着
装着したビデオカードをマザーボードに差すと、となりのPCIスロットは使用できなくなってしまう
装着したビデオカードをマザーボードに差すと、となりのPCIスロットは使用できなくなってしまう

今回私が購入したのは同社製の『ZM80C-HP』CUSTOMにて4950円。大きさもさることながら、ヒートシンクとして考えるとちょっと購入を躊躇してしまう価格ではある。しかしながら、このヒートシンクを購入しなければならない事情があった。数日前、これまで愛用していたGAINWARDのGeForce4 Ti4200が突然壊れてしまったのだ。個人的にオーバークロックは好きだが、搭載していたマシンは特にオーバークロックをしていたわけでもないので故障の原因は思い当たらなかった。が、仕方ないので急きょ近所のPCパーツショップへ。そこでチョイスしたのがASUSTeK製のGeForceFX 5600搭載「V9560/TD」だ。GeForceFX 5600になったことで、遅ればせながらワクワクしたのだが、実際に駆動させてみて驚いたことがある。それは、チップクーラーの音だ。GAINWARDのビデオカードも静かとは言えなかったが、ASUSTeKのカードも妙にクーラーの風きり音が気になる。そもそも音には気になる音と気にならない音がある。これには個人差があるだろうから、うるさいうるさくないというのは厳密には判断難いところだ。しかし、私の環境では、マルチドライブ(メルコ製)の駆動している時以外は、もっとも音の気になるパーツのひとつだった(※9月下旬調査の記録型DVDドライブ価格調査はこちら)。小さなクーラーで風量を増やそうと思えば、ファンの回転数は上げなければならない。そこで大きなファンを買ってきて装着してみよう、それが安上がりだ、とも考えたのだが、装着作業自体が面倒くさい。そこでクラーを取り外し、変わりに大きなヒートシンクを搭載することにした。

あれやこれや悩んだ結果選んだのが冒頭の『ZM80C-HP』だ。この製品が秋葉原に展示されはじめたのは7月17日、販売がはじまったのは2日後の19日である。オプションの80mmファン『ZM-OP1』の販売も同時に開始となった。



同梱されているマニュアルより 自分で組み立てるプラモデル感覚の製品。意外と多くの部品を使う
装着イメージ(同梱のマニュアルより)自分で組み立てるプラモデル感覚の製品。意外と多くの部品を使う
ヒートシンクベース ヒートシンクベースとビデオカードをネジ留めして固定。この上にヒートパイプとヒートシンクを装着していく
ヒートシンクベースヒートシンクベースとビデオカードをネジ留めして固定。この上にヒートパイプとヒートシンクを装着していく

まず、『ZM80C-HP』について説明しよう。大まかに言ってしまえば、ビデオチップの熱をヒートパイプを使って巨大な薄型ヒートシンクに分散させようという製品だ。買ってきてそのままビデカードに装着可能というシロモノではなく、細かい部品をネジ留めしながら自分で組み立てなければいけない。いわばプラモデル感覚の製品だ。その部品とは、高さはそれほどないが約20本のフィンがたった幅広のヒートシンクが2枚(ビデオカードの表裏に装着)、ビデオチップとその裏に装着するヒートシンクベースが2枚、U字型にカーブしたヒートパイプが1本、グリス1本、ネジは複数本同梱されている。組み立て方は、マニュアルに詳しく書かれているのだが、それでもどうも戸惑ってしまう部分が多々あった。第一、ネジの種類が多いのには驚かされた。



ヒートシンクベース。長さの違いで2種類のベースが入っている。写真は使わなかった長いヒートシンクベース

ただ、このパーツで感心したのは、ヒートシンクベースである。このベースは、ビデオチップの上に固定して熱を伝えると同時に、ヒートシンクにも熱を伝える役割を果たす。それゆえしっかりと固定する必要があるのだが、ファンを固定するための穴の位置はメーカーによって違う。ベースはこの穴を使ってネジ留めする必要があるのだが、ベースについているレールとプレートによって固定位置と角度を自由に変えることができ、これによって様々な穴に対応しているのだ。ASUSTeK製「V9560/TD」にもなんとか装着することができた(なんとかと書いたのは、実際には多少ベースが斜めになってしまったからだ。筆者の装着方法が悪いのかもしれないが…)。すべてのカードを試したわけではないので断言はできないが、この仕組みによって対応ビデオカードは随分と広がっているだろう。



マニュアルに書かれている注意書き
マニュアルに書かれている注意書き
オプションのファンを装着するとこのようになる(マニュアルより)
オプションのファンを装着するとこのようになる(マニュアルより)

さて、実際に装着しての感想だが、もちろんPC全体の音は静かになった。秋の夜長へ向けて快適環境は一層近くなったと言える。ひょっとしたらこれまで夢のまた夢であった“PCをつけたまま眠る”ことができるかもしれなかった。しかし…である。しばらく稼動させていて、ヒートシンクをふと触ってみたとき気がつたのであるが、熱いっ!半日そのままでも大丈夫ではあったが、いつお起動不能になるかわからないという不安がこみあげてきた。これはやっぱりオプション製品が必要なのか?ここで、試しにヒートシンクの温度を測ってみた。結果はヒートシンクの端で46.5℃。中央部で47.5℃、チップ上部で48.4℃、裏側も多少の誤差はあれ同じような温度であった。この温度についてだが、意外に低いと感じたのは確かだ。ひょっとすると60℃以上になっているのではないかと感じさせた熱さだったが、50℃以下だったのは予想外だ。しかしここで、ファンを置いてみると29℃に。ちなみにこのファンはクーラーマスター製のCPUクラーについていた8cm角ファン「BP802512M」(型番)である。今回、『ZM80C-HP』を装着したビデオカードは実験用にケースには組み込んでいない。超頻之家の上にマザーケースを載せ、さらにその上に載せているEPoX製Athlonマザーに差している。したがって、クーラーも『ZM80C-HP』の上にちょこんと置いているだけである。マニュアルには注意書きとして、GeForce FX 5800あるいはそれ以上のモデル、Radeon 9800 Proに装着する場合は、オプションのファン「ZM-OP1」を装着してくれとある。

この『ZM80C-HP』と同様に、巨大なヒートシンクを採用したビデオカード用の製品はいくつか存在しており、Thermaltakeの「A1655 GIANTII」もショップでは販売されている。

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