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レックスマーク、“Lexmark 2003年秋 新製品発表会”を開催――FAX搭載機は5人以下の中小企業とSOHOがターゲット

2003年10月03日 19時56分更新

文● 編集部

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レックスマーク インターナショナル(株)は3日、SOHO向け複合機『X6170 All-In-One Office Center』、個人向け複合機『P3150 PrinTrio Photo』、単機能プリンター『P707 Photo Jetprinter』の3製品を発表した。

カーマイケル氏
米レックスマーク インターナショナル社のフィリップ・カーマイケル氏

同日付けで開催した“Lexmark 2003年秋 新製品発表会”には、米レックスマーク インターナショナル社アジアパシフィック代表のフィリップ・カーマイケル(Philip Carmichael)氏、日本法人の代表取締役社長の雨宮敏朗氏、マーケティング ゼネラル・マネージャーの木下聡(きのしたさとし)氏が列席し、製品戦略や製品の位置付け、製品概要などを説明した。

市場占有率
ワールドワイドでのプリンター市場占有率

最初に、カーマイケル氏が、同社が1991年に米IBM社のプリンター部門から独立した世界最大のプリンター専業メーカーであるという歴史に触れ、1991年にゼロだったシェアが、2002年末には世界市場で19%に拡大し、世界第2位となったことを示した。2000年に東京にアジア太平洋地域HQを設立し、今年はサポートの強化で沖縄の那覇にコールセンターを設立したことを紹介した。同社の技術は“板塔婆印刷機”や“電子黒板”の印刷に利用されており、上位機種の先進的な機能を同社のすべての製品に搭載すると説明。同社では、現在、家庭ではプリンターをパソコンと接続して使っているが、近い将来、ホームネットワークや無線対応PDA、携帯電話機、セットトップボックス(STB)から利用するようになると見ており、そのための技術を開発していると述べた。

木下氏
マーケティング ゼネラル・マネージャーの木下氏

続いて、木下氏が製品説明を行なった。サポート能力の向上で沖縄にコールセンターを開設したことで、応答率が平均95%となり、電話待ち時間が約10秒に短縮されたことを紹介し、使いやすさとサポートサービス“LexExpress”とともに、ユーザーに安心感を提供できることを強調した。プリント機能のみの『P707』は、従来製品『Z705』とプリントエンジンは同じで、新たにメモリーカードスロット(CF/メモリースティック/スマートメディア/SDカード/マイクロドライブ対応)を搭載し、インクも6色を標準としたことを特徴として挙げた。ターゲットとなるのはエントリーとハイエンドの中間となるミッドレンジであるという

競合製品との比較
競合製品との比較

個人向け複合機『P3150』に関しては、競合製品として位置付けている日本ヒューレット・パッカード(株)の複合機『hp psc 1210』と比べて、メモリーカードスロット、フチなし印刷、6色印刷の3点で上回っていることを強調した。

ターゲット
SOHO市場がターゲット

SOHO向けの『X6170』については、プリント、スキャン、コピーのほか、内蔵したFAXモデムによりパソコンからFAXを送信できることから、従業員が5名以下の中小企業やSOHOなどを新市場として想定しており、具体的には、ファイナンシャルプランナー、クリエイティブデザイン、法律事務所、設計事務所(事務用)、不動産業者、損害保険(自動車保険)、小規模営業所/出張所などに向けて販売するとした。

また、カートリッジのリサイクルについては、量販店に設置した“回収箱”から回収した使用済みカートリッジを、レックスマークAP(アジア太平洋)のリサイクル活動“PlanetArk”により100%リサイクルしていることを示した。回収箱も紙製で100%リサイクルできるという。ちなみに、回収したカートリッジはオーストラリアでリサイクルされる。

雨宮氏
レックスマーク インターナショナル(株)代表取締役社長の雨宮敏朗氏

最後に、雨宮氏が、同社の販売チャネルのうち、オンラインストア(ECサイト)やTVショッピングなどの店舗を持たないチャネルが伸びており、今年は5%を超え、10%に達するのではないかとの見通しを示し、今後も、シンプルで、分かりやすく、使いやすい製品を提供すると締めくくった。

Q&Aのセッションでは、国内シェアに関する質問に、2002年は2%で、今年は3%に増える見込みであると答え、世界市場では2002年度と同じシェアを維持するという。FAX搭載機種についてはマーケットが限定されており、全体の5%程度を占めると見込んでいるとした。

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