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お客様の顔を見ながらサービスを開発したJ-フォンの伝統を守りたい――ボーダフォン社長のグリーン氏

2003年10月01日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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ジェイフォン(株)は1日付けで、社名を“ボーダフォン株式会社”に、ブランド名を“ボーダフォン”に変更した。これにより、ボーダフォンブランドが持つ“グローバル性”と“信頼性”のイメージを付加することにより、コーポレートイメージの向上とブランド力を強化を狙う。

代表執行役社長兼CEOのグリーン氏
代表執行役社長兼CEOのグリーン氏。プレゼンテーションは全て日本語で行なった

東京港区の本社では、この日、代表執行役社長兼CEOのダリル・E・グリーン(Darryl E. Green)氏による記者会見を行なった。冒頭、グリーン氏は1994年のサービス開始から今日までを振り返り、新ブランド導入後の抱負を述べた。「今日までを振り返ると、J-フォンは数多く“神秘的”なサービスを出してきた。お客様の顔を見ながら、サービスを開発してきたのは誇りに思う。その伝統は続けたい。(中略) 私たちはボーダフォン株式会社として、先進的な市場の中で競争できるのは、非常に光栄に思っている。技術の発展や、顧客の利便性の向上といった競争の中で、ボーダフォン株式会社が学んでいくことは、間違いなく世界的な影響があるだろう」



ブランド変更の影響

(社)電気通信事業者協会(TCA)の発表によると、同社の契約の純増数(当月の新規契約数から解約数を差し引いた数)が、7月8月と、上位2社の半分以下に留まった。この理由としては、J-フォンショップからボーダフォンショップに改装するためショップによっては数日間営業できなかったこと、顧客に新ブランドが浸透するまでに時間がかかることを挙げた。ブランド変更による顧客の不安を払拭するように、「これから始まる宣伝活動によって、すぐに純増数が上がっていくと思っている」とした。



11月に三洋製、12月にシャープ製のVGS端末を発売

2002年12月に開始した第3世代(3G)携帯電話サービス“Vodafone Global Standard(ボーダフォン グローバル スタンダード)”の8月末現在の契約数は、約7万5000(TCAのデータより)。グリーン氏は記者発表会で、「2003年度(2003年4月~2004年3月)の契約目標は100万というコメントを既に出しているので、できるだけ早く達成したい」と、期限は区切らなかったものの、改めて目標を示した。

同氏が示した、100万人を達成するための施策は以下のとおり。

基地局の増設
3G携帯電話サービスを開始した時点での基地局数は、全国で約3500だったが、今日までに8000基地局を増設しており、さらに2003年12月までに2000基地局を増やす。「屋内カバレッジも頑張っていかなければならないし、まだ十分だとは思っていない。ただ、1万基地局を1年間のスパンで増やしている会社はないと思う」(同氏)。また、2003年度の設備投資2500億円は、主に3G関連事業に費やしているという
対応製品の増強
『V801SA』
スライド式デザインの『V801SA』。当初発売は10月上旬以降とされていたが、11月になりそうだ
現在の開発全体の状況として、「3GPP(Third Generation Partnership Project:3G携帯電話の通信システムの規格を世界的に標準化するための国際標準化プログラム)準拠のベースバンドチップセットの開発が遅れており、携帯電話の発売が遅れている」とした。今後は、11月に三洋グループ製の『V801SA』を、12月にシャープ(株)製の機種を、さらに来年の10月までに同社のインターネット接続サービス“ボーダフォンライブ!(Vodafone live!)”向けコンテンツと“WAP(Wireless Applicatoin Protocol:携帯電話向けのデータ通信規格)”向けコンテンツが閲覧できる6機種を発売できるよう準備を進めるという




今後のキラーコンテンツはTV番組

「J-フォン以上にボーダフォンを愛していただけるように」と、同氏が示した顧客獲得/囲い込みのための施策は以下のとおり。

魅力的な料金プランの実現
音声とTV電話サービス“TVコール”の通話料が土日祝日に1分5円になる新割引サービス“ボーダフォンハッピータイム”を、10月より導入する。また、VGS端末、PDCのパケット対応端末ユーザーに対しては、「魅力的な、(月額1200円の定額料でパケット通信料を割引くKDDIの)“パケ割”のようなプランを考えている」という
TVチューナー対応携帯電話の発売
『V801SA』
TVチューナー対応携帯電話のサンプル。W-CDMA方式なのか、PDC方式の端末なのか、仕様の詳細は不明
「J-フォンの歴史を見ると、日本初、世界初という製品が多かったので、それを続けたい。一つの目玉商品として、TVが見られる携帯電話を12月に出したい。(中略)これからのコンテンツとして、一番人気が高いのはTV番組」とし、ボーダフォンブランドのTVチューナー内蔵携帯電話(サンプル)を初公開した。携帯電話の液晶ディスプレーには地上波(アナログ)放送が映し出されていたが、詳細な仕様は現時点で明らかにされていない。製造は日本電気(株)。
さらに、将来的にはパケット通信による番組受信や、有料放送の受信、TV番組と連動したアンケートやショッピングの仕掛けも実現したいという




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