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KDDI、携帯電話から社内メールが送受信できるリモートアクセスサービスを発表

2003年09月30日 22時36分更新

文● 携帯24編集部

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KDDI(株)は30日、auブランドの携帯電話やパソコンから企業内のイントラネットにアクセスし、外出先から会社のメールサーバー経由でのメールの送受信/スケジュール管理などが行なえるリモートアクセスサービス“ケータイオフィス”を発表した。ASP型のサービスのため新たな設備の導入は不要で、ファイヤーウォールの設定を変更する必要がないのが特徴。サービス提供開始は11月25日の予定。

KDDIによるサービスイメージ
KDDIによるサービスイメージ

ケータイオフィスが提供する標準的なサービスは、以下のとおり。

メールの送受信
ユーザーが設定したメールアカウントでのメール送受信が可能。送受信可能な文字数は、サービス開始当初は全角5000文字程度(送受信とも)を予定しており、追って文字数の拡張を検討する。ユーザーが指定したイントラネットのフォルダー内の各種ファイルをメールに添付して送受信することが可能。ただし、ファイルの閲覧はサービス開始時では不可能で、後日に仕様の拡張を検討する。メールの保存件数は、最終仕様決定前のため、目安も含めて非公表
スケジュールの確認・更新
Lotus Notes/Domino、Microsoft Exchange、サイボウズ、Outlookの各シリーズに対応する。ユーザーが設定したグループウェアのスケジュール情報の参照と更新が可能
共有アドレス帳の参照
ユーザーが設定したグループウェアで共有しているアドレス帳の参照が可能。サービス開始当初はLotus Notes/Domino 6に対応し、その後はLotus Notes/Domino 5、Microsoft Exchange 5.5/2000、サイボウズ、IMAP4/POP3のメールサーバーに順次対応する

au携帯電話から社内ネットワークにアクセスする場合は専用の“EZアプリ”(BREW)を利用する。例えばメールを受信したい場合、専用のBREWアプリケーションを起動して、“受信ボタン”を押すと、メールサーバーと同期し、メールを取得する。BREWの採用により、ウェブブラウザーを使う同種のサービスでは不可能な、通信をしない状態や電波圏外の状態でも携帯電話のメモリに保存したメール/スケジュールの閲覧・編集が可能になる。また、Javaと比較して起動が早いというメリットがあるという。

EZアプリのトップメニュー メール関連メニュー メールサーバーと同期
EZアプリのトップメニューメール関連メニューメールサーバーと同期して……(次の写真へ)
新着メールを取得 会社に届いたメールを携帯電話で閲覧

ユーザーは、KDDIのサービスサーバーを経由して会社のイントラネットにアクセスするが、サービスサーバー内にデータは保存されない。また、セキュリティを確保するために、データの同期にはHTTPSを利用するほか、AES(Advanced Encryption Standard)方式の暗号化技術を採用する。標準サービスの料金は、一時金(初期導入費用)が1契約あたり1万円、月額基本料がクライアント1台につき500円。オプションサービスとして、パソコンが付属する“PCパッケージ”、対応グループウェアが付属する“グループウェアパッケージ”、ユーザー登録設定サービス、24時間オンラインサポートなどを検討している(いずれも料金は未定)。

ソリューション開発部 部長の山本氏
ソリューション商品開発本部 ソリューション開発部 部長の山本氏

記者発表会に出席したソリューション商品開発本部 ソリューション開発部 部長の山本泰英氏は、販売目標について「ひと月に1000セット(アドレス)販売したい」と話した。

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