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DVD-S75

DVD-S75

2003年09月26日 04時51分更新

文● 那須 涼介

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DVD-S75

松下電器産業

オープンプライス(実売価格:2万円台前半)

『GOOD』
  • DVD-RAM&VRフォーマットが再生可。
  • この価格でプログレッシブ出力、DVD-Audioにも対応。薄くて、スタイリングも○。
『BAD』
  • HighMAT対応といっても、基本的にはMP3とWMAの再生が可能なだけであり、実際のメリットはさほど大きくない。
DVD-S75
●【薄型ボディで邪魔にならない】 5cm強という薄型ボディながら、DVD-RAM&DVD-VRをはじめ、DVD-Audio再生機能など、いま必要なDVD再生環境のほとんどに対応。
RD-XS40
マニアも絶賛! ネット対応HDDレコーダの人気機種、東芝「RD-XS40」(写真をクリックするとレビュー記事に移動します)。

 いま人気のDVD-RAM対応のDVDレコーダの弱点が、DVD-RAM&VRフォーマット利用時のDVDプレーヤとの低互換性だ。実際にはDVD-Rも利用できるので大きな問題ではないが、利便性で勝るDVD-RAMをそのまま再生できる環境が整備されれば、将来的にも安心である。

 そこで注目したいのが、今回紹介する「DVD-S75」だ。国内メーカー製のDVDプレーヤとしてはエントリクラスの少し上の価格帯ながら、DVD-RAM&VRフォーマットの再生をサポート、またプログレッシブ再生も可能である。最上位機以外は、プログレッシブ未対応など再生まわりの機能で劣る東芝RDシリーズとの組み合わせは理想的だ。また、編集部独自のテストではDVD+RW/+Rを含め、ほぼすべてのDVDメディアが再生可能だった。



●【多様なDVDメディアに対応】



DVD-Video

(メーカー公式対応)
DVD-R(ビデオフォーマット)
DVD-RAM(VRフォーマット)
DVD-RW

(ビデオフォーマット、VRフォーマットとも確認)
DVD+RW

(ビデオフォーマットで記録し、メディアIDは無変更)
DVD+R

(ビデオフォーマットで記録し、メディアIDは無変更)
DVD-Audio
※編集部調べ
トレイが透明
●【トレイが透明】 DVD/CDをマウントするトレイが透明。形状からもわかるように、ケース入りDVD-RAMメディアは中身を取り出して利用する必要がある。

 S75のもう1つの注目点は、マルチメディアファイルの統一フォーマットである「HighMAT」に対応した点。ただし、再生可能なのはWMA、MP3、JPEGと音声と静止画のみで、WMVは未対応だ。HighMAT対応ディスクはWindows Media Player 9上で作成が可能だが、別にHighMATに限定しなくても、CD-R/RWメディア上(DVDメディアは不可)に通常のISO9660形式でWMA/MP3ファイルを焼けば、フォルダ名をアルバムタイトル、ファイル名を曲名として認識、再生できる。

WMV、MP3の再生に対応 DVD-RAM内のメニューも表示
●【WMV、MP3の再生に対応】 HighMAT対応といっても実質MP3、WMVの再生機能ということ。ファイル名を曲名として扱い、日本語表示も可能。●【DVD-RAM内のメニューも表示】 RAMレコーダで入力したタイトル名なども表示してくれる。ユーザーがRAMレコーダを接続した場所とは別の場所に再生環境を用意するのに便利だ。

 DVDを広く活用している人はもちろん、自分の未来のDVD環境が不明確なので、とにかくいろいろな規格に対応したプレーヤを買っておきたいという人にもお勧めできる製品である。

DVD-S75の主なスペック
製品名 DVD-S75
対応形式 DVD-Video、DVD-VR、DVD-Audio(5.1ch対応)、Video-CD、SVCD、CD-DA、JPEG、WMA、MP3、HighMAT レベル2
対応メディア DVD、DVD-R、DVD-RAM(DVD-VR)、CD-R/RW(CD-DA、SVCD、JPEG/WMA/MP3)
映像出力 S-VIDEO、コンポジット、コンポーネント、D2
音声出力 RCA(ステレオ)、アナログ5.1ch、光デジタル、同軸デジタル
サイズ 430(W)×303(D)×52(H)mm

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