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富士通、“FMV-BIBLO”の秋冬モデル5シリーズ19機種を発売――主力のNHシリーズでは16インチ液晶搭載の新型筐体を採用

2003年09月24日 15時55分更新

文● 編集部 栗山博行

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富士通(株)は24日、ノートブックパソコン“BIBLO”シリーズの新製品として5シリーズ19機種を発売した。価格はすべてオープンプライス。

新BIBLOの特徴は、ノートブックパソコンにTVチューナー付きハードウェアMPEG-2エンコーダーを組み込んだ点(NH/NBシリーズ)と、全19機種中13機種に記録型DVDドライブを搭載した点など。一部の機種では、IEEE 802.11g準拠の無線LAN機能に対応するなどワイヤレス機能も強化している。

ソフトウェア面では、全機種に『Microsoft Office Personal Edition 2003』をプレインストールし、ユーザーの過去の資産を有効活用するために『筆ぐるめ』『筆まめ』『筆王』という3本の年賀状/住所管理ソフトを同時搭載する。

従来モデル比1.5倍の高輝度16.1インチ液晶パネルを搭載

NHシリーズは、デスクトップパソコンのCPUを搭載し、デスクトップパソコンからの置き換えを狙ったA4オールインワンノート。CPUがHT対応Pentium 4-3GHzの『NH90E/T』と、HT対応Pentium 4-2.60CGHzの『NH70E』、Celeron-2.30GHzを搭載した『NH50E』の3製品をラインナップする。

『NH90E/T』
『NH90E/T』

最上位機種NH90E/Tのスペックは、ディスプレーに1400×1050ドット表示の16.1インチの高輝度・低反射・広視野角の“スーパーファインDX”液晶を搭載し、チップセットは台湾Silcon Integrated Systems社のSiS648FX。512MBのメモリーと80GBのHDD、DVD MULTIドライブ(DVD-R書き込み2倍速、DVD-RW書き換え1倍速、DVD-RAM書き換え2倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き換え8倍速、CD-ROM読み出し24倍速)、TVチューナー付きハードウェアMPEG-2エンコーダーなどを搭載する。最大録画時間は約72時間。

ネットワークインターフェースは、IEEE 802.11a/g対応の無線LAN、10/100BASE-TX対応のEthernetポートとV.90対応の56kbpsモデム。その他のインターフェースには、PCカードスロット(TypeII×2)、SDカード/メモリースティックスロット×1、IEEE1394×1、USB 2.0×4などを用意する。

本体サイズは幅356×奥行き301×高さ44mm、重量は4.3kg。内蔵ニッケル水素バッテリーで約0.7時間の駆動が可能(JEITA測定法1.0)。プレインストールOSはWindows XP Professional(NH70E、NH50EはWindows XP Home Edition)。編集部による予想販売価格は34万円前後。

シルバーホワイトの新型筐体でデザインを一新

コストパフォーマンスを重視するホームエンターテインメントノートのNBシリーズは、全6機種を1024×768ドット表示の15インチ液晶ディスプレーに統一し(夏モデルでは、一部が14インチ液晶パネルを搭載)、新デザインのシルバーホワイトの筐体で、よりホームユースを打ち出したモデル。

『NB70E/T』
『NB70E/T』

独自開発のMVAパネルにより、正面から見た場合の色の再現性が高く、DVDの視聴などAV用途向けの表現力を高めているという。

TVチューナー付きハードウェアMPEG-2エンコーダーを搭載した『NB70E/T』のスペックは、CPUがモバイルPentium 4-M-2.20GHzで、チップセットがカナダATIテクノロジーズ社のRADEON IGP 340M/ALi M1535。256MBのメモリーと60GBのHDD、DVD MULTIドライブ(DVD-R書き込み2倍速、DVD-RW書き換え1倍速、DVD-RAM書き換え2倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き換え8倍速、CD-ROM読み出し24倍速)を搭載する。インターフェースは、10/100BASE-TX対応のEthernetポートとV.90対応の56kbpsモデム、PCカードスロット(TypeII×2)、SDカード/メモリースティックスロット×1、IEEE1394×1、USB 2.0×4など。

プレインストールOSはWindows XP Home Edition。本体サイズは幅325.3×奥行き282×高さ45mm(最薄部39mm)で、重量は3.5kg。内蔵リチウムイオンバッテリーで約約1.7時間の駆動が可能(JEITA測定法1.0)。編集部による予想販売価格は23万円台半ば。光学式のUSBマウスが付属する。

省スペース性の高さで差別化を訴える

縦置きの省スペース・スタンディングノートRSシリーズは、夏商戦では差別化しきれなかったという反省のもと、設置面積が同社従来製品比(NBシリーズ)60%で奥行き170mmという省スペース性を軸に、ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスによる自由なレイアウトをユーザーに提案していくという。

『RS55E/T』
『RS55E/T』

全2機種にTVチューナーを内蔵しており、ソフトウェアエンコードでTV録画に対応する。編集部による予想販売価格は、上位モデルの『RS55E/T』が22万円前後、下位モデルの『RS50E/T』が19万円前後。

RS55E/Tのスペックは、液晶ディスプレーが1024×768ドット表示の高輝度・低反射・高視野角“スーパーファインDX”液晶で、CPUがモバイルAthlon XP-M 2000+、チップセットにはATI RADEON IGP 320M/ALi M1535を採用する。メモリーは256MBでHDDは60GB、ドライブにはDVD MULTIドライブ(DVD-R書き込み2倍速、DVD-RW書き換え1倍速、DVD-RAM書き換え2倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き換え8倍速、CD-ROM読み出し24倍速)を搭載する。インターフェースは、10/100BASE-TX対応のEthernetポートとV.90対応の56kbpsモデム、PCカードスロット(TypeII×2)、SDカード/メモリースティックスロット×1、IEEE1394×1、USB 2.0×3など。

本体サイズは幅333.0×奥行き172.5×高さ299mmで、本体最大傾斜/キーボード使用時は奥行き342.5×高さ271mm。重量は4.8kg。駆動時間は内蔵リチウムイオンバッテリーで約1.8時間(JEITA測定法1.0)。OSにはWindows XP Home Editionをプレインストールする。RS50E/Tは、HDDを40GBにドライブをCD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブに変更した製品。

IEEE 802.11gに対応したモバイルノート

13.3インチの液晶ディスプレーを搭載したスリムモバイルノートMGシリーズには、MRシリーズの後継機種となる15インチ液晶搭載Centrinoノート『MG75E』を追加し、従来機種の後継として『MG70E/ST』『MG70E』『MG55E』『MG50E』の4製品をラインナップした。これでMGシリーズは計5製品の構成となる。

『MG70E』
『MG70E』

IEEE 802.11gに対応した上位機種MG70Eのスペックは、CPUがPentium M-1.40GHzでチップセットは855GM。1024×768ドット表示の13.3インチ高輝度“スーパーファイン”液晶を搭載する。メモリーは512MBでHDDは60GB、着脱式のDVD MULTIドライブ(DVD-R書き込み2倍速、DVD-RW書き換え1倍速、DVD-RAM書き換え2倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き換え8倍速、CD-ROM読み出し24倍速)を内蔵する。

ネットワークインターフェースには、IEEE 802.11g対応の無線LAN、10/100BASE-TX対応のEthernetポートとV.90対応の56kbpsモデムを搭載し、その他のインタフェースは、PCカードスロット(TypeII×1)、SDカードスロット×1、IEEE1394×1、USB 2.0×2など。

本体サイズは幅293.0×奥行き236.5×高さ32.0mm、重量は1.75kg。内蔵リチウムイオンバッテリーによる駆動時間は約4.4時間(JEITA測定法1.0)。プレインストールOSはWindows XP Professional。編集部による予想販売価格は25万円台半ば。MG70E/STには、TV録画に対応しホームサーバーとして利用可能な無線LAN対応ルーターユニット“ファミリーネットワークステーション-T”が付属する。

夏注目を集めた鏡面加工ブラック筐体を全機種に適用

モバイルノートLOOX Tシリーズは、夏モデルで人気の高かった鏡面加工の光沢ブラック筐体を全機種に搭載し、IEEE 802.11g準拠の無線LANによりさらにモバイル性能を高めた製品。CPUが超低電圧版のPentium M-1.0GHzで、HDDが60GBの『LOOX T70E』と、超低電圧版モバイルCeleron-800MHzを採用し、40GBのHDDを搭載する『LOOX T50E』『LOOX T50E/W』の3製品をラインナップする。

『LOOX T70E』
『LOOX T70E』

T70EとT50EはIEEE 802.11g準拠の無線LANに対応し、T50E/WはIEEE 802.11g準拠の無線LANとPHSデータ通信のAirH”INに両対応する。編集部による予想販売価格は、T70Eが25万円前後、T50EとT50E/Wが20万円前後。

T70Eのスペックは、ディスプレーが1280×768ドット表示の10.6インチ液晶パネルで、チップセットには855GMを採用する。メモリーは256MB、ドライブにはDVD MULTIドライブ(DVD-R書き込み2倍速、DVD-RW書き換え1倍速、DVD-RAM書き換え2倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き換え8倍速、CD-ROM読み出し24倍速)を搭載。インターフェースは、PCカードスロット(TypeII×1)、SDカード/メモリースティックスロット×1、CFカードスロット×1、IEEE1394×1、USB 2.0×2など。T50E、T50E/Wでは、DVD MULTIドライブをCD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブに変更する。

プレインストールOSはWindows XP Home Edition。本体サイズは幅261×奥行き198×高さ36.5mm、重量は1.55kg。内蔵リチウムイオンバッテリーで約6.0時間の駆動が可能(JEITA測定法1.0)。

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