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【WPC EXPO 2003 Vol.5】NTTドコモ、FOMAで国際テレビ電話が可能に

2003年09月18日 07時24分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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イギリスのドコモスタッフに国際TV電話
デモ機を使って、イギリスのドコモスタッフに国際TV電話。「ロンドンでは、これからカメラ付きケータイが流行りそう」(電話先の英国人スタッフ)という。Hutchison 3G UK社は、8月末の時点で、8万人のユーザーを抱えている

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)のブースでは、国際電話サービス“WORLD CALL(ワールドコール)”のメニュー拡充に関する記者会見が行なわれた。WORLD CALLは、1998年に始まったmova/FOMA向けのサービスで、最初に「009130-010」をダイヤルすることで、アメリカ/ヨーロッパ/アジア/アフリカ等の国々と音声通話が可能。10月1日より、従来のサービスに加えて、FOMA向けに国際TV電話サービスと国際64kbpsデータ通信サービス(回線交換方式)を提供する。

今回の発表は、ドコモと同じW-CDMA方式で3Gサービスを展開するイギリスの通信事業者、Hutchison 3G UK社との提携により実現したもの。これにより、例えば、在日のFOMAと在英のHutchison 3G UK社製携帯電話の間で国際TV電話をかけたり、在日のFOMAからイギリスの社内ネットワークに国際64kbpsデータ通信でアクセスすることが可能になる。



WORLD CALL国際TV電話サービスのイメージ
WORLD CALL国際TV電話サービスのイメージ

WORLD CALLのサービスを受けるには、事前契約が必要。新メニューの通話/通信料金は10秒あたり72円で、提供中の音声通話サービス(日本イギリス間、平日8:00~19:00)と比較すると、1.8倍になる。

国際TV電話サービスは、海外のキャリアではHutchisonグループが行なっているが、国内では初。ドコモは今後、世界各国のW-CDMA方式を採用する通信事業者と提携することを目標としおり、その中の1社としては「Vodafoneグループとの接続も考えている」(NTTドコモ)という。また一方で、WORLD CALLのサービスメニューのさらなる拡充を目指し、在日のFOMA端末と海外に持ち出したFOMA端末との間での国際TV電話や、同時に4台まで接続可能なTV電話会議システム“M-stage ビジュアルネット”の国際対応、iモードローミングサービスなどを、2004年以降の提供を目処に検討している。

国際TV電話会議のデモンストレーション幕張、札幌、広島、ロンドンのスタッフによる、M-stage ビジュアルネットを使った国際TV電話会議のデモンストレーション

そのほかドコモブースでは、28.8kbpsデータ通信に対応した『ムーバD252i』(発売時期等未定)をはじめとする販売中の携帯電話や、 “WIRELESS JAPAN 2003”でも展示されていた次世代カーテレマティクスサービスなどを紹介していた。

ムーバD252i 次世代カーテレマティクスサービス
ムーバD252i。データ通信速度が受信時で最大28800bps/送信時で最大9600bps(251iシリーズは受信送信ともに9600bps)ドコモが検討を進めている、次世代カーテレマティクスサービスを紹介。WIRELESS JAPANでは本物のクルマを使った展示を行なっていたが、今回は映像のみ。ドコモの携帯電話網を使い、遠隔地にあるクルマの位置、速度、傾き、進行方向、急ハンドル/急ブレーキの履歴、充電状況(電機自動車の場合)などを知ることができる


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