- なんといっても人に自慢しまくれる巨大液晶。
- アルミ合金の質感高いボディも素晴らしい。
- スピーカの音質の良さも、編集部で好評だった。
- まずモバイルには向かない大きさ。
- 特に机上の占有設置面積の広さには驚かされる。
- 圧倒的な存在感の代償とも言えるのだが……。
●【文句のつけようがない巨大液晶】 解像度は1440×900ドット。ブラウザと動画プレーヤを同時に表示できるのが超便利。●【高音質なスピーカ】 A4クラスのノートPCとしてはかなり高音質な内蔵スピーカ。映画鑑賞にも十分使える。●【スロットローディング式SuperDrive】 DVD-R/RWドライブを搭載。標準添付のiDVDでDVDオーサリングにも対応する。 |
●【極上タッチのキーボード】 12インチモデルのキーボードと同様にタッチは良好。しかも17インチモデルは暗闇で光るのだ。 |
デカいノートPCだとは思っていたが、実物の大きさは想像以上だった。15インチ液晶モニタを持っている人は、その両端を3cmずつ拡大したものをイメージしてみよう。それが、17インチワイド液晶の実寸だ。
SXGA+(1400×1050ドット)液晶搭載A4ノートを使っている筆者は、日頃から横方向の解像度が欲しいと思っていた。なぜなら、ワイド画面ならブラウザと動画再生ソフトを同時に表示させて、“ながら原稿書き”ができるからだ。この原稿も実際にそうやって書いているが、視野の約3分の2が液晶画面というのは、実に快適だ。
●【バッテリは残量表示機能付き】 2ヵ所のラッチをスライドさせるとバッテリを取り外せる。バッテリには5段階のLEDによる残量表示機能を搭載する。 |
本機のCPUは、動作クロック1GHz、しかも3次キャッシュ搭載のため、処理速度も期待できる。というわけで、4月号で紹介した12インチモデルと同様、Virtual PCにWindows XPをインストールして、「Windowsマシン」としての性能を体感計測した。結果から言うと、性能はまさに段違いである。貸し出し用に搭載メモリが1GBに増設済みだったとはいえ、3Dピンボールの玉は、Mac OS Xのネイティブアプリかと思うほどびゅんびゅん飛び回るし、IEのウィンドウを最大/最小化して負担の高い描画処理を行わせても、ストレスはほぼ感じない。Virtual PCではやや厳しい面もあった12インチとは違い、同じソフトがリモートデスクトップさながらのレスポンスで動く。
しかも、驚いたのはパームレスト周辺がほとんど発熱しないこと。Webブラウジングや原稿書き程度なら、どうかすると「冷たい」と感じるほどだ。「Macintosh上のVirtual PCでWindows」という使い方の実用性を感じられるハイエンドマシンと評価したい。
PowerBook G4 17インチの主なスペック | |
製品名 | PowerBook G4 17インチ |
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CPU | PowerPC G4-1GHz(2次キャッシュ256KB、3次キャッシュ1MB) |
メモリ(最大) | 512MB(DDR SDRAM/最大1GB) |
ビデオチップ | NVIDIA GeForce4 440 Go(64MB) |
HDD | 60GB |
FDD | なし |
光メディアドライブ | SuperDrive(DVD-R:1倍速/CD-R:8倍速/CD-RW:4倍速/DVD:8倍速/CD:24倍速/CD-RW:4倍速) |
液晶 | 17インチワイド液晶(1440×900ドット) |
スロット | PCカード(TypeII×1) |
通信 | 10BASE-T/100BASEーTX/1000BASE-T、モデム、無線LAN(IEEE802.11g)、Bluetooth |
I/O | USB 1.1×2、FireWire 400×1、FireWire 800×1、外部モニタ出力(D-sub15ピン、S-VIDEO)、ライン入力、ヘッドホン出力 |
サイズ | 392(W)×259(D)×26(H)mm |
重量 | 約3.09kg |
OS | Mac OS X |