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「空中マウス」Ultra Cordless Optical Mouse

「空中マウス」Ultra Cordless Optical Mouse

2003年09月30日 00時00分更新

文● 行正 和義

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「空中マウス」Ultra Cordless Optical Mouse

イノテック/Gyration

オープンプライス(実売価格:1万4800円)

Gyration Inc.(国内販売元:イノテック)の「空中マウス」Ultra Cordless Optical Mouseは、“Gyro scope”(加速度センサの一種)を内蔵することで空中に浮かせたままでも操作できるコードレスマウスだ。普通のマウスのように机に置いても利用できる2ウェイタイプとなっている。

ドライバ不要で、手軽に空中操作を実現
普段使いのマウスとしても優秀!

「空中マウス」Ultra Cordless Optical Mouse
写真1 「空中マウス」Ultra Cordless Optical Mouseを構成する、マウス本体と充電器、およびレシーバー。海外製品としては、ACアダプタが小さいのがうれしい。
上面と底面
写真2 「空中マウス」の上面と底面。ボタンは左右とホイールの3つ。底面のボタン(中央の青いトリガーボタン)は空中操作中に押しっぱなし、握りっぱなしにする。

 「空中マウス」は、電波式のコードレスマウスで、本体とレシーバー、それにマウス本体内にある専用充電池を充電するための充電台の3ピース(充電台に繋ぐACアダプタを合わせると4つピース)で構成される。USB給電で動作するレシーバーをPCのUSBポートに接続し、ACアダプタを充電台に繋ぎ、マウス本体からバッテリの絶縁シートを取り外せば機器の物理的なセットアップは完了だ。ドライバは不要で、WindowsにUSBヒューマンインターフェイスユニットが認識されたら、あとはレシーバーとマウスの電波チャンネルを合わせる。レシーバの上面にある“Learn”ボタンを押すと前面の“Status”LEDが点滅するので、マウスの底面にある“Teach”ボタンを押せば準備は完了。電波式コードレスマウスにありがちなディップスイッチやロータリースイッチを使わないのは手軽で便利だ。マウス底面には“Channel”ボタンが用意されているが、これは同じフロアで複数の「空中マウス」を使う場合に混線しないためのもの。



ただいま空中操作中写真3 「空中マウス」を空中操作している場合の裏面は、こんな形になる。電波で通信しているため指向性はなく、どの方向を向いてもカーソル操作が可能だが、ついついピストルのように画面を向けて動かしてしまう。

 机の上に置いた状態で使うには普通の光学式マウスとまったく変わりない。位置検出を光学センサーで行うため、滑りがよくメンテナンスフリーだ。空中操作を行なうときは、マウスを手に持つと自然に人差し指が当たる部分にスイッチがあり、このスイッチを握り込むことで“空中(ジャイロ)モード”となる。内蔵の“Gyro scope”はマウス本体の向きを常時検出しているため、マウス本体を大きく動かす必要はなく手首を軽く振るだけでポインタを大きく動かすことができる。左右ボタンやホイールの機能は机上で使う場合と変わりなく、親指だけで左右ボタンとホイールを操作することになるが、机上で使う場合よりも指を回り込ませてマウスをしっかり握るために親指がマウスの中心線上に位置し、各ボタンはすこぶる押しやすい。ただし、手の小さな人や指が短めの方にはホイールがやや回し辛いかもしれない。そんな場合には、背面のボタンから人差し指を離せばカーソル移動がとまる(光学マウスモードになる)ので、落ち着いて親指での左右&ホイール操作が行える。

横から見ると“象”みたい?
写真4 「空中マウス」を横から見たところ。シルエットは象の置物みたいだが、握ってみると手になじむ。

 電波は約6mまで届き、オフィスや家庭で普通のマウスとして使うのはもちろん、プロジェクターを利用してのプレゼンテーションシーンでも同じ部屋にPCを置いてあれば問題ないだろう。充電池は最大8時間利用とのことだが、しばらく無操作だと自動的にスリープモードになるので、充電器に載せ忘れると翌日には使えない、といったことはない。出先でプレゼンなど際に電池が切れてしまった場合に備えて、乾電池ユニットがオプションで用意されているのも実用的だ。

ステータスランプが点滅するレシーバー マウスを分解
写真5 レシーバーにはNUM/Caps/Scrollロックのステータスランプも装備されている。電波障害などではConflictランプが点滅する。マウス操作時はStatusランプが高速で明滅するのがやや煩わしい。写真6 右にあるのがバッテリパックで、マウス上面手前部分がそのままバッテリユニットとなっている。中央部にある立方体状のユニットが圧電振動式の“Gyro scope”(Gyration Inc.製「MicroGyro 100」)。

 手に持ったまま使うポインティングデバイスとしては、トラックボールを利用するものなどいくつかの製品がすでに存在し、立ったままでのプレゼンテーションなどビジネスシーンでの活用をうたった広告が打たれている。Gyration製品の中にも、空中操作のみ(光学式マウスモードがない)だが各種ホットキーを装備する「GyroRemote」というプレゼン向けモデルが用意されている。それらの製品と比べてウルトラコードレスオプチカルマウスの魅力は、普段から通常のマウスとして利用でき、ひょいと持ち上げるだけで空中操作に切り替えられる用途の広さだ。


 パーソナルユースでも、リビングやクッションのいい椅子がある書斎でリラックスして(ふんぞり返って)のWebブラウジングやPC-TV視聴には最適のデバイスと言える。プレゼンシーンで使い勝手がいいのはもちろん、普段から気持ち良く使えるというのは入力デバイスとして一番の魅力だろう。

「空中マウス」Ultra Cordless Optical Mouseの主なスペック
製品名 「空中マウス」Ultra Cordless Optical Mouse
解像度(分解能) 800dpi
ボタン数 3(左右+ホイール)
インターフェイス USB 1.1
対応OS Windows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS 8.0以上
到達距離 約6m
電源 単3電池3本(連続8時間動作、ニッカド充電池付属)
スリープモード 5分間の未使用でスリープモードに移行
サイズ:
ポインタ
56(W)×130(D)×43(H)mm
レシーバ 115(W)×90(D)×25(H)mm
重量:
ポインタ
約154g
レシーバ 約168g

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