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ソニー、“バイオノート”秋モデルを発表――ワイヤレス通信機能を強化

2003年09月10日 22時32分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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DVD書き込みの使い勝手が向上したハイエンドモデル

“バイオノートFR”は、A4サイズのスタンダードなオールインワンノートパソコン。シンプルで使いやすいこと、十分な基本性能を備え購入しやすい価格であること、スタンダードなデザインの3点をコンセプトにする。

バイオノートFR
バイオノートFR。A4サイズのスタンダードなオールインワンノートパソコン

今回発表されたのは、『PCG-FR77G/B』と、『PCG-FR55G/B』『PCG-FR55G』の3モデルで、FR55G/BとFR55Gは同等のスペックだが、FR55G/BはMicrosoft Office Personal Edition 2003を搭載する。

秋モデルは、夏モデルで採用された“クリアブラック液晶”を継続し、CPUやHDD、光メディアドライブなどの基本性能が向上した。例えば、夏のハイエンドモデルはCeleron-1.70GHz、約40GB HDD、DVD-RWドライブという構成であったが、秋のハイエンドモデルFR77G/Bは、Pentium 4-2.40BGHz、60GB HDD(Ultra ATA/100)、DVD±R/RWドライブを搭載する。FR77G/Bは、FRシリーズの他の秋モデルにはない、DVD作成ソフト『Click to DVD Ver.1.3』が付属する。『Click to DVD Ver.1.3』は、DV機器で記録したビデオ映像や別売りのバイオテレビチューナーユニットを使用しGiga Pocketで録画したテレビ番組を、クリック中心の操作でDVDに記録できるソフトで、音楽/静止画/ビデオ/放送中のテレビ番組をネットワーク経由で視聴するためのサーバー/クライアントソフト『VAIO Media』を使って、他のバイオのビデオデータを扱うこともできる。DVD±R/RWの書き込み/読み込み速度は、DVD+R/+RW書き込み2倍速、DVD-R/-RW等倍速、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き込み8倍速、DVD+R/+RW/-R/-RW読み込み2倍速、DVD-ROM読み込み5倍速、CD-R/ROM読み込み24倍速。

一方、ローエンドモデルのFR55G/BとFR55Gでは、Celeron-2GHz、256MBメモリー(DDR266対応DDR SDRAM、最大1G)、60GB HDD(Ultra ATA/100)、CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブを搭載する。CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブの書き込み/読み込み速度は、CD-R書き込み24倍速、CD-RW書き込み10倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-R/ROM読み出し24倍速。

以下3モデル共通で、チップセットはATI RADEON IGP 345M/ALi M1535+で、グラフィックスアクセラレーターはチップセットに内蔵、ビデオメモリーは標準64MB(メインメモリーと共有、32MB/64MB/128MB選択可)。液晶ディスプレーは、15インチのXGA対応クリアブラック液晶(1024×768ドット/1677万色)を搭載する。外部接続端子は、USB 2.0×3、i.LINK(S400)、ネットワークインターフェース(10BASE-T/100BASE-TX)、ステレオヘッドホン出力(ステレオミニジャック)、マイク入力(モノラルミニジャック)、モデム(モジュラージャック)、外部ディスプレー出力(ミニD-Sub15ピン、AV出力と排他使用)、AV出力(NTSC/PAL対応、ステレオ音声、AVミニプラグ、外部ディスプレー出力と排他使用)。PCカードスロットはTypeIIIまたはTypeII×2(CardBus対応)で、メモリースティックPRO対応メモリースティックスロットを備える。フロッピーディスクドライブを搭載する。内蔵モデムは56kbps(V.90/V.92)対応。ポインティングデバイスはインテリジェントタッチパッドで、キーボードは約19mmピッチ/キーストローク約3mm/91キー。

電源はACアダプターまたはリチウムイオンバッテリーで、消費電力はFR77G/Bが約96W(バッテリー充電含まず)、FR55G/BとFR55Gが約65W(同)。電源OFF時のバッテリー充電時間は、ともに約3.5時間(100%)。JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.1.0)に基づくバッテリー駆動時間は、FR77G/Bが約1.5時間、FR55G/BとFR55Gが約2.5時間。

主な同梱ソフトは、以下のとおり。OSは、3機種ともWindows XP Home Edition SP1を搭載する。

  • DV動画/静止画入出力および簡易編集ソフト『DVgate Plus Ver.1.1』(FR77G/Bのみ)。DV機器からのキャプチャーや書き出し、簡易編集といった基本機能に加え、Giga Pocketで録画したビデオの読み込みや、『Click to DVD』と連携してDVDビデオへの記録ができる
  • DV機器で記録したビデオ映像やGiga Pocketで録画したテレビ番組を、クリック中心の操作でDVDに記録できるソフト『Click to DVD Ver.1.3』。新バージョンの1.3より、『VAIO Media』とのデータ連携が可能になり、他のバイオの映像を扱うことができるようになった(FR77G/Bのみ)
  • 手持ちの音楽CDやインターネット上で配信される音楽をハードディスクに記録して管理/再生するためのソフト『SonicStage Ver1.6』
  • レコードやカセットテープなどをデジタル録音し、編集やエフェクターでの音質補正を行ない、CDを作成できる音楽録音・編集ソフト『SonicStage Mastering Studio Ver.1.1』。主にプロ向けにのみ提供されていたエフェクターやSBM(Super bit Mapping)、自動分割点マーキング機能など、アナログソースを高音質でCD化するために特化したソフト
  • デジタルカメラ等からの静止画の取り込み、その管理と簡易編集、アルバム・ラベル作成、出力がひとつの流れの中で行なえる静止画管理/加工/プリント統合ソフト『PictureGear Studio Ver.2.0』
  • バイオに接続したハンディカムなどを利用して、動画や静止画を撮影できるビジュアルコミュニケーションソフト『Network Smart Capture Ver.1.2』。設定した間隔で自動的に静止画の撮影を行ない、その撮影画をホームページ上でチェックできる“定点観測モード”も備える
  • HDD内にためこんだ静止画/音楽/ビデオや受信中のテレビ放送をネットワーク経由で参照/閲覧するためのサーバー/クライアントソフト『VAIO Media Ver.2.6』
  • DVD-R/RW&CD-R/RWライティングソフト『Drag'n Drop CD+DVD Ver.3.0』
  • 経路/運賃探索ソフト『駅すぱあと』
  • はがき・年賀状作成ソフト『筆ぐるめ 2004』
  • ウイルス対策ソフト『Norton AntiVirus 2003』
  • テクニカルソフト(株)の家計簿ソフト『てきぱき家計簿マム4』
  • (株)デジキューブのタイピング練習ソフト『PostPet TypeLand 打モモ for VAIO』
  • 『VAIO Game Center』 。(株)タイトーのシミュレーションゲーム『電車でGO!』、同じくシューティングゲーム『アルカノイド』、(株)アンバランスのカードゲーム『大富豪』を、プレインストール。“VAIO Game Center”のウェブサイトからそのほかのゲームタイトルをダウンロードすることもできる
  • Microsoft Office Personal Edition 2003(FR77G/B、FR55G/Bのみ)

本体サイズは幅329×奥行き274.5×高さ57mm(最薄部43mm)、重量が3.8kg(バッテリー搭載時)。FR77G/BとFR55G/Bは20日発売で、FR55Gは10月11日発売。価格はオープンプライスで、編集部による予想小売価格は、FR77G/Bが約20万円、FR55G/Bが約18万円、FR55Gが約16万円。

なおソニースタイルでは、カスタマイズサービスにより、メモリーをさらに256MBもしくは512MB増設することが可能。受注開始はFR77G/BとFR55G/Bが16日、FR55Gは10月6日。

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