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ソニー、“バイオノート”秋モデルを発表――ワイヤレス通信機能を強化

2003年09月10日 22時32分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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ハイエンドモデルはIEEE 802.11b/g両対応

バイオノート505は、B5サイズのノートパソコン。秋モデルのコンセプトは“Versatile(※2) Mobility”で、モバイルマシンとしての基本性能の強化に重点を置いている。従来モデルからの以下のような変更が加えられている。

※2 英語の形容詞。多面的な才能がある、用途の広い、多目的なといった意味がある

  • インテルPentium Mを搭載。従来機はPentium 4だった
  • ハイエンドモデルに、IEEE 802.11b/g両対応の2.4GHz無線LAN機能を搭載。最大通信速度は、IEEE 802.11bが約11Mbps/IEEE 802.11gが54Mbpsで、見通し距離は最長100m
  • グラフィック性能を強化するため、グラフィクアクセラレーターとしてATI MOBILITY RADEON 9200を採用し、ビデオメモリーはバイオノートシリーズ中で最も多い32MBを搭載する
  • メモリーの動作クロックが、バイオノートシリーズ中で最も速い333MHz(従来機種は266MHzだった)
  • 『メモリースティックPRO』の高速転送に対応

そのほか外観のデザインを一部変更し、液晶背面のバイオロゴが鏡面仕上げの“ルミナスミラー”仕様になったほか、インテリジェントパッドのクリックボタンにUV防止塗装がほどこされた。

バイオノート505
外観のデザインを一部変更し、液晶背面のバイオロゴが“ルミナスミラー”仕様になったほか、インテリジェントパッドのクリックボタンにUV防止塗装がほどこされた

製品ラインナップは、Pentium M-1.50GHz(拡張版インテルSpeedStepテクノロジ搭載)を内蔵するハイエンドモデル『PCG-V505W/P』と、Pentium M-1.30GHzを内蔵するローエンドモデル『PCG-V505F/B』の2つ。V505F/Bは、バイオノート秋モデルの中で、唯一の“インテルCentrinoモバイル・テクノロジ”搭載モデルになる。

V505W/Pは、約60GBのHDD(Ultra ATA/100)、512MBのメモリー(DDR333対応DDR SDRAM、最大2GB)を搭載する。IEEE 802.11b/gに準拠する2.4GHz無線LAN機能を内蔵する。最大通信速度は、IEEE 802.11bが約11Mbps/IEEE 802.11gが54Mbpsで、見通し距離は最長100m。V505F/Bは、約40GBのHDD(Ultra ATA/100)、256MBのメモリー(DDR333対応DDR SDRAM、最大2GB)を搭載する。IEEE 802.11b準拠の2.4GHz無線LAN機能を搭載し、最大通信速度は約11Mbps、見通し距離は最長100m。

2モデル共通で、チップセットは、Intel 855PMチップセットで、グラフィックスアクセラレーターはATI MOBILITY RADEON 9200、ビデオメモリーは32MB。12インチXGA対応TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)を装備する。CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブを搭載し、書き込み読み出し速度は、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き込み10倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-R/ROM読み出し24倍速。

外部接続端子は、USB 2.0×2、i.LINK(S400)、ネットワークインターフェース(10BASE-T/100BASE-TX)、ステレオヘッドホン出力(ステレオミニジャック)、マイク入力(モノラルミニジャック)、モデム(モジュラージャック)、外部ディスプレー出力(ミニD-Sub15ピン)、ポートリプリケーター用端子。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex)対応、PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)。ポインティングデバイスはインテリジェントタッチパッドで、キーボードは約18mmピッチ/キーストローク約2mm/87キー。

また、外部ディスプレー出力(DVI-D/ミニD-Sub15ピン)、USB×3ポート(転送速度は本体に依存)、ネットワークインターフェース(10BASE-T/100BASE-TX)、プリンタポートなどを備えるポートリプリケーター『PCGA-PRV1』(別売り)にも対応している。

電源はACアダプターまたはリチウムイオンバッテリーで、消費電力はV505W/Pが約48W(バッテリー充電含まず)、V505F/Bが約47W(同)。電源ON時/OFF時の充電時間は、ともにバッテリーパック(S)が約4時間(100%)、バッテリーパック(L)が約7時間(同)。JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.1.0)に基づくバッテリー駆動時間は、V505W/Pがバッテリーパック(S)利用時で5時間、バッテリーパック(L)利用時で10.5時間、V505F/Bがバッテリーパック(S)利用時で5時間、バッテリーパック(L)利用時で10.5時間となっている。バッテリーパック(S)は、本体に標準で同梱される。

主な同梱ソフトは、以下のとおり

  • DV動画/静止画入出力および簡易編集ソフト『DVgate Plus Ver.1.1』。DV機器からのキャプチャーや書き出し、簡易編集ができる
  • 手持ちの音楽CDやインターネット上で配信される音楽をハードディスクに記録して管理/再生するためのソフト『SonicStage Ver1.6』
  • レコードやカセットテープなどをデジタル録音し、編集やエフェクターでの音質補正を行ない、CDを作成できる音楽録音・編集ソフト『SonicStage Mastering Studio Ver.1.1』。プロ向けにのみ提供されていたエフェクターやSBM(Super bit Mapping)、自動分割点マーキング機能など、アナログソースを高音質でCD化するために特化したソフト
  • デジタルカメラ等からの静止画の取り込み、その管理と簡易編集、アルバム・ラベル作成、出力がひとつの流れの中で行なえる静止画管理/加工/プリント統合ソフト『PictureGear Studio Ver.2.0』
  • HDD内にためこんだ静止画/音楽/ビデオや受信中のテレビ放送をネットワーク経由で参照/閲覧するためのサーバー/クライアントソフト『VAIO Media Ver.2.6』
  • バイオに接続したハンディカムなどを利用して、動画や静止画を撮影できるビジュアルコミュニケーションソフト『Network Smart Capture Ver.1.2』。設定した間隔で自動的に静止画の撮影を行ない、その撮影画をホームページ上でチェックできる“定点観測モード”も備える
  • ネットワーク切り替えツール『Smart Network Ver.2.1』。複数の異なる環境のネットワーク接続の設定を登録、管理し、自動的に切り替えられる
  • DVD-R/RW&CD-R/RWライティングソフト『Drag'n Drop CD+DVD Ver.3.0』
  • 経路/運賃探索ソフト『駅すぱあと』
  • 富士ソフトエービーシのはがき・年賀状作成ソフト『筆ぐるめ 2004』
  • ウイルス対策ソフト『Norton AntiVirus 2003』
  • Microsoft Office Personal Edition 2003(V505F/Bのみ)

本体サイズは幅277×奥行き242.4×高さ33.5mm、重量が1.99kg(バッテリー搭載時)。OSはV505W/PがWindows XP Professional SP1、V505F/BがWindows XP Home Edition SP1。V505F/Bは、Microsoft Office Personal Edition 2003を同梱する。2モデルとも10月11日発売で、価格はオープンプライス。編集部による予想小売価格は、V505W/Pが約26万円、V505F/Bが約20万円。

なお、ソニースタイルではカスタマイズサービスにより、CPU/HDD/メモリー/無線LAN機能/オフィスの有無/OSが選択できる。組み合わせは96通りで、Pentium M-1.70GHz、HDD 80GB、メモリー2GBという、V505W/Pよりもハイスペックな構成にすることも可能。10月6日に受注開始の予定。

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