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ソニー、“バイオ”デスクトップ秋モデルを発表――新シリーズ“バイオV”が登場

2003年09月09日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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クリアブラック液晶、DVD±R/RWドライブを標準搭載

“バイオHS”は、省スペース型の本体と液晶ディスプレーのセットにした、家庭用のデスクトップパソコン。製品ラインナップは、ハイスペックのものから順番に、“HS83シリーズ”『PCV-HS83BC7』、“HS73シリーズ”『PCV-HS73BC7』と『PCV-HS73BC5』、“HS23シリーズ”『PCV-HS23BL7』と『PCV-HS23BL5』、“HS13シリーズ”『PCV-HS13BL5』の、合計4シリーズ6機種。HS13以外のシリーズは全てGiga Pocket Engineを搭載し、特にハイエンドのHS83およびHS73シリーズが内蔵するGiga Pocket Engineは、TVチューナーやMPEGリアルタイムエンコードなど通常版が持つ基本機能に加えて、3次元Y/C分離回路、ゴーストリダクション回路を搭載する。

各シリーズ共通の(一部を除く)、夏モデルからの変更点は以下のとおり。

  • 付属のディスプレーにクリアブラック液晶を採用
  • DVD±R/RWドライブ(※5)を搭載。夏モデルは上位機種のみ搭載していた
  • USB接続の外付けフロッピーディスクを、HS23シリーズとHS13シリーズに同梱
  • Giga Pocket Engine搭載モデルに、新リモコンRM-GP5を同梱
  • 『Microsoft Office Professional Edition 2003』をプレインストール
※5 書き込み/読み込み速度は共通で、DVD+R/-R書き込み4倍速、DVD+RW書き換え2.4倍速、DVD-RW書き換え2倍速、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き換え10倍速、DVD+R/-R読み出し4倍速、DVD±RW読み出し最大2.4倍速、DVD-RW読み出し2倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-ROM読み出し32倍速

それぞれのスペックをみると、CPUとして、HS83とHS73の上位2シリーズ3機種はPentium 4-2.60GHzを、HS23とHS13の下位2シリーズ3機種はCeleron-2.30GHzを搭載する。チップセットは、上位シリーズがインテル865G、下位シリーズがインテル845GLチップセットで、いずれもグラフィックスアクセラレーターを内蔵する。

HS83BC7
ハイエンドモデルのHS83BC7。新型リモコンを同梱する。また、クリアブラック液晶ディスプレーには、ビデオカメラが内蔵されている

上位シリーズのそのほかの仕様について、HS83BC7は、約200GBのHDD(Ultra ATA/100、毎分7200回転)を搭載し、メモリーの容量は512MB(DDR SDRAM、最大1GB)でDDR400デュアルチャンネル転送に対応する。HS73BC7とHS73BC5は、約160GBのHDD(Ultra ATA/100、毎分7200回転)を搭載し、メモリーの容量は256MB(DDR333対応DDR SDRAM、最大1GB)。

また、上位シリーズのHS83とHS73では、3次元Y/C分離回路、ゴーストリダクション回路を搭載するGiga Pocket Engineを備え、内蔵HDDに対するMPEG映像の記録時間は、HS83シリーズが高画質約47.5時間/標準約94時間/長時間約257.5時間で、HS73シリーズが高画質約36.5時間/標準約72.5時間/長時間約198.5時間。以下、上位2シリーズ3モデル共通で、外部接続端子(背面)は、ディスプレー出力(DVIタイプ)、USB 2.0×6、オーディオ入力(ステレオミニジャック)、マイク入力(モノラルミニジャック)、ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)、ネットワークインターフェース(10BASE-T/100BASE-TX対応)、モデム用モジュラージャック、i.LINK(S400)。Giga Pocket Engine用の接続端子(背面)は、ビデオ入力(コンポジット、S端子)、オーディオ入力(ステレオ、ピンジャック)、TVアンテナ入力。外部接続端子(前面)は、USB 2.0×2とi.LINK(S400)、光デジタルオーディオ出力(角型光ジャック)。内蔵モデムは56kbps(V.90対応)。メモリースティックスロット(メモリースティックPRO対応)とPCカードスロット(TypeII×1/CardBus対応)を装備する。

ディスプレーとして、HS83BC7とHS73BC7は17インチのクリアブラック液晶ディスプレー『PCVD-17SM1/K』(1280×1024ドット/1619万色表示、視野角左右140度/上下170度、輝度/コントラスト比などは非公表)を付属する。PCVD-17SM1/Kは、ディスプレーの高さと角度を調整できる、2個所の可動部を備えたダブルヒンジ機構を採用する。また、USB 1.1端子×2(付属キーボード/マウス専用)、内蔵スピーカー/アンプ、内蔵ビデオカメラ(CMOSセンサー、有効約34万画素)、内蔵マイクを備える。HS73BC5は、15インチのクリアブラック液晶ディスプレー『PCVD-15MX1/K』(1024×768ドット/1677万色表示、視野角左右120度/上45度/下55度、輝度/コントラスト比などは非公表)を付属する。ダブルヒンジ、USB端子はPCVD-17SM1/Kと同じ。

HS13BL5
ローエンドモデルのHS13BL5。Giga Pocket Engineを搭載しないので、リモコンは付属しない。USB接続の外付けフロッピーディスクを同梱する

下位シリーズのそのほかの仕様について、HS23BL7とHS23BL5は、約120GBのHDD(Ultra ATA/100、毎分7200回転)を搭載し、メモリーの容量は256MB(DDR SDRAM、DDR266対応、最大1GB)。HS13BL5は、約80GBのHDD(Ultra ATA/100、毎分7200回転)を搭載し、メモリーの容量は256MB(DDR SDRAM、DDR266対応、最大1GB)。

HS23BL7とHS23BL5はGiga Pocket Engineを搭載し(3次元Y/C分離機能、ゴーストリダクション機能は非対応)、内蔵HDDに対するMPEG映像の記録時間は、高画質約26時間/標準約51時間/長時間約139.5時間。以下、下位2シリーズ3モデル共通で、外部接続端子(背面)は、ディスプレー出力(ミニD-Sub15ピン)、USB 2.0×2で、その他は前出の上位シリーズと同じ。Giga Pocket Engine用の接続端子(背面)は、Giga Pocket Engine非搭載のHS13BL5を除き、上位シリーズと同じ。外部接続端子(前面)は、USB 2.0×1で、その他は前出の上位シリーズと同じ。内蔵モデム、メモリースティックスロット、PCカードスロットも上位シリーズと同じ。

ディスプレーとして、HS23BL7は17インチのクリアブラック液晶ディスプレー『PCVD-17SA1/K』(1280×1024ドット/1619万色、視野角左右140度/上下170度、輝度/コントラスト比などは非公表)を付属する。HS23BL5とHS13BL5は15インチの『PCVD-15XA1/K』(1024×768ドット/1677万色表示、視野角左右120度/上45度/下55度、輝度/コントラスト比などは非公表)を付属する。いずれも、ダブルヒンジ機構、USB端子、内蔵ビデオカメラなどは搭載しない。

本体サイズは、幅108×奥行き408×高さ321mmで、重量は約7.5kg(スタンド込み、HS23シリーズは約7.7kg)。主な付属ソフトは、以下のとおり。OSは、全モデルWindows XP Home Edition SP1を搭載する。

  • TV録画/管理/再生ソフト『Giga Pocket Ver.5.5』(HS13BL5を除く)
  • DV動画/静止画入出力および簡易編集ソフト『DVgate Plus Ver.1.1』。DV機器からのキャプチャーや書き出し、簡易編集といった基本機能に加え、GigaPocketで録画したビデオの読み込みや、『Click to DVD』と連携してDVDビデオへの記録ができる
  • DV機器で記録したビデオ映像やGigaPocketで録画したテレビ番組を、クリック中心の操作でDVDに記録できるソフト『Click to DVD Ver.1.3』。新バージョンの1.3より、『VAIO Media』とのデータ連携が可能になり、他のバイオの映像を扱うことができるようになった
  • 音楽ファイル管理/再生ソフト『SonicStage Ver1.6』
  • レコードやカセットテープなどをデジタル録音し、編集やエフェクターでの音質補正を行ない、CDを作成できる音楽録音・編集ソフト『SonicStage Mastering Studio Ver.1.1』。以前はプロ向けにのみ提供されていたエフェクターやSBM(Super bit Mapping)、自動分割点マーキング機能など、アナログソースを高音質でCD化するために特化したソフト
  • デジタルカメラ等からの静止画の取り込み、その管理と簡易編集、アルバム・ラベル作成、出力がひとつの流れの中で行なえる静止画管理/加工/プリント統合ソフト『PictureGear Studio Ver.2.0』
  • 音楽/静止画/ビデオ/放送中のテレビ番組をネットワーク経由で視聴するためのサーバー/クライアントソフト『VAIO Media Ver.2.6』
  • VGAサイズの映像でTV電話を実現するソフト『With You Call』(HS83BC7/HS83B/HS73BC7/HS73B/HS73BC5のみ)
  • アドビシステムズ(株)のフォトレタッチソフト『Adobe Photoshop Elements 2.0』
  • 経路/運賃探索ソフト『駅すぱあと』
  • はがき・年賀状作成ソフト『筆ぐるめ 2004』
  • ウィルスチェッカー『Norton AntiVirus 2003』
  • タイピング練習ソフト『PostPet TypeLand 打モモ for VAIO』
  • 家計簿ソフト『てきぱき家計簿マム4』
  • Microsoft Office Professional Edition 2003

いずれの機種も20日発売で、価格はオープンプライス。編集部による予想小売価格は、HS83BC7が約28万円、HS73BC7が約25万円、HS73BC5が約23万円、HS23BL7が約20万5000円、HS23BL5が約18万5000円、HS13BL5が約17万円。

なお、ソニーマーケティング(株)が運営する直販サイト“ソニースタイル”では、カスタマイズサービスによって、全てのモデルがメモリーが1GBまで増設可能なほか、HS23シリーズの『PCV-HS23B』という液晶ディスプレーの有無を選択できるオリジナルモデルを販売する。受注開始は16日の予定。

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