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ソニー、“バイオ”デスクトップ秋モデルを発表――新シリーズ“バイオV”が登場

2003年09月09日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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テレビ視聴や録画を目的としたスタイルと機能

“バイオV”は、本体/液晶ディスプレー一体型のデザインを採用した新シリーズ。バイオシリーズのテーマ“パソコンとAVの融合”を一歩進め、2002年2月登場の“バイオW”シリーズに続く“次の融合のかたち”を示すモデルとして投入される。“自分の部屋に据え置いて使う、1人1台のパーソナルなバイオ”をコンセプトに、コンパクトなAV機能を持ったパソコンを求める人、パソコンの使用経験はあるが高い処理能力を求めない人を主なターゲットとしている。

バイオV(ホワイトとブラック)
バイオV。本体カラーは、Office搭載でブラックのモデルとホワイトのモデルが、Office非搭載モデルはホワイトのモデルが用意される

バイオVは、バイオWが本体/液晶ディスプレー/キーボード一体型だったのに対し、ワイヤレスキーボードと光学式ワイヤレスマウス(※3)が採用され、液晶テレビのような外観になっている。本体は、スイング機構によって画面の向きを左右方向に360度回転できるほか、背面方向に約25度まで傾斜させることが可能。また、本体フレームとスタンドはアルミニウム素材でできており、端部より光を入れて逆端部から光を漏らす“エッジライト”方式で緑色に灯る透明なパワーボタンを備えたり、ボディカラーに光沢感を加えるための2層の塗装を施したり、本体背面に曲線的なデザインを採用したりするなど、インテリアとしての質感を高める工夫が随処になされている。

外部接続端子の主なものは左側面に、DVD-R/RWドライブやPCカードスロットなどは右側面に配置されている。そのほか、背面の底面に近い位置にUSB 2.0ポートを2つ備える。スピーカーは3W×2を内蔵する。本体のサイズは、幅380×奥行き200×高さ342mm/重さ7.8g(※4)と、バイオW『PCV-W121/W111』(2003年夏モデル)と比べて幅が約100mmせまくなっている。

※3 無線方式で、稼動範囲は本体から約800mm(設置環境や使用条件によって異なる)

※4 サイズは本体画面最大傾斜(25度)時。重さは本体のみの重さ。キーボードの重さは約0.7kg

製品ラインナップは、Microsoft Office Professional Edition 2003を搭載する『PCV-V10B/W』(ホワイト)と『PCV-V10B/B』(ブラック)、Officeを搭載しない『PCV-V10/W』(ホワイト)の3種類。いずれの機種も、CPUにCeleron-2.20GHzを採用、256MBのメモリー(DDR333対応DDR SDRAM、最大1GB)と80GBのHDD(Ultra ATA/100、毎分7200回転)を搭載する。チップセットはSiS 651で、グラフィックスアクセラレーターを内蔵する。テレビチューナー/MPEG-2エンコーダーカード『Giga Pocket Engine』を搭載し、内蔵HDDにMPEG映像を高画質約16時間/標準約32時間/長時間約88時間録画できる。

テレビ録画/管理/再生ソフト『Giga Pocket』がワンボタン(テレビボタン)で起動/終了できるリモコン『RM-GP5』を同梱し、ワイヤレスのキーボードとマウスが手元になくても、本体とRM-GP5のみでテレビ番組視聴やiEPG予約などの操作が行なえる。ディスプレーは、15インチのクリアブラック液晶(1024×768ドット/1677万色、視野角は左右150度/上下50度、輝度とコントラスト比などのスペックは非公表)。

DVD-R/RWドライブを搭載し、読み込み/書き込み速度は、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き込み8倍速、DVD-R書き込み/DVD-RW書き換え等倍速、CD-R/CD-ROM読み出し24倍速、CD-RW読み出し12倍速、DVD-R/DVD-RW読み出し4倍速、DVD-ROM読み出し8倍速。外部接続端子(背面)は、USB 2.0×4、オーディオ入力(ステレオミニジャック)、マイク入力(モノラルミニジャック)、ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)、ネットワークインターフェース(10BASE-T/100BASE-TX対応)、モデム用モジュラージャック、i.LINK(S400)。Giga Pocket Engine用の接続端子(背面)は、ビデオ入力(S端子、コンポジット)、オーディオ入力(ステレオ、ピンジャック)、TVアンテナ入力。また、メモリースティックスロット(メモリースティックPRO対応)とPCカードスロット(Type II×1/CardBus対応)を装備する。内蔵モデムは56kbps(V.90対応)。

主な付属ソフトは、以下のとおり。OSはWindows XP Home Edition SP1を搭載する。

  • TV録画/管理/再生ソフト『Giga Pocket Ver.5.5』
  • DV動画/静止画入出力および簡易編集ソフト『DVgate Plus Ver.1.1』。DV機器からのキャプチャーや書き出し、簡易編集といった基本機能に加え、GigaPocketで録画したビデオの読み込みや、『Click to DVD』(後述)と連携してDVDビデオへの記録ができる
  • DV機器で記録したビデオ映像やGigaPocketで録画したテレビ番組を、クリック中心の操作でDVDに記録できるソフト『Click to DVD Ver.1.3』。新バージョンの1.3より、『VAIO Media』(後述)とのデータ連携が可能になり、他のバイオの映像を扱うことができるようになった
  • 音楽ファイル管理/再生ソフト『SonicStage Ver1.6』
  • レコードやカセットテープなどをデジタル録音し、編集やエフェクターでの音質補正を行ない、CDを作成できる音楽録音・編集ソフト『SonicStage Mastering Studio Ver.1.1』。以前はプロ向けにのみ提供されていたエフェクターやSBM(Super bit Mapping)、自動分割点マーキング機能など、アナログソースを高音質でCD化するために特化したソフト
  • デジタルカメラ等からの静止画の取り込み、その管理と簡易編集、アルバム・ラベル作成、出力がひとつの流れの中で行なえる静止画管理/加工/プリント統合ソフト『PictureGear Studio Ver.2.0』
  • 音楽/静止画/ビデオ/放送中のテレビ番組をネットワーク経由で視聴するためのサーバー/クライアントソフト『VAIO Media Ver.2.6』
  • (株)ヴァル研究所の経路/運賃探索ソフト『駅すぱあと』
  • 富士ソフトエービーシー(株)のはがき・年賀状作成ソフト『筆ぐるめ 2004』
  • (株)シマンテックのウィルスチェッカー『Norton AntiVirus 2003』
  • Microsoft Office Professional Edition 2003(PCV-V10/Wは非搭載)

発売は9月27日の予定で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は、PCV-V10B/WとPCV-V10B/Bが約18万円、PCV-V10/Wが約16万円。

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