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ソニー、“バイオ”デスクトップ秋モデルを発表――新シリーズ“バイオV”が登場

2003年09月09日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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Pentium 4と160GB HDDを搭載するハイエンドモデルを追加

“バイオW”は、家庭内で利用するパーソナルなバイオをコンセプトとした本体/ディスプレー/キーボード一体型モデル。今期は、新開発の“バイオV”とともに、テレビやDVD関連の機能を前面に出しながら、一体型パソコンの市場拡大を狙うという。コンパクトな本体設計と、折りたたんでディスプレー前面に収納できるキーボードで、小さなスペースにも置ける工夫がなされている。そして、従来機から引き続き、キーボードを開いた状態でパソコンの機能が使える“PCポジション”、キーボードを半分だけ折りたたんだ状態でテレビやビデオの視聴が可能な“TVポジション”、キーボードを閉じさらにディスプレー側に倒した状態で音楽再生が可能な“Audioポジション”といった、3つの利用スタイルを提案している。

“バイオW”(PCポジション)
“PCポジション”にセットしたバイオW。秋モデルの本体カラーはパールホワイトのみ

製品ラインナップはハイエンドの『PCV-W701B』(パールホワイト)と、ローエンドの『PCV-W501B』(同)の2モデル。夏モデルからの変更点は以下のとおり。

  • Pentium 4-2.40BGHzと約160GB HDDを搭載するハイエンドモデルの追加。従来機のハイエンドモデルは、Celeron-2.0GHz、120GB HDDという構成だった
  • Microsoft Office標準搭載モデルの追加
  • 新開発のバイオデスクトップシリーズ向けリモコン『RM-GP5』を同梱
  • キーボード左上部“バイオメニュー”から右上部“Pause”までのショートカットボタンが、凹んだ状態が標準のデザインを採用していたが、より押しやすくするために出っ張ったデザインに変更

W701Bは、CPUにPentium 4-2.40BGHzを採用、約160GBのHDD(Ultra ATA/100、毎分7200回転)を搭載し、『Microsoft Office Professional Edition 2003』をプレインストールする。W501Bは、Celeron-2.20GHzを採用、約120GBのHDD(Ultra ATA/100、毎分7200回転)を搭載する。

“バイオW”(キーボード閉じ)
折りたたんでディスプレー前面に格納できるキーボードが特徴。写真の状態で、音楽再生ソフト『SonicStage for VAIO』を操作することも可能

以下2モデル共通で、メモリーの容量は256MB(DDR333対応DDR SDRAM、最大1GB)。17.5インチTFTカラー液晶ディスプレー(1280×768ドット/1677万色、視野角左右160度/上下50度)を装備する。チップセットはSiS 651で、グラフィックスアクセラレーターを内蔵する。DVD-R/RWドライブを搭載しており、読み込み/書き込み速度は、DVD-R書き込み/DVD-RW書き換え等倍速、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き込み10倍速、CD-R/ROM読み出し24倍速、CD-RW読み出し12倍速、DVD-R/-RW読み出し4倍速、DVD-ROM読み出し8倍速。

テレビチューナー/MPEG-2エンコーダーカード『Giga Pocket Engine』を搭載する。内蔵HDDに対するMPEG映像の記録時間は、W701Bが高画質約36.5時間/標準約72.5時間/長時間約198.5時間で、W501Bが高画質約26時間/標準約51時間/長時間約139.5時間。

外部接続端子(背面)は、USB 2.0×4、オーディオ入力(ステレオミニジャック)、マイク入力(モノラルミニジャック)、ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)、ネットワークインターフェース(10BASE-T/100BASE-TX対応)、光デジタルオーディオ出力、モデム用モジュラージャック、i.LINK(S400)。Giga Pocket Engine用の接続端子(背面)は、ビデオ入力(S端子、コンポジット)、オーディオ入力(ステレオ、ピンジャック)、TVアンテナ入力。また、メモリースティックスロット(メモリースティックPRO対応)とPCカードスロット(Type II×1/CardBus対応)を装備する。内蔵モデムは56kbps(V.90対応)。

本体サイズは、キーボード使用/本体画面最大傾斜(25度)時で幅518×奥行き388×高さ308mm、キーボード収納/本体直立時で幅518×奥行き188×高さ329mm。重量は、約13.5kg。

主な付属ソフトは、以下のとおり。OSはWindows XP Home Edition SP1を搭載する。

  • TV録画/管理/再生ソフト『Giga Pocket Ver.5.5』
  • DV動画/静止画入出力および簡易編集ソフト『DVgate Plus Ver.1.1』。DV機器からのキャプチャーや書き出し、簡易編集といった基本機能に加え、GigaPocketで録画したビデオの読み込みや、『Click to DVD』と連携してDVDビデオへの記録ができる
  • DV機器で記録したビデオ映像やGigaPocketで録画したテレビ番組を、クリック中心の操作でDVDに記録できるソフト『Click to DVD Ver.1.3』。新バージョンの1.3より、『VAIO Media』とのデータ連携が可能になり、他のバイオの映像を扱うことができるようになった
  • 音楽ファイル管理/再生ソフト『SonicStage Ver1.6』
  • レコードやカセットテープなどをデジタル録音し、編集やエフェクターでの音質補正を行ない、CDを作成できる音楽録音・編集ソフト『SonicStage Mastering Studio Ver.1.1』。以前はプロ向けにのみ提供されていたエフェクターやSBM(Super bit Mapping)、自動分割点マーキング機能など、アナログソースを高音質でCD化するために特化したソフト
  • デジタルカメラ等からの静止画の取り込み、その管理と簡易編集、アルバム・ラベル作成、出力がひとつの流れの中で行なえる静止画管理/加工/プリント統合ソフト『PictureGear Studio Ver.2.0』
  • 音楽/静止画/ビデオ/放送中のテレビ番組をネットワーク経由で視聴するためのサーバー/クライアントソフト『VAIO Media Ver.2.6』
  • 経路/運賃探索ソフト『駅すぱあと』
  • はがき・年賀状作成ソフト『筆ぐるめ 2004』
  • ウィルスチェッカー『Norton AntiVirus 2003』
  • (株)デジキューブのタイピング練習ソフト『PostPet TypeLand 打モモ for VAIO』
  • テクニカルソフト(株)の家計簿ソフト『てきぱき家計簿マム4』
  • Microsoft Office Professional Edition 2003

いずれの機種も20日発売で、価格はオープンプライス。編集部による予想小売価格は、PCV-W701Bが23万5000円、PCV-W501Bが20万円。

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