(株)日立製作所は27日、ウェブのユーザビリティー(使いやすさ)上の問題点を把握するための評価ツールを開発したと発表した。
評価メイン画面(右上のタイトルウィンドウ、左の入力ウィンドウ、右下の評価対象サイト表示ウィンドウで構成される) | 質問表示画面(感情ボタンを押したときなど必要に応じてポップアップウィンドウを表示する) |
開発したツールは、バーチャルキャラクターを利用してウェブページの使いやすさに関するユーザーの声を集め、ユーザーの発言を促したり、ユーザーの行動に即した質問をタイミングよく提示したりすることで、より有効なユーザーの反応やコメントを収集できるのが特徴。“いらいらする”“困っている”といった直感的な反応も収集できるという。アクセスログのデータも収集しており、定量的な分析も行なえる。同ツールは、プロキシーサーバーに組み込むことを想定して作成されたため、評価対象サイトに手を加えずにすむほか、ユーザビリティー専門のテスターも不要であることから、ウェブサイトの構築時にユーザビリティー評価の改善プロセスを導入することが容易になるとしている。