「IC7-MAX3」 |
Abitから、マザーのブラケット部に排気用ファンを搭載した“i875P”搭載マザーボード「IC7-MAX3」が発売された。CPU周りの コンデンサなどの熱を排気するためということだが、本来であればあり得ないところにファンが装備されている様は、なんとも変わっている。
この位置にファンが装備されている様は異様だ | CPU周辺のコンデンサ類を青いプラスチックカバーで覆い篭もった熱を排気する |
Abitではこの冷却システムを「OTESクーリングテクノロジー」と呼んでおり、CPU周辺のコンデンサ類を青いプラスチックカバーで覆い熱を排気するという。これにより同社サイト内では「より安定したシステムの構築、またオーバークロックの手助けとなるでしょう」という記述も見える。
“OTES”といえば、同社製のGeForce系ビデオカードの一部モデルに採用されている独自の外部排熱システムを思い出す人も多いだろう。こちらはヒートパイプを利用するなど冷却方法は今回の製品とことなるが、どうやらAbitではマザーボードにも独自の冷却システムを採用したということのようだ。
効果のほどは不明だが、標準的な仕様で組み立てたとするとCPU、チップセット、ビデオカード、そして今回の「OTESクーリングテクノロジー」と冷却用ファンが計4つとなる。静音性は犠牲になりそうなので、その点気にするユーザーは注意が必要だろう。
オンボードインターフェイスは豊富に搭載 | 付属品には、同社の「Secure IDE」というHDD用セキュリティカードのセットも同梱 |
マザーの仕様は“i875P”搭載製品としては十分なものとなっている。Silicon Image製Serial ATAコントローラー“Sil3114CT176”を搭載し、CSA接続によるギガビットイーサネット機能を備えるほか、IEEE1394、6チャンネル対応サウンドとなっている。なおブラケット部にファンを搭載したために通常あるシリアル、パラレルポートは省かれている。
また付属品には、同社の「Secure IDE」というHDD用セキュリティカードのセットも同梱されており、お買い得感がある。価格はスーパーコムサテライトで2万7500円となっている。
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