キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は19日、デジタルカメラ/デジタルビデオカメラとプリンターをパソコンなしに直接接続して印刷を行なう統一規格“PictBridge(ピクトブリッジ)”に対応したインクジェットプリンター『PIXUS 455i』『PIXUS 475PD』を9月上旬に発売すると発表した。価格は455iが2万2800円、475PDが2万9800円。
『PIXUS 455i』 | 『PIXUS 475PD』 |
PIXUS 455iと475PDは、今年4月に同社発売した『PIXUS 450i』『PIXUS 470PD』の後継機種で、プリンターとしてのスペックは従来と変わらず、PictBridge機能を追加したもの。印刷解像度はどちらも4800×1200dpiで、インクドロップサイズが2pl、ノズル数がカラー(Y/M/C)は各128×2、ブラックは160×2の“スーパーフォトノズル”搭載の印刷ヘッドを採用する。印刷速度はモノクロが毎分18枚、カラーは毎分12枚(いずれも同社調べ)。インターフェースはUSB(Bポート)。475PDは、CF/スマートメディア/メモリースティック(PROは未対応)/SDメモリーカードなど各種メモリーカード(一部は別売のアダプターが必要)を接続できる“カードダイレクト”印刷機能を搭載する。
対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS 8.6~9.x、Mac OS X 10.2.1以降。同梱ソフトのInternet Explorer用印刷ユーティリティーソフト『Easy-WebPrint』が『同 2.0』にバージョンアップし、リンク先をリスト表示してリンクの深いページをまとめて印刷できるようになったほか、印刷枚数の上限設定、ウェブページ内のフレーム単位での印刷指定、ズーム倍率を1%単位で指定、などが可能になった。
PictBridgeによる印刷機能は、対応デジタルカメラおよびデジタルビデオカメラで利用可能で、19日現在では対応機種として同社のデジタルビデオカメラ『FV M1 KIT』『IXY DV M2 KIT』『IXY DV 5 KIT』(いずれも9月下旬発売予定)などが発表済み。PictBridgeで印刷する場合、DPOF(Digital Print Order Format)のインデックス印刷や印刷枚数指定などの機能は利用できないが、フチあり/フチなし印刷の設定(はみ出し量は固定)やExifPrintによる補正機能は利用できる。なお、両機種ともキヤノン製デジタルカメラとの組み合わせで利用できるダイレクトプリント機能“Bubble Jet Direct”は引き続き搭載する。
本体サイズと重量は、PIXUS 455iが幅393×奥行き258×高さ202mm/約3.7kg、PIXUS 475PDが幅393×奥行き258×高さ218mm/約4.0kg。消費電力は待機時2W以下(455i)もしくは3W以下(475PD)、印刷時はどちらも約16W。稼働音は最高品位で約45dB。