このページの本文へ

アドビシステムズ、プロ向けビデオ編集ソフトを一斉に発表――『Premiere Pro』『After Effects 6.0』『Encore DVD』『Audition』『Video Collection』

2003年08月07日 22時51分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

アドビシステムズ(株)は7日、都内で記者説明会を開催し、プロ向けのビデオ編集ソフト7製品を一斉に発表した。製品の内訳と価格(アドビストアの直販価格)、発売時期は以下の通り。いずれも、アドビストアでは本日より受注を開始している。

ビデオ編集ソフト
『Adobe Premiere Pro 日本語版』
8万8000円
10月下旬
ビデオ加工/エフェクトソフト
『Adobe After Effects 6.0 Standard 日本語版』『Adobe After Effects 6.0 Professional 日本語版』
9万8000円(Standard)/14万8000円(Professional)
8月29日
デジタルオーディオ編集ソフト
『Adobe Audition(オーディション) 英語版』
3万8000円(アドビストアでのみ販売)
10月下旬
DVDオーサリングソフト
『Adobe Encore(アンコール) DVD 日本語版』
6万8000円
10月下旬

Premiere Pro/After Effects 6.0 Standard/Audition/Encoreをセットにしたパッケージ
『Adobe Video Collectoin Standard 日本語版』
14万8000円(2004年1月9日までは発売記念キャンペーン価格:11万8000円)
10月下旬
Premiere Pro/After Effects 6.0 Professional/Audition/Encore/Photoshop 7.0をセットにしたパッケージ
『Adobe Video Collectoin Professional 日本語版』
24万8000円(アドビストアでのみ販売)
10月下旬

代表取締役社長の石井 幹氏 デジタルビデオ シニアディレクターのデイヴィッド トレスコット氏
代表取締役社長の石井 幹氏米アドビシステムズ社のデジタルビデオ シニアディレクターのデイヴィッド トレスコット氏

発表会には、代表取締役社長の石井 幹氏と、米アドビシステムズ社のデジタルビデオ シニアディレクターのデイヴィッド・トレスコット(David Trescot)氏が出席。「4製品も立て続けに発表することは、アドビとして異例だ」(石井氏)、「デジタルビデオは21世紀の有力メディア。電子文書にはビデオが不可欠だと考え、アドビとしてはこの分野に注力している。低コストでハイパフォーマンスを実現し、創造性を高める機能を追加することで、今までデジタルビデオの世界に手を伸ばさなかった人たちも取り込めるだろう。今まで以上に多くのクリエイター、新しい才能が参加することを期待する」(トレスコット氏)などと述べた。

編集結果をリアルタイムプレビュー可能になり、作業効率が向上

『Premiere Pro』のパッケージ
『Premiere Pro』のパッケージ

Premiere Proは、1つのCPUで2つの命令を同時実行可能な“HTテクノロジ”、およびデュアルプロセッサーシステムに対応(最適化)したエンジンを開発、再レンダリング待ち時間なしに編集結果をプレビューできる“リアルタイムプレビュー”をサポートしたのが特徴。また、エフェクトのネスト化(構造管理)が可能になり、編集結果の映像全体に別のエフェクトをかけたり、エフェクトの組み合わせを別の素材にマウス操作(ドラッグ&ドロップ)でコピー(反映)することが可能。さらに、プロユーザーの要望に応えて、YUV方式の色管理情報をそのまま扱えるようになった。従来のYUV⇔RGB変換の工程が省略できるため、編集作業中と結果の発色の差がなくなり、アプリケーションのパフォーマンスも向上したという。

『Premiere Pro』の画面
『Premiere Pro』の画面

編集結果は、テープへ書き戻すほか、記録型DVDドライブ(対応ドライブは同社ウェブサイトで順次公開)を使ってDVDの書き出しが可能。また、音声データはDolby AC-3(5.1ch)エンコードに対応し、音源位置の調整も可能となっている。

対応OSはWindows XPのみ。動作環境は、CPUがPentium III-800MHz以上(Pentium 4-3.06GHzまたはマルチプロセッサー環境を推奨)、メモリー256MB以上(1GB以上)、HDD 800MB以上(インストール時のみ、作業領域は別途必要)、IEEE1394キャプチャーデバイスなど。

3Dエフェクトを高速化し、Photoshopのテキスト&描画エンジンを搭載

『After Effects 6.0 Standard』のパッケージ 『After Effects 6.0 Professional』のパッケージ
『After Effects 6.0 Standard』のパッケージ『After Effects 6.0 Professional』のパッケージ

After Effects 6.0は、WindowsとMac OSの両方で高速な3Dグラフィックス描画を実現するAPI(アプリケーション・プログラム・インターフェース)“OpenGL”をサポート。HTテクノロジーとデュアルプロセッサーシステムにも対応し、高速なCPUとグラフィックスアクセラレーターカードを組み合わせることで、2D/3Dのビデオエフェクトの高速処理(およびリアルタイムプレビュー)が可能になった。

After Effects 6.0の画面 OpenGLによる3Dエフェクトのサンプル
After Effects 6.0の画面OpenGLによる3Dエフェクトのサンプル。20個の動画画面が円筒状に回っている

20個のビデオエフェクトを追加したほか、Adobe Photoshopのテキスト/ペイントツール(描画エンジン)を内蔵し、映像表現力を向上。曲線に沿った文字列の変形(ワープ)や、ペイントツールで描画したイメージの焼きこみ/オーバーレイ、手書き風の塗りつぶし効果などを新たに搭載した。

なお、After Effects 6.0には、2D/3Dエフェクトやアニメーションなどのビデオ編集/エフェクト/合成機能を持つStandardと、Standardの全機能に加えて抜き色の自動検出(カラーキーイング)/動きのあるオブジェクトを定位置に捕らえた状態で画面のトリミングを行なう“モーショントラッカー”/ネットワークレンダリング/30種類の追加エフェクトなどを持つProfessionalの2タイプがある。

対応OSはWindows 2000/XP、Mac OS X 10.2.6。Windows版の動作環境は、CPUがPentium III以上(Pentium 4のマルチプロセッサー環境を推奨)、メモリー128MB以上(256MB以上)、HDD 150MB以上(インストール時のみ、作業領域は別途500MB以上必要)、など。Macintosh版では、CPUがPowerPC(G4デュアルプロセッサー環境を推奨)、128MB以上(256MB以上)、HDD 150MB以上(インストール時のみ、作業領域は別途500MB以上必要)、など。

5.1chサラウンド編集にも対応したオーディオ編集ソフト

『Audition』のパッケージ
『Audition』のパッケージ

Auditionは、米アドビシステムズ社が5月に買収した米Syntrillium Software社のオーディオ編集ソフト“Cool Editシリーズ”がベースになっている。日本で発売されるパッケージは、英語版に日本語の導入マニュアルが添付されたもので、メニューやオンラインヘルプなどはすべて英語表記となる。

『Audition』の編集画面
『Audition』の画面

最大128トラックの管理/編集が可能で、ビデオウィンドウ/オーディオトラック/エフェクトメニューなどを自由位置に配置/ドッキング/サイズ変更(ドッキング後も)が可能で、変更したインターフェースを保存/読み込みが可能。ロイヤリティーフリーの音素材(“ループ”と呼ぶ)を4500種収録、45種類のオーディオエフェクトやテンポコントロールなどを組み合わせる手軽な操作でBGMを作成できるという。

ユーザーが用意した音源を取り込む場合に、ノイズ部分を範囲指定してノイズリダクションを行なう、録音レベルの設定ミスで収録し切れなかった音域を自動補正するなどをユニークな機能を備える。

対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。動作環境は、CPUがPentium II-400MHz以上(Pentium III-1GHz以上を推奨)、メモリー64MB以上(256MB以上)、HDD 55MB以上(インストール時のみ、ループの保存や作業領域に別途500MB以上必要)、など。

アドビ初のDVDオーサリングツール 字幕/音声の多言語設定に対応

『Encore DVD』のパッケージ
『Encore DVD』のパッケージ

Encore DVDは、最大32の字幕/8つの音声トラックを収録可能なDVDオーサリングツール。Premiereシリーズなどと同様のタイムラインインターフェース(横軸に時間の経過、縦軸に映像/音声のトラックを並べたもの)を採用し、チャプター位置の設定や字幕/音声を映像の長さに応じて重ね合わせられる。

『Encore DVD』のDVD作成画面
『Encore DVD』の画面

ほかのAdobe製品(ビデオ編集を行なうPremiere Pro/After Effects、タイトル画像を作成するPhotoshop/Illustratorなど)との連携機能を搭載し、レイヤー構造を保持したままデータの読み込み、および作成ソフトを呼び出しての編集/加工が可能。オーサリングエンジンは米ソニックソルーションズ社製で、メニューや字幕などのテキスト編集機能はPhotoshopの描画エンジンを採用する。音声データはDolby AC-3(5.1ch)エンコードに対応。

対応OSはWindows XP。動作環境は、CPUがPentium III-800MHz以上(マルチプロセッサ環境を推奨)、メモリー256MB以上(512MB以上)、HDD 500MB以上(インストール時のみ、作業領域に別途500MB以上必要)、記録型DVDドライブはDVD-R/RW、DVD+RW/+R、DVD-RAMに対応し、動作確認機種は同社ウェブサイトで随時公開する。

『Adobe Video Collectoin Standard』のパッケージ 『Adobe Video Collectoin Professional』のパッケージ
『Adobe Video Collectoin Standard』のパッケージ『Adobe Video Collectoin Professional』のパッケージ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン