「MEGA 651」 |
3月にお目見えして以来、ながらく発売が待たれていたMSI初のキューブ型ベアボーンPC「MEGA 651」の販売がついに始まった。オーディオコンポを強く意識したデザインは、従来のキューブ型ベアボーンPCにはない斬新なもので秋葉原でも人気の製品となりそうだ。
スタイリッシュなデザインのフロント部 | 上段がイコライザなども装備したオーディオ部分 | |
民生用のオーディオコンポについているような各ボタン | カードリーダライタ部分は、付属のFDD用ベゼルを装着することでFDDが使用可能となる |
外見からも想像できるように、最大の特徴はやはりオーディオコンポ部分だ。PCを起動しなくても、音楽再生やAM/FMラジオが聴けるというのは、大手メーカー製PCでは一部採用されているが、自作用キューブ型ベアボーンPCに採用されたのはもちろん初めてだ。フロントのデザインもなかなかスタイリッシュで、上段がイコライザなども装備したオーディオ部分、下段が6in1対応のカードリーダライタなどを装備したPC部分となる。ただしオーディオコンポを起動中にPCの電源を入れると、コンポ側の電源はOFFに、つまりPCと同時に使用することはできないので注意が必要だろう。
背面には、AM/FMラジオ用のアンテナ端子も見える | 付属の赤外線リモコン |
マザーボードは同社の独自設計の「MS-6760」 | 付属のCPUファンも形状がユニーク | |
別途AGPスロット対応のテレビ出力カードが付属している | 明日8月2日には同社のイベント「MSI“MEGA”キャンペーン2003~正直、待たせてスマンかった~」が開催 |
一方PCとしてのスペックは、サイズが202(W)×320(D)×151(H)mmで筐体はフロントとリア以外はアルミ製だ。ドライブベイは5インチ×1、3.5インチシャドウベイ×1のほか、前述したように6in1対応のカードリーダライタを装備する。このカードリーダライタ部分は、付属のFDD用ベゼルを装着することでFDDが使用可能となる。マザーボードは同社の独自設計の「MS-6760」でチップセットに“SiS651(SiS962)”を採用している。マニュアルによると対応CPUはPentium 4-2.8GHzで、拡張スロットはAGP×1、PCI×1、DIMM×2、PC2700(DDR333)DDR SDRAM対応メモリが最大2GBまで搭載可能だ。その他オンボードインターフェイスには、チップセット内蔵のVGAのほか、10/100Baseイーサネット、IEEE1394、SPDIF対応の6チャンネルサウンド機能となっている。また別途テレビ出力カードが付属する。価格はスーパーコムサテライトとコムサテライト3号店で4万2780円、ぷらっとホームで4万2800円で販売中のほか、高速電脳ではすでに完売(4万2800円)となっている。
なお、明日8月2日には同社のイベント「MSI“MEGA”キャンペーン2003~正直、待たせてスマンかった~」が“Linux Cafe di PRONTO秋葉原店”で開催される。今回発売された「MEGA 651」の実機もデモされるようなので、興味のある人は行ってはいかがだろうか。
【関連記事】