PC2台を
ルータを挟んで接続
そこで今回のテストでは実際に2台の自作PCを組み立て、ルータのWAN側ポートに繋いだPCをFTPサーバとし、WAN→LAN間で100MBのファイルを転送するのにかかった時間の平均スループットを測定した(グラフ1)。また、HDDの速度による影響を防ぐため、両マシンにメインメモリを用いたRAMディスクを用意し、データのやりとりにはこの部分を用いた。なお、ルータの各種設定はデフォルト状態。ただし、パケットフィルタリングの機能だけはオンにして、ポート137-139を遮断するような設定でなるべく統一を図れるようにした。
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ftpによるスループットテスト。お買い得モデル5製品の結果。 |
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ftpによるスループットテスト。高性能高機能モデル10製品の結果。 |
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ftpによるスループットテスト。無線LAN機能付き9製品の結果。 |
では、結果を見ていこう。グラフ1の「公称」という数字はメーカーが発表しているスループットのうち、NAPT機能がオンでFTPによる転送速度を測定したものがある場合に掲載した。テスト結果を見ると90Mbpsオーバーの高速なルータが多数存在する。これはクロスケーブルで実験用の2台のPCを直結した場合とほぼ同じ。もはやスループット競争のゴールに達した製品といえる。そのほか、FTTH対応を謳う高速タイプのルータは大半が50Mbpsを突破。100MbpsのFTTHユーザーにとっては、このあたりが大体の目安になるだろう。また、ADSLユーザーなら8Mbpsもあれば十分なはずだ。この数値はさすがに大半のルータがクリアしている。
●今回のベンチマークテスト環境はこちら!
| サーバ側PC | クライアント側PC |
CPU | Pentium 4-2.53GHz | Pentium 4-2.4BGHz |
マザーボード | D850EMVRL(i850E) | GA-8PE667 Ultra2(i845PE) |
メモリ | 512MB(PC1066 RIMM) | 512MB(PC2700 DDR DIMM) |
LANカード | Intel PRO/1000 MT Desktop Adapter | オンボード(Intel 82540OEM) |
OS | Windows 2000 Professional+SP3/IIS5.0 | Windows 2000 Professional+SP3 |