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NTT、日立、三菱電機が楕円曲線暗号実装技術を共同開発

2003年07月28日 17時10分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本電信電話(株)、(株)日立製作所、三菱電機(株)の3社は28日、共同研究開発プロジェクトにより、楕円曲線暗号(ECDSA署名)(※1)の実装方式“CRESERC(クレサーク)”を開発したと発表した。

※1 楕円曲線暗号:楕円曲線上の演算規則を利用した公開鍵暗号技術。暗号強度を確保しつつ、短い鍵長で高速にデータを暗号化できる。ECDSA(Elliptic Curve Digital Signature Algorithm)は、楕円曲線暗号による電子署名のアルゴリズム。

“CRESERC”は、NTT、日立、三菱電機の3社がプロジェクトチームを組み、楕円曲線暗号の安全かつ高速な実装技術を共同で研究開発したもので、既存製品と同等の処理速度を確保しつつ、世界最高レベルの安全性を実現、電子政府やユビキタス関連システムなど情報セキュリティー技術が必要となるさまざまな応用分野への導入が期待されるという。

今回の共同研究開発において、NTTは基本演算の高速安全実装技術を、日立は楕円曲線演算の安全実装技術を、三菱電機は楕円曲線演算の高速実装技術を担当し、プロジェクトを推進したという。今後3社は、共同研究開発の成果である“CRESERC”に基づき、各社の優位技術を生かしたプロダクトを、電子政府向けシステムやユビキタス関連のセキュリティー製品に導入する予定としている。

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